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2006.10.30

天使突抜第二次米飯強化計画(6)

P1040801もう10月も終わろうかという先日、いつも奥越産コシヒカリをお願いしている福井のお米屋さんに新米を頼んだ。去年の終わりぐらいから「米コンシャス」な生活が始まったけれど、それ以来いちばん楽しみにしていたイヴェントでもある。今回の新米はうちにとって精米器、羽釜などなどを買って初めての新米というだけでなく、コシヒカリにとっても誕生50年目の記念すべきコシヒカリである。そんな年に、コシヒカリが生まれた福井から送られてくる新米を食べられるというのは嬉しいことだ。考えてみれば、僕の家族は1981年に福井に引っ越して以来、このお米屋さんのコシヒカリを食べているから、僕はコシヒカリの50年のちょうど半分を、奥越のコシヒカリを食べて過ごしたことになる。

P1040787P1040779新米を炊く、食べる、というのは、あたりまえのことだが、昨日食べていた米ととれた時期にして丸一年間違う米を炊く、食べるということであり、収穫、脱穀が9月末だったとすれば、それ以降の時間が10分の1しか経っていない米を炊く、食べるということだから、何もかもが違う。水加減が違ったり、もちろん味が違ったり、というのは当然なのだが、今年初めて気がついたのはほんとうに米粒の色が違うということ。僕の母親は毎年秋、お米が新米に変わるたびに、味のことではなく「お米粒がほんとにぴかぴか」であることを強調していたが、今年初めて、これこそ米を炊く人の実感なのだと痛感した。写真では分かりにくいかもしれないが、ほんとうに米粒が光っているのだから、今までそれに気がつかなかった自分は何なのだと思わずにはいられない。ぴかぴかのお米がつやつやに炊きあがり(水加減はやはり失敗だったけれど)、ようやくいただきます。

P1040789おかずは何だったかといえば、ハンバーグ。ほんとは焼き魚に漬け物、味噌汁でしみじみ新米を味わう、なんてほうがよっぽど「らしい」のかもしれないけど、お肉をおかずにごーっと食べる新米もなかなか。ハンバーグはともかく、収穫祭だから、とわけのわからない理由でワインまで飲む。この日のワインはFrédéric Magnien: Vosne-Romané 2002。若いヴォーヌ=ロマネらしく嫌みではないタンニン、フレッシュな酸、上品な果実味がバランスよくまとまっていてとてもおいしい。収穫祭といえば、そろそろ、ですね。

P1040791気をよくして翌日は残りのハンバーグで弁当を作った。たまに家人に弁当を作るその「たま」のさらに何回に一回かは、家人の同僚のお嬢様にもうひとつ作ったりもするのだが、お嬢様は東京に帰り、その代わりに4月に一人、10月に一人新人が増えたのだそうだ。で、新米には新米弁当……コシヒカリを25年も食べているあいだに、僕も立派な中年になったということである。

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腐乳[ふうるう]のこと

P1040766ついに頂いてしまいました……中国が誇る数多い発酵食品の一、腐乳を。一言でいえば、豆腐を麹菌で発酵させたもの。豆腐餻に似た……とも形容されるが、むしろ腐乳こそが豆腐餻の原型なのだそうだ。ラベルの「冷蔵不要」の文字が怪しい。これを見ただけで冷蔵したくなる(笑)。じっさい、ふたをひねるとブシュっとすごい音がした。においをかいでみると、米のとき汁がいってしまったような香り。微妙といえばいえないこともないが、くせの強いチーズに感じるような鼻を刺すようなニュアンスはない。

P1040770小泉武夫先生によれば、中華粥によく合うとのこと、それで、これを頂いてからどれだけかの間、食べるときは中華粥で!、とずっと思ってきた。ようやく月が満ち、中華粥を。これまで中華粥らしきものは何度か炊いてみたことはあるが、一番最近買った参考書によれば、体積にして米の30倍の水で4時間ほどかけて炊くのが正しい中華粥なのだそうだ。そういえば漫画『沈夫人の料理人』でも粥はずいぶんと長いこと時間をかけて炊かれていたなあと思い、「四時間粥」に挑戦。三分づき(だからほとんど玄米)の米をだいぶ長い間水に浸けておいたこともあり、きれいに、つまり花のように開いてくれた。この粥と一緒に腐乳を。これがいける! ついついチーズを連想しがちだがやはり大豆食品、米とのこの相性にはびっくり。塩加減もちょうどよく、お粥が進むすすむ。むしろ逆にこの組み合わせを知ってしまうと、腐乳を他のものといただく、というのはちょっと考えにくいかも。今のところは、お粥には腐乳がいちばん、腐乳にもお粥がいちばん、という感じ。

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2006.10.24

日清「名店仕込み 一風堂 赤丸新味 博多とんこつ」を食べる

Nisshin_ippudoP1040747前回山頭火を試したのと同じシリーズ、今回は一風堂を。山頭火のときも山頭火のトレードマークともいうべき梅干しがちゃんとついてきたが、今回も赤丸の「しるし」、辛味噌が別袋でついている。ところがこれがぜんぜん違うんだよね(笑)、リアル店舗の辛味噌とは。あの辛味噌のファンである僕としてはちょっと残念だけど、それはおいておくとして、全体として考えれば、麺は固めの博多麺なんだけど、スープはただの豚骨じゃなくて、もっと濃厚で甘味も少しあって……という赤丸のニュアンスはわりとよくでているのでは? 山頭火がリアルにけっこうに似ていたのとは違い、食べた瞬間はそんなに似ている印象を受けないのに、最後まで食べてみるとそこはかとなくニュアンスがでているというのが個人的にはとても面白かったです。そういう意味では、いわゆる名店シリーズ系にリアルとの類似を求める人でも、カップ麺はあくまでカップ麺と思っている人でも、それなりに楽しめるんじゃないのかな。

