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2006.02.28

十日目

P1010176今日は昼すぎに日本と電話で折衝(?)。その後昼ごはんを食べて用務先へ。昼ごはんはちょうどホテルと用務先との真ん中ぐらいにあるインド料理屋。表のランチセットの看板を見て中に入ると、後ろからきたおっさんがあわてて看板を片づけている。席に案内された僕に、片づけた看板を指さし、「You want that?」。あんまりだなあと思いつつ、はいはいと返事をすると、ランチを準備してくれた。メインは何がいいかを聞いてくれたが、前菜は何も聞いてくれなかったなあ(笑) 何はともあれ前菜はサモサ、メインはラムのビルヤーニ。サモサといっても具は野菜なし、挽肉ばっかり。ビルヤーニはカレーと一緒に。なかなか旨いし、何より腹一杯。コーヒーまで付いて(料理より先にコーヒーが出てきたのには恐れ入ったが)£4.95は安い。

P1010160P1010162その後は仕事をして、暗くなってから帰る。用務先の閉館時間や一日あたりの使用制限のために、暗くなるまで仕事をするのはじつは少ないのだ。帰ったらかえったで仕事があるのでパブに寄りたいのは我慢して、通り道のTescoで買い物だけしてホテルへ。とはいえ帰り道ではちょっとだけ買い物。いい頃合いのスーパーなので大変な列ができていた。これは子供の頃に初めてイギリスに来たころから不思議でしょうがないのだが、イギリス人は列に並ぶのが平気。今日など、中ぐらいのスーパー一週分の列ができていたのだが、みんな大人しく並んでいる。僕なんかそんな列見ただけで買い物をあきらめるのに(今日は列に気がついたときには買い物かごがすでにいっぱいだった)。今日のビールはまず右。KronenbourgのPremier Cru。いくらフランス産だからってプルミエ・クリュかよ、みたいな(笑) このボトルで500ml、£2.06。並のクローネンバーグ(イギリス風、失礼)のビールに比べたら倍以上の値段である。たしかに旨いことはうまいのだが、うーん、話の種的値段。左はまたステラなのだが、写真ではわかりにくいかもしれないが、今回の440ml缶は表面がぽこぽこしていてなかなか可愛い。こちらは4本で£4.14。

P1010164ホテルでひとしきり仕事をしてから晩ごはんに。この間行ったイタリアン、ヴェルディの向かいぐらいに、アマルフィというイタリアンがある。アマルフィというのは9世紀から11世紀にかけて栄えたイタリアの港湾都市である。世界遺産にも登録されているのだが、それはそれは美しいところである(行ったことはない、念のため)。なぜか僕はこのアマルフィにとても興味がある。僕はもともと海外のどこそこを写真やテレビで見たからといってそれでどうということなどめったにないたちの人間なのだが、ここアマルフィだけは死ぬまでに、できたら若いうちに一度行きたいと思っている土地である。こんな言い方、死ぬほど恥ずかしいのだが、それこそ僕にとっては地上の楽園ではないかと思えるような場所なのである。なので、その名を冠したイタリアン・レストランがあったなら、みすみす通りすぎるわけにはいかん、ということでアマルフィに。この間はヴェルディでパスタ一皿、肉一皿で満腹になってしまったので、前菜一皿、パスタ一皿ぐらいにしておこうと思ったのだが、ツナのステーキが今日のおすすめだという。トマトとケイパー、オリーヴのソース。字面を見ているだけでよだれが出てきたので、ポルチーニのタリアテッレとツナのステーキを。どちらも最高に旨い。タリアテッレは、ポルチーニは乾燥で香りもイマイチだったりするのだが、白ワインや玉ねぎが上手に使ってありじつに美味しい。マグロも火の通し方といい、ソースといい絶妙。けっして日本で同じ値段を出して食べるイタリアンのようにお上品な手の込んだつくりではないのだが、心底満足。ワインはRuffino: Chianti 2004。こちらは可もなく不可もなく。ホールのスタッフはほとんど女性なのだが、一人だけおにいちゃんがいた。テーブルに来るたびに「Are you enjoying?」と尋ねてくれる。彼にスパークリングのミネラル・ウォーターはあるか、何がある?、と訊ねたら、「Monteforte, from Italy」と誇らしげに答えてくれたのが何か嬉しかった。まあ味は当然ながら普通なのだが。ちなみに今日はスーパーで、「お腹がいっぱいになったとき」用にSan Pellegrinoを買ったのだがレストランでは見ないなあ。

