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2006.02.09

器の話

DSCF0183遊びに来てくれた人によく、manavicさんち、器がほんとすごいですね、とよくいわれる。褒めていただいているのか呆れられているのかは不明(笑)。うちにはたしかに二人暮らしにしては有り難い量の器がある。しかし僕が好んで買ったものはといえばそのほんの一部。いつも一皿ランチに使っているものなど、僕が気に入っているもの大部分は白くて形もシンプルなものの。いずれにしても僕が買ってきたものなどほんの一部。じゃあ誰が皿など買ってくるかといえばバカ家人である。もう食器棚には入りきらないというぐらい食器があるのに、それでもまだ買ってくる。僕がいい顔をしていないことに気がついてからは、買ってきては隠しておく。ここぞというタイミングが来ると、「あ、そういえばその料理にぴったりのお皿があるよ」と出すのである。こういうところだけは智慧が働くというのも困ったものだ。器を買うことに対する態度の違いは単純な性格の違いである。新しい素敵な器を買ってしまったら、これまである器は使われなくなるだろう、それはかわいそうだと思うのが僕の性格。これは器よりむしろ、新しい調理器具などを欲しくなったときに思うことでもある。家人にももちろん悪気があるわけではないのだが、家人は素敵な器を見つけると、この器を使ってあげたいと(厚かましくも)思うのだろう。それはわからないでもないが、そんなわけでうちには食器棚に入りきらない「家なき子」状態の器があふれている。写真の器は、「究極のラーメン鉢」プロジェクトによるもの。リンクを見ていただければわかるように、なかなか素敵な鉢が多い(ただしけっこうなお値段でもある)。サイズがそれほど大きくないので汎用性も高い。この日は久しぶりに家で中華、だったのだが、麻婆豆腐の器に。いつも麻婆は青磁っぽい色の(ほんとの青磁ではないと思う)の器か、真っ白な平皿に盛るのだが、小さめの一丁分ぐらいならこういうのも悪くないかと。

DSCF0186酢豚を盛った大皿は長崎の白山陶器のもの。デザインもシンプルでなおかつ機能的なものが多く愛用している。僕の個人的な感覚としては直線的、無機的になりがちなモダンなデザインのなかに、上手に曲線、ふくよかさを導入しているあたりが魅力的。酢豚は意見が分かれるところだが、うちではロース肉を使って上げ時間も短い柔らか酢豚が主流。酢豚の美味しさはそれちゃうやろ、と仰る方は多いが、ロース肉の旨味、ジューシー感も捨てがたい。

DSCF0190DSCF0188これが先ほど青磁っぽい色の、と書いた鉢。この日は炒飯に使ってみた。色合い的に中華のときに大活躍、のこのお皿だが、麺類もいけるし、炒飯でもスープでも煮込みでもいける。やはり家庭にあっては汎用性の高いものがありがたい、ということかもしれない。この日の炒飯は蟹肉入り炒飯なのだが、がんばってごはんたくさん入れすぎてちょっと失敗。なかなか難しいものです。炒飯のついでに玉子スープ。この器は……いまいち出自を覚えてないということは、気がついたらあった、というか……。

DSCF0217この日のワインは、Massolini: Barolo Digna Rionda Riserva 1996。年末にいつも行く中華屋さんのひとつでごはんを食べたときにお土産(!)に頂いたもの。これを下さったF氏のことを話しながら準備をしていたので、じゃあいってみようかということで。ブルネッロなどに比べるとバローロやバルバレスコの「あたり」にあたったことは少ない。「王のワイン、ワインの王」の異名に相応しいものにはなかなかお目にかかれないのである。比較的求めやすい価格帯のネッビオーロはべつにして考えれば、これはひとえにネッビオーロという品種の難しさ、もっといえば難解さによるものではないかと思う。今回もそんなことを考えながら飲んだ。ワインの王が僕に問うのである、汝はワインに何を求めるのか、と。

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