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2006.10.23

エースコック「担担つけめん」を食べる

Acecock_tantantsukemenP1040724エースコックがそうなのか僕のチョイスがたまたま多いのか分からないが、これまで食べてきた担々麺はエースコックが多かった。その(少なくとも僕的には)エースコックのお家芸ともいえる担々麺が、以前に食べた同じくエースコックの「池袋大勝軒 元祖つけめん」のように、「あつもり仕様」のつけめんになったのがこれ。大勝軒同様、熱湯でノンフライ麺をもどし、内釜上の別カップに同じく熱湯でつけダレを作るタイプである。つけダレは「濃厚つけダレ」の看板に偽りなしで、たしかに「芝麻醤の深いコクとすりごまの風味」がいい感じ。麺も、パッケージどおりという意味ではたしかにもちっ、むちっとした食感の、それなりにおいしい麺なのだが、つるっとしていてイマイチたれの持ちあげが悪い。ノンフライ麺とはいえカップ麺の乾麺である以上それは仕方のないことだとしても、もうちょっとつけダレに濃度がついていたりするといいんじゃないのかな、と。とはいえ、なかなかの味。ちょっとだけ、たれを残して冷蔵庫の中華麺をもう一玉いこうかと思ってしまいました(笑)。

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2006.10.22

明星「四川式胡麻だれ担々麺」、「からめ担々麺 汁なし」、「黒胡麻からめ担々麺 汁なし」を食べる

Myojo_karame_tantanmenP1030863以前から気に入っている、明星の「からめ汁なし担々麺シリーズ」。見つけたらかならず、といえばいいすぎだが、少なくともパッケージが変わるたびごとには買っていると思う。写真のものはだいぶ前からちょこちょこ見かけたもの。ちょっとだけスパイスがきつくなり、でもなんか担々麺より焼きそばに一歩近づいたような印象を受けた。おまけにもう一つ前のものとの違いがよくわからなかったので、もう一度食べようと思って買い直したものの、食べずにおいているうちに、ふたつ目の写真のものがでてしまった。
Myojo_shisenshiki_gomadareP1020944今回は名前も「四川式胡麻だれ担々麺」とマイナーチェンジしたのだが、味的にはこちらのほうが、山椒が利いているあたりなど、上の「焙煎とうがらし使用」よりも初めて食べたときのものに近いかも。
Myojo_kurogoma_karameP1040750で、これが最新のもの。今回は胡麻だれが黒胡麻に。粉末のスパイスにも黒胡麻が二種類入っているのだそうだ。ところが印象としては焼きそば系。ちょっと極端ないい方だけど、胡麻の風味のするスパイシー焼きそば、みたいな。辛い粉末スパイスも山椒ではなく胡椒だし。個人的にはやっぱり最初に食べたような山椒が利いてるタイプが担々麺らしくて好きだな。スーパーノンフライ製法により作られる麺のもちもち感はもちろん健在ですが。

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北の海の幸

P1040735いつも 素敵な おみやげもってきて下さる吉田(仮)さんから、一昨日またもやメイル。「ご自宅でしょうか?」 いや、けっして期待するつもりではないんだけど、でもこのパターンは……! そのしばらくあと、吉田(仮)さんが届けてくださったのがこれ。右がいくら(これは誰でも見れば分かる)、左がホヤの塩辛である。北海道[ご主人のご実家]にまた行ってきたんですぅ、お母さんがつけてくれたものなので栗って書いてますけどごめんなさいね! いやいや、栗って書いてあろうがなんて書いてあろうがいいんです。こんなにたくさんいくらなんて! そしてホヤ!

P1040739家人はその日大阪で飲んでいたから(僕は家で仕事)、よっぽどひとりで食べてやろうかしらと思ったのだが、せっかくの頂き物、それも下さった方に申し訳ないということで(?)、今日(日が変わって昨日)の昼ごはんに。これが旨い! あたりまえながら旨い! 塩味控えめでまだぷるんぷるんしているいくらも素晴らしいが、まだ漬けたてといった感じのとってもフレッシュなホヤがとてもいい。苦みとその奥に感じられるコクが夢見心地にさせてくれる。おかげでごはんはお代わりおかわり、たくさん頂いたからちっとも減らないのをいいことに、気がつけばいくらなどは、例の空港などで売っているお土産用の分厚くて小さい瓶でいったら一本分ぐらいは頂いてしまった。ああ、また今年も北海道に行けるといいんだけど! 吉田(仮)さん、ほんとにごちそうさま!

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日清「得正 カレーうどん」を食べる

TokumasaP1040719先の明星がちょっとフライングしたが、続けて最近食べたカップ麺を。以前にエースコックのカレーうどんや素がきやの「かけうどん 極太麺を喰らふ」を食べたときにも思ったのだが、カップ麺のうどん(カップうどん?)は意外と穴場だ。カップ麺しか食べられないけど、どうしてもほんとうの「麺」が食べたい、というときにはもってこい。今回はカレーうどん。「大阪名物甘くて辛いカレーうどん」が謳い文句。大阪でカレーうどんってそういえば食べたことないかもと思いつつ食べてみるが、うん、絶対食べたことないと思う、こんな甘いカレーうどん(笑)。たしかに甘くて辛く、そのさじ加減が絶妙といえばそういえなくもないのだが、何というのかな、この味醂ないしは砂糖系の甘さにさらに玉ねぎの甘さを重ねた味は、むしろ某牛丼屋で牛丼とカレーを同時に食べるような感覚。あげ玉も入ってなかなかにはいい感じなのだが、慣れるまでには時間がかかるかも。

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2006.10.21

自分で醸そう!

 老悪魔は、イワンの国を歩きまわって、兵隊の募集を始めた。彼は、兵隊にはいるものにはひとり残らず、ウォーツカを一罎と赤い帽子がもらえると話して聞かせた。
 ばかたちは笑った。──「酒なんかわしらのところにはいくらでもある」と、彼らは言った。「わしらは自分で醸すのだから。」

P1040080P1040239このコーナーも知らない間に最後に書いてからもう二ヶ月近く。食べてみてくださいと人から頂いた「醸しアイテム」もあるのだがまだ手が出ていない。今日のネタは、だいぶ前に我が家で醸した、いわば自家製醸しアイテムの話。
 塩納豆の話はすでに書いたが、写真はその自家製ヴァージョン。じつはあの記事の後さっそく自分のところで塩納豆を仕込んでみたのだった。自分のところで塩納豆を仕込む最大のメリットは、好きな納豆を塩納豆にできること。このとき試したのは、丹波の黒豆納豆。京都らしいでしょ?(笑) とても不思議な感覚なのだが、普通に黒豆の納豆としていただくときよりも、なぜか生の豆に近いような「豆らしさ」を感じる。納豆菌による醸しが麹による醸しで中和されるわけでもないのにとても不思議だ。それはそれでなかなかおいしいのだが、塩加減が今ひとつちぐはぐな感じ。塩納豆は、塩、千切りの昆布、そして麹を納豆に混ぜこんで寝かすだけなのだが、どうも豆の中まで塩味が入らないから、普通の黒豆納豆のときよりも、豆の外側と内側の塩味の濃さの違いが気になるようだ。そういう意味ではもっと小さい豆で作るのがあるべき姿なのかな。それにしても、買ってしまったこの麹、あとは何になるんだろうか……(笑)

