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2006.12.19

陰と陽

マクロビオティックについてちょっと書いたら、ほんの1日半ぐらいの間に4件もトラックバックが。どれも検索エンジンと連動した自動送信のものだとは思うが、健康食やダイエットがいかに大きなマーケットとなっているかを物語っているとみて間違いないだろう。

閑話休題。すでに触れたように、マクロビオティックでは、それぞれの食物を陰から陽にいたるひとつのスペクトルの中に位置づけることによって、それらの食べあわせその他を考える。例えば茄子やトマトは強い陰性の食物であり、逆に梅干や味噌は強い陽性の食べ物であるとされる。一方、われわれがマクロビと聞いて真っ先に思い浮かべる玄米は、同じ穀物の小麦粉、白菜や大根、あるいは昆布、若布などの海藻類とともに、陰性と陽性のちょうど中間、中庸にある食べ物だとされる。このスペクトルに、光のスペクトルが重ね合わされ(紫外線側が陰、赤外線側が陽)、さらには五味のスペクトルが陰から陽へ、辛、酸、甘、鹹、苦の順で重ね合わされる。光(色)でいえば、緑、白が、味でいえば甘いのが中庸である。色、味以外の食物の性状もまた、暑い/寒いところで育つ、背が高い/低い、大きい/小さい、水分が多い/少ない、カリウム/ナトリウムを多く含むといった具合に、きれいに二項対立で整理される。一見したところじつに美しい分類なのだが、よくよく考えてみると、これは、ボルヘスが紹介した(そしてフーコーが言及した)中国の百科事典のような分類だ。例えば、黄色く甘い野菜であり、ナトリウムに比してカリウムを大変多く含むカボチャは、陰性だろうか、陽性だろうか。実際にはカボチャは、中庸よりやや陽性より、手許の陰陽表では黄色の列に分類されている。しかしこのような不可解さをもって食物における陰陽の考え方を批判するのは筋違いである。もしも陰陽ないしはマクロビオティックを、科学を超える/とは無縁なものとして理解しようとするのであれば、ある食物がもつ物理学的、化学的、生物学的な属性、つまり色が何色であるとか、カリウムをどれだけ含むであるとか、どのような土地で育つものであるとか行ったことと、陰/陽というカテゴリーとが一致しないことに何ら不思議はないのだから。その理由が何であれ、カボチャはやや陽性よりの食べ物で、茄子は極めて陰性の食べ物なのである。そういうカテゴリーがあること自体はいかなる批判の対象ともならない。問題は、そのカテゴリーがいかに機能するか、それだけなのである。

P1050141先述のキットでは、朝ごはんは毎日玄米粥。うちでも粥を炊いてみた。玄米だから白粥というのもおかしいが、プレーン粥。玄米だから、一晩水に浸しておいてもふつうの粥より炊きあがるまでに時間がかかる。朝玄米の粥を炊いて、というのはあまり現実的ではないかな? おかず(?)は、山椒の炊いたん、先日の腐乳、日の菜の漬物、茄子の糠漬け。この辺はマクロビ的にはどうなのかな?

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