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2006.12.18

マクロビオティックを考える

先日の北海道の帰りの飛行機で、機内販売、通販のカタログをぱらぱらと見ていると、マクロビオティックに基づく8日分のダイエット・フードが目にとまった。マクロビオティックについては、玄米食中心の健康を目指した食事法、程度の認識しかなかった。以前に一度酔っぱらって入ったコンビニでなぜかマクロビにかんするムックを買ったことがあり、この本がおもに玄米食のレシピを扱ったものだったのだ。機内誌のメニューを見ていると、マクロビで食べてよいとされているもの、書かれてはないが避けられているもの(書かれていないのはマクロビのメニューを読んでいるのだからあたりまえなのだ)が大ざっぱながら見えてきた。値段を見ると8日分で28,000円。高い!(帰ってから楽天で同じものを探すと、もう少し安く帰るようではある) 言っては悪いが、こんな粗食8日分に28,000円も払うのかと思うと、それほどダイエットに興味があるわけではないのだが、自分で作ってみようかなという気持ちがふつふつと沸いてきた。弁当でも何でもそうだが、「ルール」を課せられた料理は、僕にとってはそれはそれで楽しいものなのである。そんなわけで、京都に戻ってからのこの一週間。にわかにマクロビのお勉強。お勉強しながら自分なりにレシピを考えた成果はおいおい紹介させていただくとして、今日はマクロビオティックなるものについて僕が今の時点で漠然と考えていることをちょっと書いてみよう。

マクロビをめぐって僕の興味を一番惹くのは、その反-科学性である。もちろんここで、反-科学的という言葉には、価値判断は一切込められていない。反-科学的というのは、たんに、僕たち現代人が漠然と「正しい」と思っている現代科学と認識の枠組みがずれているということである。それを非科学的だといって拒絶することはあまりに簡単だけれど、それではマクロビについて考えたことにはちっともならない。もうちょっとその認識の枠組みのなかに入りこんで考えることによって、マクロビオティックというよりは、食べるということ、そして食べるということについて僕たちがふだんどんなことをどんなふうに考えているかがわかるんじゃないかと思うのだ。大げさにいえば、レヴィ=ストロース的なマクロビないしは食文化へのアプローチである。マクロビを非科学的であると断罪することは、未知の文化を「未開」と呼んで相手にしないことに等しい。そしてレヴィ=ストロースがいうように、一見生物学的と思われる対象が自然と離れる瞬間にこそ文化が生まれるのである。食が自然と離れる瞬間を見極めたいのなら、自然を「正しく」見せてくれるはずの「科学」という眼鏡もあてにはできない。レヴィ=ストロースは週末しかフィールドに出かけなかった人類学者だが、そんな彼をお手本に、僕も自宅の台所でマクロビオティックのことを考えてみようと思うのだ。

P1050134初めて作ったマクロビごはんはこれ。若布玄米ごはんと豆腐と若布のお味噌汁。マクロビオティックでは、食物を陰と陽、二つの極の間に位置づけて食べあわせを考えるが、このスペクトルの中では玄米も中庸だし、若布などの海藻類も中庸。理論的には、若布玄米ごはんはとてもニュートラルなメニューということになる。機内のカタログのメニューには混ぜ玄米ごはんが多く採用されていたのだが、こんなことを考えて若布玄米ごはんを炊いてみた。またマクロビオティックでは、調味料も伝統的なもの、天然由来のものは一切制限されないようである(逆に精製された白砂糖、精製塩、化学調味料は嫌われる)。味噌がOKなのは嬉しい限り。肉類はNGなので、豆腐でタンパク質を、と考えてみたのだが。</p>

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