« 鹿児島へ | トップページ | 別府にて »

2006.07.28

鹿児島にて

P1030126さて、日が変わったので一昨日の話。なはの中で目覚めるともう九州。熊本で降りると機関車はED-76に変わっていた。門司〜下関でEF-81の関門トンネル仕様(ボディーがアルミ)を見るのを楽しみにしていたのだが、寝過ごしてしまったようだ。

P1030137なはの終点、熊本で弁当を買い、リレーつばめ、つばめと乗り継ぎ、一路鹿児島へ。そんなわけで九州一食目は熊本駅の鶏めしと地鶏の炭火焼き。ほんとは鶏おこわの看板につられてのぞいた弁当屋なのだが、朝早く着きすぎてしまう夜行列車の悲しいところで、おこわはまだ蒸籠の中。鶏めしはふつうのおいしいのだが、びっくりしたのは炭火焼き。ちゃんとほんとに炭で焼いてあるらしく炭の香りがする。そして、焼き方のせいかもとの肉質のせいなのかわからないのだが、身がこりこり。この弁当を頂きながら朝の9時からビール。

P1030148そうこうしているとあっという間に鹿児島中央に到着。新幹線のホームからコンコースに降りてまずびっくりしたのが、写真の売店。左端のコーヒースタンドはふつう。右端のうどんも、島津の紋以外はまあふつう。うどんの隣は薩摩揚げで、揚げたてを売ってくれる。そしてその隣り、写真ではちょっとわかりにくいけれど、相当な数の一升瓶が並んでいるのが見えるだろうか。そう、焼酎を売っているのである。新幹線の改札内で焼酎の立ち飲み、そしてこの品揃え、おまけに一杯200から500円。恐れ入りました(笑)。

P1030245海辺の水族館に寄りフェリーで桜島へ。このフェリー、値段も安くすぐに着くというところまでは知っていたが、24時間運行していると聞いてびっくり。船内にはうどん屋があり、だしのとてもいい匂いがしているのだがぐっとがまん。

P1030247 がまんしたのは桜島で行ってみたい店があったから。牛ステーキなどを石焼きならぬ溶岩焼で食べさせてくれる、「さくらじま市場館」というお店。ここで二食目。ガイドブックで見つけた店なので、観光客向けの店だったらちょっと残念、などと思いながらいってみる止めに入ったのがこの看板。地産地消。いいじゃないですか。上の桜島の写真は、このお店からみた御岳、中岳(だと思う)。
P1030240P1030234 溶岩ステーキ定食を頼んでみた。溶岩だとじっくり火が通る、という話なのだが、実際とても不思議な火の通り方。熱々になっているはずなのに肉を乗せてもいきなりじゅーっというわけではない。ちょっとおくとだんだんじゅわじゅわっという感じ。脂がけっこう出てきたなぐらいでひっくりかえし、裏を軽く焼いて、ぐらいでいくと中がちょうどレアに仕上がりいい感じ。もう一つおいしかったのが薩摩揚げ。ちょっと焼いてもらった方がおいしいですよ、と聞きさっそく溶岩の上に。両面ちょっと焦げ色が付くぐらいに焼いたところで醤油をたらすと旨み満開。