P1010169で、今日の家ワインはこれ。Ravenswood: Chardonnay 2003。シャルドネらしさは思いっきり出ているが、奥行き、というか余韻に欠ける。しかし£7.27でこれだけのパフォーマンスというのはやっぱりカリフォルニアだよね。しかしカリピノといってもカリシャルといわないのはなぜ? いうの?(笑)

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2006.02.27

九日目

P1010149今日は日曜日。ウチの業界用語でいうところの僕の「用務先」は休みなので、ホテルでデスクワーク(って、別の日は用務先で肉体労働してるわけじゃないんだけどね)。デスクワークをしているうちに腹が減ったので、近所のパブで昼ごはん。Mabel's Tavernというパブだ。

P1010148食べたのは、Steak & Kidney Pie。ようは牛の正肉と腎臓のパイである。パブはお酒だけを飲むところではなく昼時や夜の早い時間にはごはんも出してくれる(いわゆる「バー・フード」)。その定番の一つがこの「ステイク・アンド・キドニー・パイ」で、家庭用のものもスーパーで(少なくとも昔は)売られていたりした。子供の頃これを嬉しそうに食べる僕をみて、父親(泌尿器科医であった)は、腎臓なんかよく食べるよとぼやいていたが、たしかにくせのあるメニュー。パイ生地に包まれて出てきたときはよいが、ひとたびパイ生地に切れ目を入れると得もいわれぬ香りが漂う。僕はギネスと一緒にいただいたが、思うにハギスがスコッチの最上のアテであるように、ウイスキーにはよく合うんじゃないんだろうか。例えばアイラ・モルトなんか。でもヨード香に腎臓の香りって、まさに便所掃除……

P1010153晩ごはんは、今やイギリス全国に展開する「WAGAMAMA」にて。三年前にロンドンに来たときにもコヴェント・ガーデンのけっこういいところにあったので、へーっ、と思っていたのだが、今やイギリス全国に40店舗近くをもつ一大チェーンの様相。日曜日は休みの店も多いので、こんなときこそチェーン店と思い出かけてみた。

DVC00001-1とりあえずはじめていったラーメン屋では、素のラーメンもしくは店名をかんしたメニューを食べるというのが僕の流儀なので、Wagamama Ramen (£7.60)を頼む。ついでに、Gyoza (£4.25)とSapporo (£4.20)も。けっこう高いんだよね、これが。写真は「ワガママ・ラーメン」なのだが、わかるかな、具はゆで卵、焼き鶏胸肉(?)、海老、カマボコ、カニ(というかオーシャンキングみたいなの)、揚げ、ほうれん草みたいな葉っぱ、メンマ、ワカメ、ネギ。スープが西洋風にアレンジされている(野菜の甘味が強い)ことなどこの際許そう。鶏も一枚目はいいがヘタの部分はパサパサとかもまあいいとしよう。しかしこの麺は何だ! たとえていうなら水で締めてそのまま水につけておいてぶよぶよになったパスタみたい。粉をたっぷりの水でまとめて伸ばしただけみたいな麺じゃないか。これではちょっと……というのが正直な感想。しかし何よりもびっくりしたのが、時間が遅かった(9時ちょっとすぎ)こともあるのかもしれないが、誰一人として出されたごはんをがつがつ食べてないこと。みんなだらだら、焼そばなぞを一本いっぽん箸でつまみ上げては口に運んでいる。あまり味なんて関係ないのかなあ、などとも思ったりして。しかしそれ以上にびっくりしたのは、104席あるというホールに対して、ホール係がたったの二人。それも二人はすっごいがんばって働いている。頼んだ覚えのないミネラル・ウォーターが出てきたので、これって僕の?、と訊ねると、PDAみたいな端末をピピっとやって、ほらオーダー通ってるよ、と見せてくれる。ハイテクだ(間違いは間違いなんだけどね:笑)。日本のファミレスのようにオーダーを送信してそれで終わりの端末ではないのである。そこらへんからホール係二名、ということになっているのかもしれないが、その後もミス・オーダーで焼そばが僕のテーブルに届いたところをみると、やはり二人では厳しいようである。しかしこの二人、すっごいがんばっていた。ほめてあげたい。