P1040721もう一つはこれ、吉田(仮)さんからだいぶ前に頂いた、ご主人のブラジル土産の唐辛子を塩水に漬けこんだもの。じつはこれをいただいたのは、小泉武夫さんの本を読む前のことなのだが(そういえば小泉センセイの本を最初に貸してくれたのも吉田(仮)さんだった!)、某バーにて、こうこうこんな唐辛子を大量に頂いたんですけど、保存って子になるとやっぱり、ペーストにするか、あとはオイル漬けか酢漬けですかねえなどと、Iマスターと某フレンチ・レストランの某Mシェフに相談していたところ、Mグラン・シェフから、海水よりちょっと薄いぐらいの塩水に漬けといても、発酵してちょっと酸味が出ていい感じですよ、とツルの一声。さっそく家に帰って、吉田(仮)さんに頂いた唐辛子を何種類か選び、ワイン・ヴィネガー、オリーヴ・オイル、そして塩水に漬けたのだった。バタバタしているうちにそんなこともすっかり忘れてしまっていたのだが、夏ぐらいになってから読んだ小泉センセイの本に、自分のところで唐辛子を漬けている四川料理のお店が紹介されていたのを見て、おお!、オレのところにもあるじゃない!、と思いだしたまではよかったが、すぐにまた忙しくなり壜の中の唐辛子はふたたび忘却の彼方へ。最近カレーをよく作るのだが、そういえばあれ使えるかも、ということでようやくデビュー。唐辛子の色がでているのはともかく、少し濁ってしまって何ともいえない状態だが、味は異常なし。漬けていた塩水をちょっとだけなめてみると、酸味ももちろん感じられるのだが辛いからい。カレーで使うと酸味が生きないので、今度は中華にでも使ってみることにしよう。

P1040730おまけに今晩、ふたたび鹿児島に帰郷したあずぶぅから、おばあちゃんが仕込んだ味噌を頂いた。あこがれの薩摩麦味噌である。今年はお米も使っておられるのだとか。9月28日に仕込まれたこの味噌、しばらくは常温で保存せよとのお達し、熟成するのが今から楽しみである。ちょっとだけ嘗めさせてもらったら、もう今でもじゅうぶんおいしいんだけどね(笑)。今年は天突婦人会(?)で、冬場に味噌を仕込もう!、という企画もあるらしくそちらも楽しみ。僕にとって忘れられない「手前味噌」は、かつて一緒に住んでいた、生まれも育ちも愛知県は安城というIのお母さんが仕込まれた、大豆の豆粒が残っている赤味噌。Iは高知に行ってしまったけれど、今からでも安城のIのお母さんのところで修行したいぐらいである。

P1040731自宅で醸しといえば、家人の糠床もなかなか好調。僕が以前糠床をしていたころは、僕の個人的な好みとしては古漬け風のしんなりした酸っぱい漬け物が好きだが、長く漬けるとどうも塩味がきつくて、などと悩んでいたのだが、最近になって、塩がきつくなる前に糠床からあげて保存しても発酵は進むというごくごくあたりまえの事実に気がつき、セミ古漬け量産中である。写真は家人の怠慢により丸二日糠床に入っていた胡瓜だが、塩加減も上々。僕の好みにはまだちょっとフレッシュすぎるので、冷蔵庫において明後日ぐらいが食べ頃かと。しかし、糠床はかき混ぜる人が変わると味が変わるとはよくいったもので、僕が糠床守(?)をしていたころとはまったく風味が違うのにびっくり。少しだけこぼれた糠を嘗めてみたら、家人の糠は何とナッティーな風味がある。どんな表皮常在菌を飼っているのだという気もするが、それもまたよし。天高く馬肥ゆる秋、米糠もいっぱい出るだろうから、もう一度オレ様糠床をやってみようかな。

せっかくだから、冒頭の昔話の結末も引用しておこう。身につまされる一節だ。

イワンは、今でもまだ生きていて、多くの人々はその国へ押しかけてくる。ふたりの兄たちも彼のところへ来て、彼に養ってもらっている。だれかが来て、「どうかわたくしどもを養って下さい」と言えば、彼は「ああよしよし!」と言う。「いくらでもいなさるがいい──わしのところにはなんでもどっさりあるんだから」 ただ、この国にはひとつの習慣がある──手にたこのできている人は、食卓につく資格があるが、手にたこのないものは、人の残りものを食わなければならない。

──トルストイ「イワンのばかとそのふたりの兄弟」中村白葉訳

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明星「北海道・札幌 らーめんてつや 豚骨正油ラーメン」を食べる

Myojo_ramentestsuyaP1040728以前に東京に出かけたときに「地域限定」の売り文句に惹かれてわざわざ買って帰った「埼玉・新座 ぜんや 塩ラーメン」と同じシリーズの第三弾らしい。今回は地域限定ではなく、数量限定と書いてあったけど。とりあえず価格とカップの大きさだけで明星のやる気はじゅうぶん伝わってくるわけで、その分客観的に評価できたものか自信はないが、悪くいえばただの醤油豚骨なのだが、それでもそれなりのクウォリティーをキープしているところはえらいと思う。ちょっと見師っぽいニュアンスがあるのは、何だかなあ。もっとも麺は前回同様(たぶん同じ麺だよね、これ)すばらしく、具も乾燥具材だしちょっと高めの価格設定はもっぱらこの麺のためという気もしないでもない。それでもいいかなと思わせるぐらいのポテンシャルをもったこの麺は、密かに最近のお気に入りかも。

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天使突抜第二次米飯強化計画(5)

