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2006.12.15

第10講:ガラム・マサラへ

Dvc00123左京区のカレー屋さんは、すでにこのシリーズで元田中の「DiDi」を紹介したが、ガラム・マサラもまた僕にとっては懐かしいお店である。名物の「おかあさん」がいらっしゃるのだ。友人に話を聞くと、「あんた髪の毛カレーに入るで、しばっとき!」と輪ゴムを渡されただとか、別皿のルーを一気にライスにかけようとしたら「あかん!、そんなんしたらまずなるやろ!」とおかあさんがとんできただとか、「怒られ」系の話をよく聞いたが、僕は不思議と怒られた覚えはなく、カレー自体の味が、良し悪しや好き嫌いはまったくべつにしてとても複雑だと行くたびに思っていたことだけをよく覚えている。以前はもう少し奥まったところにあったように思うのだが、今は北大路白川の交差点のすぐそば。久しぶりに行ってみると、果たしておかあさんはご健在である。「おにいさんな、昔からのやったらこれやけどチキンはあかん売り切れてしもてるしな、ん?、おにいさん初めてか?、あ、そか、昔のときか、昔からのも健在やけどな、これ見て、これ……」と早口でまくし立てられ勧められたカレーは……

Dvc00122そう、おかあさんが勧めてくれたカレーはこのキーマカレー。しばらくするとカレーをもっておかあさんが戻ってきた。「これはな、まず二口、何もせんとカレーだけで食べてパンチのあるのんを味わって。それからな、中に卵が入ってるからそれを割って食べたらもう一回おいしい。二つの味が楽しめるようになってるからな。」というわけで、言われたとおりに。パンチがあるというのはほんとうにパンチがあるのだ。胡椒系と唐辛子系の二つの辛さも「パンチ」だし、何よりその濃厚な味自体が「パンチ」である。辛さや旨みをトマトの酸味やチャツネの甘味がしっかりと支えるという重厚なキーマカレー。けっこう辛いのでお子様はアイスクリームをなめながらどうぞ(笑)。

いやいや、おかあさんがご健在で何より。帰り際には、「もう歳やけどな、まだ元気やからもう少しがんばるしおにいさんまた来てな。近くよったら来てな。」 いやいや、もちろん行きますとも。しかし、「さっきも若い人にな気ぃ悪いこといったら怒って帰ってしまわはった」って、おかあさん、いいんですか!

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