P1010152この日の家(というかホテル)ワインは、Baron Philippe de Rothchild: Pinot Noir Vin de Pays d'Oc 2004。この間カベソーを飲んだのと同じもののピノ・ノワール。残念ながらあまりピノらしくはなかったりするのだが(こっちに来てからピノを飲むのは初めてだというのに!)、値段(£5.49)を考えればそこそこのワイン。いやー、しかしmodestなワイン生活ですわ(笑)

P1010155P1010158あともう一つ。すでに紹介したNewcastle Brown Aleだが、裏にこんなのがついている。星の下の説明書きにあるように、12℃になると色が変わるという仕組み。ちょっと写真ではわかりにくいかもしれないが、左が常温、右が12℃以下の色。窓際で冷やしただけでも12℃よりは冷たくなるようで。

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2006.02.26

八日目

P1010140昨日は八日目。八日目にして初めて青空が見えた。部屋の窓から同じ方向を撮った写真は前にも載せたが、今回はようやく青空。部屋は西向きで、ちょうど目の前がラッセル・スクウェア。その向こうに見えているいかつい大学はロンドン大学。図書館と、評議会というのかな、おそらくは本部機能を担っている建物。その名も「Senator House」というのだが、ほんとに小さな国の国会議事堂ぐらいありそうな建物である。

P1010137今朝はいつもの食堂ではなく隣の部屋で朝食。入口で部屋番号をいうと席に案内されるのだが、今日はお客様の朝食はコンチネンタル・ブレックファーストなのでこちらでどうぞ、と写真の部屋(夜はバーとして使われている)に通された。それで驚いたのは「コンチネンタル・ブレックファースト」のメニュー。僕はじつはコンチネンタル・ブレックファーストが何かを知らなかったのである。初めて朝食を食べた日は、イングリッシュにするか、コンチネンタルにするかと尋ねられた。いつものイギリスのホテルの朝ごはん(つまり、目玉焼きやらソーセージやらベーコンやらを食べるあれだ)を食べたいと思ったので、「イングリッシュで」と頼み、ビュッフェから目玉焼きやらソーセージやらベーコンを選んで食べた。その次の日は何も尋ねられずいきなり席に案内された。僕は前日と同じものをビュッフェからとって食べた。その次のときは、お客様の朝食はコンチネンタルですが、イングリッシュに変更致しますか、と尋ねられたので、違いがわからない僕はコンチネンタルで結構ですと答え、また同じものを食べた。ところが、コンチネンタルなのでこちらの部屋でどうぞ、と通された部屋には目玉焼きもソーセージもない。シリアルやら、クロワッサンやら、かろうじてベーコンが一枚だけはさんであるパンやら、あとはヨーグルトにフルーツ。これがコンチネンタルですか、と初めて知った(笑) しかし今まで、朝食付きでもあなたの朝食はコンチネンタル、みたいにあらかじめ決まってるホテルなんてなかったのになあ。

P1010144今日の買い物はこれ。仕事の帰りに遅い昼ごはん、というか早い晩ごはんというか、ハムとチーズとトマトのサンドウィッチ。モルト麦のパンはナッツのようなプチプチした粒が入っていてとても変な感じ(イギリスではけっして珍しくない)。前日あたりからちょっと歯が痛いので痛み止めも買ってみた。土曜日は僕の仕事先は17時に閉まってしまうので、買い物をして帰り、17:30キックオフのラグビー六カ国対抗(Six Nations)のイングランド×スコットランド戦をみる。大会自体としては六カ国(アイルランド、イタリア、イングランド、ウェールズ、スコットランド、フランス)が総当たりで15試合を戦う大会だが、イングランド×スコットランド戦は、日本になぞらえていえば一年に一度しか行われない巨人×阪神戦のようなものである。これまでアイルランド、イタリアに快勝、二連勝で挑んだイングランドだが1勝1敗のスコットランドに12-18で敗北。

P1010146中途半端な時間になってしまったので、夜は部屋でチーズを。ワインは前日のトーレスの残りを。前日に買ったエポワスも試してみる。エポワスは……うーん、もうちょっとかな。こっちにいる間に熟成してくれるかな?