P1040267このコーナーもずいぶん更新をさぼってました、みなさんお久しぶりです。新米はもう召し上がりましたか? 早い地域ではもう出荷が始まってるみたいだけど、うちはまだなので最近の話題を少しだけ。写真は、もうだいぶ前になるんだけど、紫蘇の実の炊きこみごはん。家人が紫蘇の実を塩漬けにするといって大量に買いこんだのを少しもらい、白米と一緒に炊いてみた。生のままでもなあと思い、一晩塩水につけておいたんだけど、それでもやっぱりちょっと違和感が。香りや風味はいいんだけど、新生姜から、栗、零余子までありとあらゆる「季節のごはん」があるのに、紫蘇の実ごはんを見たことない理由がなんとなくわかったような。やはり、塩漬けの紫蘇の実でおにぎり、ぐらいが適当かも。

P1040275もう一つはおにぎりの話。えらい不格好でごめんなさい(笑)。この間久しぶりにおにぎりを握ったのだけど、なんかいつもと感覚が違う。よく考えてみると羽釜で炊いたごはんを握るのはどうやら初めてらしい。どうにもぱらっとしてしまい握りにくい。ところが数日後家人がおにぎりを握ると、べつにそんなことはなかったよとのこと。向こうから、梅、紫蘇入りのじゃこ、豚味噌入り。

P1040271その豚味噌、これもまた先日鹿児島に帰京したあずぶぅのおみやげである。鹿児島県立市来農芸高等学校謹製とのこと。全体的に大味な感じだが、なかなか旨い。僕は温かいうちに食べてしまったが、冷めてから食べるおにぎりにはぴったりなのでは?
 などと書きながらさっきようやく新米を注文。届くのが待ち遠しいな。

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2006.10.20

第5講:SOBAダイニング もうやんへ

Dvc00076さて、今回はまずは先週行きそびれた和食のお店に行ってみたのだが、今度は満席。昔妹がこの辺りに住んでいたのだが、そういえば引っ越しの後で行ったそば屋がわりとおいしかったっけと思いたち、この「もうやん」へ。写真の石臼十割もりをたのむ。十割蕎麦自体はけっして新しいものではないのだろうが、こうもあちこちで十割十割といわれるようになったのは最近のことではないかと思う。十割が流行りだしたころは十割派のおっさんたちと反対派のおっさんたちがいて、十割派のおっさんたちは、それが如何に蕎麦らしい蕎麦か、そしてそれを上手に打つのが如何に難しいことかを説き、これに対して反対派のおっさんたちは、つなぎを使うのは故あってのこと、ぜんぶ蕎麦粉増やせばその分旨いなどということはない、むしろ二八ぐらいが理想の加減だと力説していた。僕自信は蕎麦にはそれほどのこだわりはなく、ふつうに美味ければそれで満足ぐらいのものなのだが、今日は蕎麦にするかと入った店に十割蕎麦があればついつい頼んでしまうというわけである。さて、その十割蕎麦。なるほど意識して食べてみると、蕎麦の香りが立っているのは心地よいが、つるっとした食感がたまらぬという人にはたしかにつなぎの入った蕎麦のほうが嬉しいのかもしれない。個人的にはせっかくの本山葵でもつゆに溶かすのを憚れるような蕎麦粉の香りが捨てがたいと思った。つゆは、他所では醤油が立っていて甘味も気になると書かれていたが、醤油も甘味もむしろ控えめとの印象を受けた。むしろ鰹の風味のほうが目だって感じられる。蕎麦湯の段まで来ると、目の前で鰹を燻しているかのような強烈な風味だ。少しだけ蕎麦が面白くなってきた。

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2006.10.17

グリコ「橫濱カレーミュージアム 横濱フレンチカレー 中辛」を食べる

P1040676前回黒カレーを試した横濱カレーミュージアムのレトルト。今回は「フレンチカレー」。シャンピニオン(というかマッシュルーム……)などをふんだんに使い、そこが「フレンチ」というウリなようだが、いかんせん、全体としては小麦粉の重いカレー・ルーのカレーという感じ。だったら、どうだったらフレンチになんねんといわれると難しいが、もう少し小麦粉控えめ、香りが上品(つまりレトルトくさくない)で、フォン・ド・ヴォーが利いた感じだったらいいのかなあ、という感じ。**風という謳い文句はレトルトカレーでは定番だが、そのなかでも「フランス」という意匠はなかなか表象化しにくいのかも。

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2006.10.14

第4講:グリル宝へ

P1040718 先週、今週と、『生のものと火を通したもの』なる著作もあるベルギー生まれのユダヤ系フランス人の話をした。生のものと火を通したもの、それを両方食べられるといえば和食、和食といえば……などと考えていたのだが、今日は時間的にちょっと間に合いそうもなかったので岩倉のこのお店へ。友人に岩倉のとある高校の卒業生がたくさんいるのだが、その中の何人かがこの店のことをとても懐かしそうに話してくれたのを覚えていたのだ。月並みないい方をすれば、高校時代の思いでの店というわけである。2Fに上がりチキンカツを頼んだ。トマトソースとオニオンソースを選べるのだそうだ。僕はオニオンソースを選んだ。おろしぽん酢にも近いオニオンソースでチキンカツを食べて納得。家のごはんのような味なのだ。高校生にはたまらないだろう。その後話を聞けば、昔はもっと野菜がごーっとのっていたのだそうである。帰り道、そのとある高校の前を通ると、女子学生はフリスビーを、男子学生たちは槍投げにいそしんでいた。フリスビーはのどかだが、男子学生たちは届くはずもないとはいえ道に向かって槍を投げていた。相変わらずとんでもない学校である。

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第3講:れあたへ

Dvc00072さて、まずは先週の話から。金曜日の勤務先Sには二つ食堂がある。食堂にも行ってみなくてはとちょうど思っていたところ、Sに毎日お勤めのK氏からランチのお誘い。僕と同じ時間に別の部屋で仕事をしておられるK氏のお知り合いの方と三人で、食堂の一つ、「れあた」へ。「日替わり」も魅力的なのだが、せっかくたくさんあるメニュー、迷いに迷って生姜焼き定食。写真はちょっとピントがぼけていて見にくいが、なかなかのヴォリューム。とにかく分厚いのだ。会話を楽しみながらもむしゃむしゃ。あっという間に満腹。もう一つの食堂にも行かねば。

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2006.10.11

クスクス!

