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2006.12.20

一物全体

なぜマクロビオティックで玄米が好まれるかというと、それは栄養があるからなどといった科学的な理由によるだけではなく、食物はその全体を丸ごと食べなくてはならないとする、「一物全体[いちぶつぜんたい]」という哲学的ともいえるコンセプトがあるからだ。だったら籾殻はどうなんだよと思わないでもないが(笑)、それはおいておくことにして、とにかくそういう理由で、表面の糠を取りのぞいた白米ではなく玄米が好まれるわけである。同様の理由から、骨、頭などを捨てなくてはいけない大型魚よりも、丸ごと食べることのできる小魚が好まれるのだとか。五訂増補日本食品標準成分表を見てみると、丸ごと食べるカタクチイワシと、マグロの赤身とではカルシウムの含有量はじつに10倍以上の開きがある。健康言説のなかでくり返されていることではあるが、「丸ごと」にはある意味(カギ括弧つきの)「理」があるのかもしれない。ただしマクロビオティックの言説のなかでは、この「一物全体」という発想がこういった栄養学的観点から正当化されることはあまりないようである。これはじつに面白いことである。マクロビオティックでは丸ごと食べるから野菜はできるだけ農薬を使ってないものを食べましょう、と推奨されることである。農薬を使った野菜は体によくはありません、農薬を使っていない野菜ならば丸ごと皮の栄養まで摂ることができます、でもなければ、最近では農薬をつかった野菜が多いので皮を食べるのは止めましょう、でもないのである。丸ごと食べるという概念、つまり「一物全体」という思想がまずあって、それを守るためには無農薬でなくてはならない、といった勢いなのである。つまり一物全体は定理や公式ではなく、まさに「公理」なのである。これも先の陰陽と同じく、まずは実践してみなくてはならない。

P1050148一物全体的にいえば、皮ごと食べるむかごなんかはとてもマクロビ的な食べ物だったりするのかしら、ということでむかご玄米ごはん。ちなみに、陰陽の観点からいえば、長芋は、里芋、さつまいも、じゃがいもなどと同じく陰性の食べ物だが、自然薯は陽性の食べ物である。自然薯の子供であるむかごはやっぱり陽性なのかしら。隣のお椀は、納豆と豆腐の味噌汁。味噌は陽性、豆腐、納豆は陰性だから、これはこれでバランスがとれているのかな? 食べあわせ的には納豆のお味噌汁というのはタンパク質もたっぷりととれて、菜食にはもってこいだと思うのだけど。

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2007年がいよいよスタートですね!1年を有意義に過ごすには、健康が一番です。健康維持には食事が大切ですが、マクロビオティックという食事を中心にした健康法をご存知ですか?なんか難しそうな言葉ですが、基本は穀物、旬の野菜、豆類、海藻を主体にした日本型の食事なんです。我が家で実践している料理レシピも掲載しています。詳しくはサイトで^^。... [続きを読む]

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