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2006.02.25

七日目

P1010126こっちに来てからちょうど一週間目にあたる昨日は、朝食をとり部屋でしばらく仕事をしてから外へ。テレビはしきりに寒い日が続くといっているが、体感的には前日までよりは温かく、ちょっとだけ薄着で外に出てみた。夕方は、例によって少しだけ買い物をしてホテルに戻る。エポワスというチーズを見つけたので買ってみる。£5ぐらいなので、こっちに来てから買ったチーズのなかでは最高値(笑) エポワスというのはご存じの方も多いと思うが、フランスのウォッシュチーズ。切り口から中身がとろっと出ているところが旨い(日本人の多くは賞味期限を気にするあまりにじゅうぶん熟成する前に食べきってしまう、これは間違いというより犯罪だ)。部屋に持ち帰りちょっと外出して帰ってみると、部屋の中がすごいにおいになっていた。さすがエポワス、恐るべし。

P1010128あとは例によってサラミ。三種詰め合わせ。Ungherese、Milano、Napoli、と書いてある。塩辛いばかりでコクもなく、食感もイマイチでこの間のデンマークのサラミには遠く及ばないのは残念だが、それでもスーパーでこんなサラミの三種盛りが£2ぐらいで買えてしまうのは、ヨーロッパならでは。ギネスはじつはこっちに来てから初めてだ。イギリスでも例のピンポン球みたいなのが入っていて、グラスに注ぐときれいに泡の立つやつが一般的なようだ。

P1010134前日ついついしっかりと夕食を食べてしまったので、辺りが暗くなるとどうしてもそわそわする。ましてや金曜日の晩(僕は翌日土曜日も仕事をするのだけれど)。ガイドブックで目星をつけて歩いていける距離のタイ料理屋に行ってみる。ところがえらい今風のところで、おまけに大箱でグループのお客さんが多い。一人で入るのはえらい場違いと思い引き返し、もっと近所の前から気になっていたインド料理屋に行ってみる。お値打ちの定食があるのだがメインがカレーではなかったのであきらめて(タイ料理に行こうと思いたった時点からカレー気分だったのだ)、タンドーリ・チキンのハーフ・ポーションとラムのカレー、ライス、ビールを頼む。もちろんビールが先に出てくるのだが(メニューに「Indian Lagaer」とあるのを頼んだら、Cobraというビールが出てきた)、驚いたのは他の料理がすべて同時に出てくること。おっちゃんが鉄板に乗ったタンドーリをじゅうじゅういわせながらカートを押してきてくれるのだが、カレーもライスもカートに乗っている。またサーヴィスの仕方も変わっている。「ライス?」と聞かれるからとりあえずイエスと答えると、ステンレスの皿のライスを目の前の大皿に豪快に盛って真ん中に窪みを作る。さらに「タンドーリ?」と聞くから、何が起こるのかと思いつつ「アー、イエス?」というと、タンドーリをライスの上に置いてくれる。さらに「カリー?」というから、これでイエスと答えたらカレーもこの上にかけられてしまうのかと思いきや、カレーは「オーケー」の一言とともにステンレスの器のままテーブルにおかれた。タンドーリは骨付きで、ハーフ・ポーションとはいえ前脚、後ろ脚一本ずつ。これをちょこちょこ食べながら、カレーをかけてごはんを食べる。タンドーリもカレーも、久しぶりに食べるバスマティも旨い。ふたたび満腹。

P1010109この日の部屋ワインはTorres: Sangre de Toro 2003。金の牛は上位のキュヴェにしかついていないのだが、50周年記念ヴィンテージということで並トーレスでも金の牛。