P1040694さて、週末のお呼ばれ、その2。運動会のあと、体中の筋肉がじわりじわりと痛んでくるなか、I+K夫妻のお宅にクスクスのお呼ばれである! あのアリッサでお二人のパリ仕込みのクスクスを食べられるとは! 約束の時間に少し遅れていくと、早速トマトのパイ(ごめんなさい、生地ものには弱いので、タルトだったっけ、キッシュだったけとどうしても思い出せないので、以下ぜんぶ「パイ」と書かせてもらいます)。トマトが甘くてとってもジューシー。適度に酸味もあるので、とっても食欲をそそられる。

P1040697続いて、ゴルゴンゾーラのパイ。表面はごらんのとおりこんがりと仕上がっているのだが、なかがとても素晴らしい。なかのムース状になったゴルゴンゾーラがほうれん草や生地と辛味、絶妙な味加減。この濃厚な味のあとに、一緒にいただいたサラダを口にするとこれがまたいいんだな。ばくばくいただいてしまったのだけど、早くもお腹がふくらみだし大ピンチ(笑)。

P1040702そしてクスクス! 山盛りのクスクス(小麦粉製品のクスクスのほうね)を見ただけで、もう、血湧き肉躍る、な気持ちなんだけど、本体のお鍋を見てまたびっくり。こ、こ、こ、こんなにあるなんて! もう感激です。クスクスなんだから羊を食べなきゃと思うのだけど、野菜もおいしい。野菜ももちろん、ガルバンゾまでよく煮込まれてほんとにおいしいのでした。鍋の取っ手に隠れているロースとされたラムもまたスパイシーで◎。これをがぶりといただき、スープをかけてクスクスをいただくと、またちょっと違う料理をいただいてるみたいでとても素敵。その隣のソーセージはカレー・ヴルスト……これはI+K夫妻との間で一生語りぐさになるでしょう。僕は個人的にはわりと好きだったのですが(笑)。いつか本物のメルゲーズを自作して持参したいものです。で、例のアリッサなのだけど、前回自分のところでお二人にいただいたものを使ったときに、細書いただいてすぐに味見したときほど、二種類のアリッサの違いがよくわからないなと思っていたのだけれど、これはやっぱりうちだけではないとのこと。熟成すると「アリッサ味」に収斂するんですね。たくさん準備していただいたクスクスをぜんぶ平らげることができなかったのは未だに心残りですが、ほんとにごちそうさまでした。

P1040699この日のワインは、まずMarc Tempé: Alzace Zellenberg Pinot Blanc 2002をいただき、そして持参したSaint Cosme: Côtes-du-Rhone Les Deux Albion 2004。アルザスは酸味が心地よくまさに食事のはじめにぴったり。酸味が、といってもとてもバランスがよいからけっして料理のじゃまをすることはない。むしろ酸っぱいドレッシングと一緒でも平気なところが頼もしい。サン・コムを持参したのは、スパイシーなところもあって奥行きもあるからクスクスとよくあうかな、と。気に入っていただけたみたいで何よりでした。最後は食後酒までいただき、ほんとにごちそうさま! 久々にI+K夫妻を家人と二人占め(?)で、楽しませていただきました! これだけ完璧な「おもてなし」をしていただいてしまうと、次にうちに来ていただくのは恥ずかしいですが、拙宅にもぜひまたいらっしゃってくださいね。

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2006.10.09

秋晴れの日曜日

P1040692今年もやってきました、年に一度のアスリートの祭典、醒泉学区民運動会が。去年も参加したあの例の運動会。去年の僕は大縄とび他に出場したのだが、引っかかりまくっていたのが担当者さんの記憶に残っていたようで、今年は大縄とびはなんと「補欠」(笑)。代わりにムカデ競争、玉入れ、一発逆転ボールリレーに出走。家人は去年に引き続き体重を買われ「綱引き」その他に出場。結果今年は我が町内は、玉入れ=ベスト8、綱引き=優勝、さらには去年三連覇を逸した混合リレーでも一年ぶりの雪辱を果たし、総合二位。なかなかの成績でした。今年もお昼ごはんはきつねうどん。よりもとっても葱が多くてちょっとだけ嬉しい。今年は夜はお呼ばれがあったので、打ち上げはパス。しっかしえらい筋肉痛です。

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二十歳になったら味園へ行こう

P1040679Misono_minoru週末のお呼ばれその一。関西人の方であればよくご存じの「二十歳になったら味園へ行こう」の味園で大宴会。行ってみてびっくり、何十畳あるだろうという畳の大広間に、八人は座れそうな円卓が点々とおかれ、百人近い人々が大しゃぶしゃぶ大会をしているではないか。でまたこのしゃぶしゃぶがすごい。すき焼き肉より分厚いのではないかという霜降りの肉をしゃぶしゃぶでいただくのだ。薄切りの肉をしゃぶしゃぶっとやってポン酢と一緒に口に運ぶと口の中でぷわーっと……というのはぜんぜん違う。肉をしっかり噛みしめて味わうという感じ。薬味をくるむようにして肉を箸の先で上手に折りたたみ、そこにポン酢をちょちょっとつけて口に入れる。それを口の中で存分に味わう、というのがこの日発見したこのお肉のおいしいいただき方(笑)。ちなみにお肉の上の怪しげな手は、伝説のアーティスト、YシダMノル氏の手。

P1040685P1040684味園はいわゆる総合レジャー・ビルなのだけど、表に出ると宴会場に入り口の反対側には、「キャバレー ユニバース」のネオンサインが煌々と。今ではほとんど雅語ともいえる「キャバレー」なる語の響き、そして昭和の夢と理想を一身に背負った「ユニバース」という語が、古風で奥ゆかしい優美な書体に彩どられ僕を誘っているではないか。大人になったらユニバースに行きたいです(笑)。

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2006.10.07

明星「美味しさ新発見 ぴりとまとらぁめん」を食べる

Myojo_piritomatoP1040666僕は、たとえばにおいの強い醗酵食品だとか、動物の内臓の中でも人があまり食べたがらない部位だとか、そういうものを好きだという意味では下手物好きなのかもしれない。ただ、組みあわせ的に下手物なのは、ごはんにマヨネーズを唯一の例外として、基本的にはあまり好きじゃない。そんなわけで「トマトラーメン」なるものはリアル店舗でもこれまで敬遠してきたのだが、なぜかこの「ぴりとまとらぁめん」は気になって買ってしまった。辛かったらおいしいかもと思ったのか、カップ麺なら案外いけるかもと思ったのか、なんだかよくわからないけど、おっと思って買ったはいいがなかなか食べないカップ麺が多いなか、このトマトラーメンは買ってすぐに試してみた。まずびっくりしたのは麺を戻してから入れるいわゆる液体スープ。ぴゅっと飛びだしたラー油に続いて出てきたのは、味噌のようにどろっとしているんだけど、辛そうでなおかつトマトの香り。ようは豆板醤とトマトペーストを合わせたものらしい。食べてみるとこれがなかなかいける。香味野菜の香り(とはいってもピーマンだけらしい)がする洋風のトマトスープ的なテイストと、豆板醤の味とが違和感なく融合している。この組みあわせがスープ的にもいいのだが、そこに麺が入っても悪くはない。カップ麺にはぴったりの組みあわせ、を超えたものすら感じさせるなかなかの一品。