P1030252そうこうしていたら家人がちょっと調子が悪くなり、タウンページで探して行き着いたのがこの某クリニック。タクシーの運転手さんが、メーターはここで止めるしね、とメーター止めて一緒に目的地を探してくれて感激でした。ところが体調が一部悪くなっても胃袋は元気なバカ家人、ドクターにお勧めの店を聞いてきた(笑)。
P1030257P1030334 ドクターご推薦のお店は、鹿児島中央駅からも近い魚福さん。表にも左の写真の箸袋のように「日本人は魚」と書いてあるのがとてもよい(ちなみに箸袋の裏面には魚の保健的機能〔←最近覚えた言葉〕が書かれている)。ここで三食目。
P1030253 中に入りまず頼んだのがこれ、お造りの盛り合わせ。二人前でなんとこの分量。赤雲丹、鰹、蛸、鮑、鯛、鯵の五種。どれも超がつくぐらいおいしいのだが、驚いたのは雲丹と鯵。 まず雲丹。粒は小さいのだがその分味が凝縮されている感じで、香りもたまらない。聞けば錦江湾(桜島が浮かぶ湾)でとれたものなのだそうだ。大将曰く、僕らにいわせればねえ雲丹は小さければ小さいほどいい、北海道の雲丹は大味なんだな、とのこと(鹿児島弁をご存じの方は鹿児島弁で脳内再生してね)。どっちがいいかといわれると答えられないが、たしかに北海道の雲丹とはぜんぜん違う美味しさ。そして鯵。何が驚きかというと身が甘いのだ。身というよりは脂。口の中に入れるとほのかな甘味がひろがるのだ。これもほんとうに恐れ入りました。もう一つだけ書いておくと、鰹の脂にもびっくり。戻り鰹のようにガッツリ脂がのっているのとは違い、目にはっきりと見えるわけではないのだけれどいってみれば霜降りのように細かく脂が行き渡っている感じ。季節的には鰹が脂を蓄えるのはもっと明のころで、その頃は鰹はもっと北の方にいっているはずだから、この季節にこのあたりでこれだけ脂をもった鰹、というのはきっと上等なものに違いない、というのが僕の推測。皮を引いてなくてもぜんぜん気にならないのが鮮度の証し。
P1030256 京都から来たのだというと、これは京都では食べられんから、といろいろなものを出してくださった。その一つが、これ、黍魚子(キビナゴ)。こういう食べ方はこちらでも珍しいのだそうだけれど、見て、このきれいな姿。ほんとうにぴかぴか光っていて色が濁っているところなどちっともない。大将にいわせると、ほんとにおいしいキビナゴであれば、開かないでこのように丸ごと頂くのが一番おいしいのだとか。たしかに身がぷりっとしているから、骨の感触もぜんぜん気にならない。酢みそとの相性も◎。
 大将がいろんな話を聞かせてくださったのも嬉しかった。僕は京都の料理には誇りをもっているが(って僕が料理を作ってるわけじゃないけどね)、この日ばかりは大将に、京都は何がおいしいの、と聞かれほんとに恥ずかしかった。鱧といえば、ああ、おいしい鱧はぜんぶ中津からいっとるからね、と一蹴。ぐじの話だけは、京都では鱗をつけたまま塩焼きにするのだとか、酒蒸しもよく食べるがあれはとてもいいだしが出て旨いだとか、ちょっとは聞いてもらえたかな。しかしそれでも、明日は別府だと話すと、別府でもがんばっておいしいもの食べてよ、まあ僕のいえにはかなわんけど、ハハ、と最後に余裕の宣言。参りました。

P1030260魚福さんは、行った時間も遅かったのでお刺身だけ。鹿児島でしょ?、黒豚だろ、ということで、四食目はさつま黒豚食堂川崎商店へ。あずぶぅも勧めてくれていた(だよね?)お店。最近は大阪にも出店しているのだとか。

P1030261 通してもらった席の真ん前に張ってあったのがこのポスター。鎌田養豚さんというところと契約して黒豚を入れているらしいのだが、養豚場の人と思しき人々が可愛い子黒豚を抱いている写真満載。これってちょっと……という気分になるのだが、鹿児島の人はあまり気にならないだろうか。って、この席で黒豚食べた僕もぜんぜん気になってないことになるのかもしれないけれど。
P1030266 黒豚の前に鶏の刺身で軽くウォーミング・アップ(?)。モモまでたたきになっているのが面白い。好きずきだとは思うが、筋っぽいのをこりこりやるのもなかなかおつ。

P1030264P1030270 さて、メインはもちろん黒豚。ここでも溶岩焼に再会。肩ロースなのだが、しゃぶしゃぶにできるぐらいの薄切りなので、うっかりしているとあっという間に固くなってしまう。ここでも脂が出たらひっくりかえそう、で。たれはぽん酢と黒胡麻だれの二種。どちらもおいしいのだが、個人的にはぽん酢かな。肉からしみ出た脂をできるだけぽん酢に流してしまわないよう、くるっと巻いて片面だけをぽん酢につける。やはり油が旨い。

どのごはんもおいしかったけど、一番印象的だったのは鹿児島の人々の優しさ。お店に行っても、タクシーにいっても、みんな優しい。ほんの一日いただけで大好きな街に。この辺のところはまた落ちついてからゆっくり書きたいです。

|

« 鹿児島へ | トップページ | 別府にて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/113521/11126119

この記事へのトラックバック一覧です: 鹿児島にて :

« 鹿児島へ | トップページ | 別府にて »