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2006.02.24

六日目

今朝のこと。朝起きてみると体がだるい。どうやら熱があるようだ。ここ数日、ホテルの朝食以外はスーパーで買ってきたものぐらいしか食べていない、換気のためにベッドのすぐ横の窓を開けっぱなしで寝ている、など風邪をひく心当たりは十分あるので、きっと風邪だろうと思った。しかししんどいものはしんどいので、ホテルの朝食はパスして昼前までベッドで休む。さて、仕事に行くかと思い風呂にはいるが、まだ体がだるい(僕は微熱の時には風呂で体を温めるタイプの人です)。しょうがないので体の温まるものでも食べようかと思いたつ。日本だったらたとえ家でなくともうどんでも食べに行くのだろうが、ここはロンドン。じゃあパブでパイでも食べますか、と出かけてみる。イギリスの庶民的な食べ物といえば誰しもフィッシュ・アンド・チップスを思い浮かべるだろうが、これは揚げ物に付けあわせも揚げ物という、お上品な胃袋をお持ちの方にはちょっとヘヴィーな食べ物(もちろん僕はぜんぜん平気なのだが)。それに比べるとパブで供されるパイは万人にお勧め。パブというと日本ではビールを飲むところ、というのがあたりまえのイメージだろうが、いやいや、ごはんも美味しかったりするのである。ところが、近所に「Food Served All Day」と書いてあるパブを見つけてあったのでそこに行ってみると、なぜか「Food Served 11:00 - 14:30」と書いてある。時間は14:50。とてもだまされた気がしたのだが、小雨も降っていたのでそのままホテルに帰る。

P1010102少し仮眠していたらもう外は真っ暗。依然体はちょいだる(とはいえ僕はそういうのはわりと平気なたちなので心配はご無用)。これはなんかガッツリと食べないと治りませんね、ということでもう一度外へ出かける。最初はそれこそほんとに麺類でも食べて温まろうと思っていたのだが(さほど遠くないところにヌードル・バーがある)、そういえば最近パスタが食べたくてしょうがなかったのを思いだし、近くのイタリア料理屋に入る。Verdiというお店。表のメニューを見ていたら黒髪のきれいなおねえちゃんがドアを開けてくれる。

P1010101表の看板には「Live Piano except Thursday」と書いてあったのに、なぜかピアノが鳴っている。お店のおっちゃんもどうもイタリア系らしい。頼んだのはペンネのアマトリチャーナ(£6.45)と仔牛のミラネーゼ(£10.95、仔牛の、というのは、ここには鶏肉や仔羊のミラネーゼもあるのだ)。アマトリチャーナはなんの変哲もないごくごく普通のアマトリチャーナだが、こういう家で自分で作るようなパスタをずっと食べたかったのだ。ミラネーゼは、どうもバター半分、オリーヴオイル半分ぐらいで焼いているようで、衣がイマイチ美味しくなかったのがちょっと残念だが美味しい。パスタ一皿と肉一皿って一人でもだいじょうぶ?、とおっちゃんに聞いたら、べつに、みたいな反応だったので両方頼んだのだが、さすがにお腹いっぱいで、ミラネーゼのつけあわせを食べきれなかったのが心残り(ジャガイモがとっても美味しかった!)。数日の粗食で胃袋が少し縮んでるのかも。ワインはDomìni Veneti: Valpolicella Classico Superiore 2004。さすがにしんどいのでハーフボトル(£9.95)。食後にはやはりエスプレッソ。大満足。怪しげなピアノの生演奏(トリルがちょっと酔っぱらっている:笑)を聞いているうちに、体調もよくなった。体調が悪くなり初めて外食、というのはちょっと皮肉な話だが、やっぱりちゃんと食べないといけませんね。

P1010105P1010107今日の部屋用のお酒はこれ。ビールはマキューアンズ(McEwan's)のエール。ワインはChâteau de Campuget: Costières de Nîmes 2004、南仏らしい一本。ローヌの南の方だが、ローヌというよりはラング・ドックなどに近い味わい。

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五日目

P1010073今日五日目はデスクワーク。あまり面白い話がないので、ちょっとだけホテルのことでも書いておこう。まず最寄り駅はここ、Russell Square。これまた開業ちょうど100年という古い駅(とはいっても20世紀に入ってから開業、というのはロンドン中心部の地下鉄のなかでは遅い方である)。ちょっと写真ではわかりにくいんだけど、小豆色に光っていてなかなかいい感じ。ほんと、19世紀後半〜20世紀前半の歴史物ならばロンドンはセットいらずです。

P1010064P1010050でホテルは、ラッセル・スクウェア(Russell Square)という公園の真向かいにあるホテル。これまたヴィクトリア朝時代の建物。持ち主はころころ変わっているらしく、僕が3年ほど前に泊まったときとも名前が変わっている。ミシュランのガイドブックをみても一応けっこうな星(というか家マーク)がついているのだが、値段もサーヴィスもそれほどのものではない(失礼)。最近は日本でいえば一休.comのようなサイトが海外にもあるから、それなりの値段でそれなりのホテルをとることができる。決められた予算内で、なおかつ目的地に近いということでここを選んだ。左側は全景、右側は僕の部屋のあたり。僕の部屋がどこかわかるかな?