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2006.10.06

久しぶりに家で洋食

P1040650お客さんでもないのに家で洋食を食べるのは久しぶりである。久しぶりすぎてパスタ×2、肉×1のヘヴィー・メニューに家人も僕も耐えきれず、二日にまたがる大晩餐会になってしまった。満願全席かよ、みたいな(笑)。冗談はともかく、最初のパスタは先日僕が酔っぱらって自分の構想とはぜんぜん違うものを作ってしまった、あの秋刀魚のパスタである。今回はパスタはファルファッレ。ソースは前回の目論見のとおり、バターに、アンチョヴィ、そしてI+K夫妻からフランスのお土産にいただいたアリッサである。これが旨い! 貴重なものだとわかっているのに、いただいた二種類のどちらを使おうかと無意味に味見を繰りかえしてしまうぐらい旨い! 日本でも買えるチューブのアリッサなんて、このアリッサに比べたら味なんてないも同然。クスクスも一度気合いを入れてやってみねばと思う今日この頃。のっているのはマリネして焼いてさらにスモークした秋刀魚で、スモ−クしたものを前回からしばらくの間真空パックにして冷凍しておいたために、ちょっとぺちゃっとなってしまったのが残念。今回はちゃんとルッコラものせました。塩辛いものばかりが具なので、全体的に塩がきつくなってしまったのが失敗だが、組みあわせ的にはなかなかいいかと。色もネタも秋らしいし。アリッサの持ち味を十分に引きだせたかどうかは自信がないけれども、いつか秋刀魚のおいしいうちに、I+K夫妻にも食べていただきたいパスタである。

P1040652二つめのパスタは、キノコのクリーム・ソースのフェトゥチーネ。またベタなものをと云うなかれ。このパスタに入っている五種類のキノコ、たぶんほとんどが皆さんの知らない(そして僕も知らなかった)もの。その名も、クリフウセンタケ、ハナイグチ、オオツガタケ、サクラシメジ、ヌメリタケモドキ。ほらね?(笑)

P1040630で、何でこんなキノコがあるかというと、またしても吉田(仮)さんなんですね。先週の今日ぐらいに、お届け物があるんですけどとメイルをいただいたのだが、それがこれ。吉田(仮)さん自身も大のキノコ・フリーク、きっと断腸の思いで貴重なキノコをうちにもくださったに違いない。写真はいただいたそのときのもの。じつは先日の豚しゃぶのときにも少しだけいただいたのだが、ぜひ洋食でも食べてみたいと残しておいたのだ。初見(初食?)の食材だけど少しだけ感想を書いておこう。左上のクリフウセンタケ(吉田(仮)さんのメモには「クリノーセンタケ」とあったが、調べてみるとどうやら「クリフウセンタケ」らしい)と右上のオオツガタケ(うちでのコードネーム=プリンちゃん)は見かけもにているが、食べた感じもとても似ている。味なニュートラルで独特のぷりっ、ぽくっとした食感がよい。じっさい両方とも、フウセンタケ科フウセンタケ属のキノコなのだそうだ。右下のサクラシメジ(同、ピンクちゃん)は赤茸とも呼ばれるそうだ。独特の苦みがあるから下茹でして、とのことだったのだが、とくには気にならない程度の苦みである。写真では上の方に隠れながらぬるっと光っているハナイグチ(同、アクマくん)、下の方で毒々しい鱗模様を誇るヌメリタケモドキ(同、ゲロゲロくん)は、味にも独特のくせがありバターとの相性がいい。洋食に残しておいて正解!、という感じ。見分け方、使い方については吉田(仮)サンガメモを添えてくれていたのだけど、そのメモの中でアクマくんはなんと「詳細不明」されていた(笑)。おいしかったですよ、吉田(仮)さん。とくにヌメリタケモドキは食感も僕の好みにぴったりで、ぜひともまた食べてみたいキノコ。吉田(仮)さん、ほんとうにごちそうさま。ついついぜんぶいただいちゃいましたが、今度はぜひご一緒に!

P1040659さて、二日かけてようやく到達したメインは鴨。うちで鴨といえば、長い間、明治屋で買うフランス産のバルバリー種の鴨のフィレのことだった。冷凍とはいえ300g前後の1枚が1000円強で買え、味もそれなりということになれば重宝する。それを最近見かけなくなったと思っていたら、国内産の合鴨にかわって復活した。こちらもやはり冷凍で、値段も同じぐらい。ところが使い勝手がぜんぜん違う。今回のもののほうが火をしっかり通しても(というか今回は完全に火を通しすぎだ)柔らかいのだが、中までしっかり火が通っていても血のにおいがかなり気になる(僕は血の香りは好きなほうである)。そういう意味では、期せずして火を通しすぎて正解、だったのかもしれないが、ロゼでジャストじゃないのはちょっとさびしいかも。でも鴨ローストか作りやすいかな。付け合わせのリゾットもキノコ入り。その横に隠れて少しだけあるのもキノコのソテー。まさにキノコづくしの二日間でした。

P1040662二日をとおして飲んだワインは、Château Mouchet: Puisseguin Saint-Emilion 2003、Alfred Salbreux' Pernand-Vergelesses 2000。家人が成城石井で求めたものだが、どちらもなかなかに素晴らしい。値段を聞けばけっして安くはないのだが、中途半端なワインも多い価格帯だからあたりだと思う。ムシェのほうは、若いのに果実味がしっかり出ており重厚さ、重層性を前面に押し出したいかにも現代的な造り。ペルナン=ヴェルジュレスについては、以前にもあたりが多いと書いたが、今回も大当たり。前の前に飲んだ1erの97にも匹敵するおいしさ。ワインの色が示すとおり透明感のある果実味と心地よい酸味。緻密ではないが繊細。なかなかすてきなワインである。

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2006.10.05

わだつみ物流「帝国海軍艦内烹炊所發 海軍さんのカレー」を食べる

KaigunP1040260先月の中頃、舎弟(笑)のTが広島で結婚式を挙げた。日曜日ではなく土曜、それも大安でもないのに、と思っていたら、高校時代からの円という二人がつきあい始めた日なのだそうだ。Tももう28歳。高校三年生からといえば、10年来のつきあいである。ちょっといい話だった。
広島について祝儀袋に名前を書く筆ペンを探していたらカレーを見つけたので、早速購入。呉に近いということで、ここでも海軍カレーである。写真を見ていただくとわかるとおり、前回のものにも輪をかけて「ふつう」のカレーである。前回も書いたが、いかにも船の上、みたいな極限のカレー(?)を期待していた僕にとってはまたしても期待はずれだったが、ふつうにおいしいという点では、さらっとしていて食べやすいし、玉葱の甘みもよく利いていてとてもおいしい。

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東洋水産[サッポロ一番]「ほっと大人の高菜とんこつラーメン」を食べる

Takana_tonkotsuP1040251ふと目にとまったとんこつカップ麺。関西のリアル店舗で豚骨ラーメンを食べていると(九州風)豚骨=高菜、紅生姜、というイメージがあるのだが、全国的なイメージ、あるいは本場でのイメージではないのだろうか、カップ麺ではそうでもないような気がする。何が本物かはとりあえずとしても、僕は豚骨ラーメンを食べると高菜がほしくなるたちなので、こんなおいしそうな高菜の写真を見せられたらついつい、ということだ。で、食べてみると、まず豚骨ラーメン自体がなかなかいける。以前のマルちゃんほどではないが、なかなかそれっぽい感じがするのである。そして高菜。これがなかなか。これまで食べた高菜入りのカップ麺のそれとは明らかに違い、しゃきしゃきしており◎。はっきりいって高菜が好きでなければ何の意味もないことだが、カップ麺の具でこれぐらいおいしい高菜を食べられるのならば、という感じ。ただし、全体的に味が濃いので、濃い味好きの僕にはジャストだが、そうでない人にはしんどいかも、という気も。

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2006.10.04

(旧)朽木村へ

P1040293二週間ほど前、山水人[やまうと]というイヴェントを観るために旧朽木村へ出かけた。前日は原稿の締切(のはずがずれ込んで当日まで仕事をしていた)、翌日は出した原稿を巡って会議、おまけに会場は自力ではたどり着けそうにない山の中、という逆境の中、運よく夕方から夜中までこのイヴェントに参加することができた。

P1040294会場にはいると写真のような感じでテントが並んでいる。僕たちは日帰りの客だが、みんなこうして泊まりがけで(それも一週間!)このイヴェントに参加しているのである。すれ違うのは、ネオ・ヒッピー風のお兄さん、お姉さんばかり。場違いな気持ちを感じながらも、あちらこちらうろうろして夜を待った。薄暗くなったころからステージが始まる。暗くなるととても夜空がきれいだ。きれいな空気を吸って、きれいな星空を眺めていると、「彼ら」の思想に同化するまではほんの一歩なのだと痛感する。僕たちの友人がトリを務め、この日は終了。

P1040622その後は会場内をうろうろしながらごはん。めいめいが自分の好きなカレーを選んで買ってきて、大試食大会。一つめは僕が選んだもの。けっこうスパイシーだが今ひとつパンチが足りず、わりとふつうな感じ。プラスチックの容器に盛ってくれ、プラスチックのスプーンもつけてくれるのだが、食べ終わったらこれをちゃんと返さなくてはいけない。とってもエコなイヴェントなのである。
P1040624次は家人が見つけてきたカレー。チキンカレーなのだがこれがなかなか旨い。酸っぱいキュウリのサラダが添えられているのがとてもいい。カレーを食べてはこれをぽりぽり。絶妙の組み合わせである。
P1040625最後は、インドネシアものを見ると血が騒ぐ家人の父君が見つけてきたナシゴレンとカレー。カレーもおいしいが、半熟のぷりぷりの黄身がのったナシゴレンが最高。おいしく更けていく朽木の夜でした。

P1040621最後にもう一つ、「出かけた先でついつい犬と仲よくなっちゃう俺ってどうよ」シリーズ第四弾。今回のお相手はこの子なんだけど、こいつ何がおもしろいって家人と同じ名前。何せ主催者に一人の飼い犬だから、会場のスタッフたちはみんな彼のことを知っている。それもあちこちでいたずらをしてまわるので、「もう!、ばか××!」などとののしられて、僕的にはとても楽しかった(笑)。ほんとうはとても好奇心旺盛なかわいいやつです。

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十勝新津製麺「ラーメンスクエア 東京下町らーめん専門店 いちや 熟成醤油味」を食べる

Tokachiniitsu_ichiyaP1040654ちょっと順番が前後するが、さっき食べたものから。例によって十勝新津の店主監修シリーズ。「シリーズ第一弾」とあるのは、これからこの立川のラーメン・テーマパーク、ラーメンスクエアものをシリーズ化するということなのかな? 今回ひかれたのは麺。京都でいえば近藤製麺風のむちっとした太手の麺。これがカップ麺で旨かったらすごいかも、というのでついつい。ところがじつは、すごいというほどのものではなかった。いい線までいっているのだが、あの汁を吸う感じ、固いでもなく腰があるでもなくむにゅっとしたとは違う。もちろんぜんぜん見当違いな個人的な期待をしただけなのだけれど、この色というよりはむしろ味が澄んだスープにこの麺というのもなあと思う。麺、スープ、具、どれもクウォリティーは低くないし、こういうラーメンを出してくれるお店がリアル店舗であったら、気がついたら今月三回目だよ、なんてこともありそうだが、カップ麺はおもしろくなくちゃ、という好例なのかも。