P1010035さすがに安い値段でとっただけあって、部屋は狭い。狭いのはいいが窓が全部は開かないのでタバコの煙がこもってしまう。自主的に禁煙させるための策略かと思うようなこの部屋。それがなぜかバスルームだけは広かったりして。そういえば今日は(今日も)英語に不自由な赤毛の女の子が部屋の掃除に来てくれた。まだそんな汚れてないからごみだけもってってもらっていいかなというと、ごみをもっていってくれる。「ワンモーメント、ワンモーメント」といっているから何かと思えば替えのゴミ袋がなかったようだ。その後も、「あー、あー、ばっと?」とかいってるので何かと思えば、バスルームは掃除しなくていいかといってくれているらしい。言葉の通じない彼女たちの方が、むしろちゃんとした仕事をしてくれているような気がする。

P1010092P1010091この部屋の唯一のネックは冷蔵庫がないこと。姿見の前のデスクの右側にはたしかに「FRIDGE」と書いた扉がある。扉を開くとその上の引き出しまで扉の一部として一緒に開くことはまあ、許すとしよう。しかし扉を開いても「フリッジ」はないのである。これは致命的である。しかし、なぜか文句を言う気にすらならないのである。3年前にここに泊まったときは、ツインで部屋に冷蔵庫もあった。でも弱々の冷蔵庫で、冷えるまでに何時間もかかった。シャンパンが買えないのだけが残念。

P1010083P1010086最後に、この日のビールとシャルキュトリ(笑) ビールは初日にパブで飲んでたステラ。ベルギーのビールだから大陸側でもたくさん飲まれているが、イギリスでもとてもメジャーなビール。あと、前日のサラミがあまりに美味しかったので、またサラミ。今度はジャーマン・サラミ、だったのだが、これはイマイチ。まわりの胡椒が辛いばっかりで感動までは至らない。ワインは一日目のクローズ・エルミタージュをもう一度。

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2006.02.23

四日目

P1010067ロンドンに来て五日目。まだ「晴れ」の日は一度もなし。むしろ毎日、外にいる間に一滴ぐらいは雨に降られている様な気がする。これがイギリスなのだと人はいう。人がいう、というのは、僕はこれまでイギリスに来てもあまり天気が悪かった試しがないのである。もっとも真冬の2月に来たのは初めてなのだが。昨日、四日目は早い時間から外に用事で。用事の先は週末買い物に出かけていた方角とは正反対。どちらにしても歩いて10分足らずのところである。ロンドンにいながらこんなに地下鉄に乗らないのも珍しい、というか僕が出不精なのかな?

P1010069上の写真で後ろの方に見えている工事中の建物はSt. Pancras(セント・パンクラス)という鉄道の駅。このヴィクトリア朝時代(19世紀)に建てられた駅舎にはちょっとした思い出がある。僕は小学校の2年生の時に半年ぐらい、イギリス中部のノッティンガム(Nottingham)という街に半年ぐらい家族と暮らしたのだが、成田からアンカレッジ経由の便で(当時はまだ冷戦時代の名残で当時のソ連上空を日本の飛行機が飛ぶことはできなかった)ヒースローに着いた僕の家族が電車に乗り換えたのがこの駅。僕の父は僕たちがイギリスに赴く半年前からこちらで仕事をしており、僕たちを迎えに来てくれたのだが、年老いた祖母を筆頭に家族が疲労しきっているのをみて、ヴェトナムのボート・ピープルのようだと思ったという。4月も終わりのことだからいささか誇張がすぎると思うのだが、みんな寒さに震えていたのだという。今や当時の祖母ぐらい歳をとった父は、未だに昨日のことのようにセント・パンクラスのコーヒー・スタンドで紅茶を飲ませたらみんな少し元気を取りもどしたという話を懐かしそうにするが、1979年に誰も英語をしゃべれない家族を海外に呼び寄せた父の気持ちもわからないではない。当時の日航(JAL、なんて略称はなかった時代だ)の航空券の表紙は、朱色地に金色で鶴のマーク。もちろん割引運賃だの、格安航空券などない時代だ。父親は公務員で、本人の渡航費は公費から負担してもらえるが、僕たち家族の分は自腹だったという。今のように単身赴任があたりまえの時代ではなかったとはいえ、なぜそこまでして父親が家族を呼んでくれたのかはわからないが、今ではありがたいことだったと感謝している。今でこそ、海外に来て泊まったホテルでインターネットが使えないなどと文句をいっているが、そんな便利ではなかった時代の「外国」を知っているのは僕にとっては大きなことだ。