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「永谷園の梅干し茶づけ」を食べる

Nagatanien_umeP10402347月末に九州方面に旅行したさいに、夜中小腹が空いたら食べてみようかと尾道のコンビニで求めたもの。そのまま京都に持ち帰られ、秋の夜長に食べられることに。この手のものとしては以前、マルハの<a href="http://manavic.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_fb36.html">キムチクッパ</a>を食べたが、そのときと同じ、高いだけあっておいしいというのが正直な感想。もちろん比べるものではないと思うけど、乾麺の即席めんを熱湯で戻したものよりも、真空パックのごはんをレンジなどで温めたもののほうが、漠然とした意味での「本物感」があるのだ。そもそもお茶漬けにちゃんとしたもくそもあるかという話はおいておいて、「ちゃんとした」お茶漬けを食べている気がするのである。けっして安いものではないのだから、おひつにお冷やが残っていたら、それに好きな具をのせお湯をかければいいだけのことなのだけれどね。

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2006.10.03

久しぶりにしゃぶしゃぶ

P1040209さて、F親子がことは先日書いたが、じつはF一家、遊びに来てくれるときはかならず、とんでもないおみやげをもってきてくれるのだ。今まで頂いたおみやげもたいがいありえないものだったのだが、今回のものも負けてはいない。なんと甲賀牛1kg。ここまでくると何というか、こっちはおもてなししてるつもりでも、はっきりいって100円のレトルト・カレーを温めて出して1000円ぐらいもらうようなぼったくり加減で、気が引けることこのうえないのだが、頂き物は頂き物、さっそく常連の悪友B、吉田(仮)さんに来てもらい、しゃぶしゃぶ。

P1040216写真は皿に盛ったところだが、皿に盛ろうが何だろうが旨いものは旨い。家人と僕をあわせて総勢四名、一気に1kgの甲賀牛を食べ尽くしてしまった。

P1040212この日もう一つ嬉しかったのが、吉田(仮)さんのおみやげ。北海道の昆布である。こんな昆布が何枚も折り重なっているところを、自分の家の台所で見るとは思わなかった(笑)。早速この日のだしから使わせていただいた。毎日使うものだから、そのたびに吉田(仮)さんの第二の実家、北海道に思いをはせながら大事に使わせてもらいますね。

P1040218おみやげをもってきてくれた吉田(仮)さんと、ワインをたくさんもってきてくれたBには前日の残り物をサーヴィス。リゾットはちょっと崩れちゃいましたが(笑)。

P1040231ワインはJean-Claude Lapalu: Brouilly 2005など。自分が選んだもので恐縮だが、このブルイイはなかなかしゃぶしゃぶとの相性がよかった。果実味など控えめなもののほうがポン酢でいただくしゃぶしゃぶにはよいかと。

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ヱスビー「東京・半蔵門 プティフ・ア・ラ・カンパーニュ監修 これが幻のスープカレー」を食べる

MaboroshinosupukareP1040245「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」とはこれまたえらいおふらんすな名前である。それでカレーというのは、洋食店がカレーをやっているの?、などと思ったりしてみたが、ウェブをあれこれ見ていると、欧風カレーの専門店なのだそうだ。ついでにいうと「プティフ」って何だろうと思っていたら、店名は「小さな火が燈った暖炉のある、フランスの田舎家」の意であると書いてある。ああ、petit feuですか、とようやく納得した次第(でもだったら「プティ・フ」だろ?)。それはともかくその「プティ・フ」プロデュースのスープ・カレーである。どうやらお店の前ニューにはないものらしい。とてもおいしいのだが、個人的には物足りなさを感じる。たとえば家庭料理であるポトフを丁寧に上手に作ってレストランで出すことはできるかもしれないし、それはそれで違和感のないものかもしれない。しかしカレーはどうか、という話なのである。上品なスープ仕立てにまとめることによってカレーのカレーたる所以までがそがれてしまっている気がしないでもない。そもそも欧風カレーって何だろう、と考えさせられて一品。

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エースコック「ツナマヨネーズ焼そば」を食べる

久々にカップ麺。これはこの間食べたエースコックの「ツナマヨネーズ焼そば」Tuna_mayonaiseP1040241。ツナマヨというのにひかれて買ったのだが、いかんせん、ツナがぱさっとしている。マヨネーズもちょっとだけ色が妖しい感じなのだが、その色から想像するとおり、酸味にかける味でちょっと残念。自慢の太麺はそれなりでけっして悪くはないのだけれど。これだったらU.F.O.にツナ缶混ぜてマヨネーズかけちゃうかな、と思ってしまう。焼そばにツナマヨ、という発想自体は自然な発想という気がするのに、現実にはそういう商品には滅多にお目にかかれない。そのニッチを生かし切れてないのが残念。

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2006.10.02

送るカレーと置きみやげ

P1040648週末、土曜の晩は、我らがMだクンの送別会だった。見事勤めが決まり、翌日の朝には東に旅立つMだクンを囲み、みんなで朝までお酒を飲んだ。いつも一緒に飲み食いしているなじみの顔はもちろん、懐かしい顔も揃い、なんだか僕まで嬉しかった。その日僕はカレー作って家を出たのだが、偶然Mだクンがいい話ですよと『アエラ』のカレー特集を見せてくれた。渥美清が食べた最後のカレーは、渥美の遺作『寅次郎紅の花』の撮影終盤に共演者でもある佐藤蛾次郎が作って食べさせたカレーだったかもしれないという話は少しだけ泣けた。『男はつらいよ』の撮影では、佐藤の作ったカレーを、毎回団子屋のセットで倍賞智恵子によそってもらって食べるのが決まり事だったのだという。翌朝当然僕は起きてMだクンを見送ることができず、僕の代わりにカレーがMだクンを見送った。カシミール・カレーを食べながら汗びっしょりになってたよと家人から聞き、なんかとてもリアルにMだクンのことを思い出した。食べ物をとおして見えてくる人間のこともあるんじゃないかと思う。

P1040644先月Mだクンは九州から、豚しゃぶのセットを届けてくれた。たくさんあるし、冷凍で届いたから、いつか一緒に食べようと話していたのだが、僕がその時間を作れぬままMだクンの出発の日が来て、おみやげは置きみやげになった。その置きみやげを昨日の晩頂いた。鹿児島の黒豚である。ごらんのとおり、脂身がとてもおいしそうでしょう。これがほんとうにおいしかった。一緒に入っている、ちょっと甘みの利いたたれも絶妙で、お肉だけでもどれだけでも食べれそうだし、ごはんにもとてもよくあっていた。おいしいとその分だけ、Mだクンと一緒にこれを食べることができなかったことが悔やまれるが、今はだまって、Mだクンと(そしてもちろんMだクンの新しいパートナ、Kさんと)と次に食べるであろうごはんのことを考えておこうと思う。

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