じつはこの話にはとてもくだらないオチがある。セント・パンクラスから電車に揺られ数時間(当時はIntercityなどなかったのだ)、ノッティンガムの駅に着き、父が車を駐めているはずの駐車場に行くとなんと車(オースティンのアレグロという車、今となっては珍しい、というかありえない、ツートンカラーの車だった)がパンクしていたのである。父は僕たちのイギリス滞在中ずっと、セント・パンクラスから電車に乗ってノッティンガムに来たら車がパンクしてたんだよねー、と駄洒落のように──まったく駄洒落にもならない駄洒落なのだが──繰りかえしていた。

P1010079P1010075さて、四日目の話。いつもと違う方向に出かけたついでに、いろいろと店を物色。帰りはMarchmont St.というちょっと裏通りっぽいところを通って帰ってきたのだが、熱帯魚屋があったり、ちょっとオシャレっぽい床屋があると思って中をのぞくとおニイさんたちがえらい奇抜なカットをされていたりとなかなか面白い。よさげなパブもある。一杯引っかけるにはまだ早い(最低限の自制心)ので、食料品屋に少しだけ寄る。顔立ちと聞き慣れぬ言葉からすると中東系の人たちが店員をやっているらしい。そんなことを考えながらうろうろしていると、「Kebab Sandwich」を発見。中東系でケバブ!、ということで、サラミ、ビール、ワイン、ミネラルウォーターなどと一緒に購入。ところがこのケバブ・サンド、たしかに「Spinach Kebab Sandwich」(spinach=ほうれん草)と書いてあるのだが、ケバブとほうれん草のサンドイッチと思ったらぜんぜん違う。「ほうれん草のケバブ」のサンドイッチ、なのである。そんなわけでこの日の主食はヴェジタリアン。

P1010088ただしこのサラミは最高。量も少ない(72g)がこの値段(£0.88)でこれはすごい! ぜったい毎日帰りに買いに寄ってしまいそうな(笑) ワインはBaron Philippe de Rothchild: Cabernet Sauvignon Vin de Pays d'Oc 2004。£5.49は今回の良好では最安値(笑) 1000円ちょいでこれなら合格かと。ただしあまりカベルネらしくはないです。

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2006.02.22

三日目

GMT 0からmanavicです。ここはGMT 0ですが、GMT +9の日本とやりとりがあったり、ブログのサーバの時計やPCの時計はGMT +9のままだったり、GMT -5のボル夫クンからコメントをいただいたり、はっきりいって今日が何日の何曜日で、ロンドンに着いてから何日目なのか数えてみないとよくわからないmanavicです。

P1010051数えてみたところどうやら昨日が三日目。三日目の戦利品(ってか、仕事の話は書いてないだけね、毎日スーパーまわりしてるだけじゃないからね)はこんな感じ。前日のTesco Expressは品揃えがやはりいまいちだったので、地下鉄一駅分歩いてふたたびSainsbury'sに。パスタはカヴァタッピ(マカロニがくりんとなった形のパスタ)のトマトソースに削ったようなチェダーチーズが入っているもの。ホテルの部屋でお湯だけは沸かせるのでがんばって温めるつもりで買ったのだが、腹が減りすぎてついつい冷たいまま。これがけっこうきつい味(笑) ちゃんと温めようね。その右上は、Newcastle Brown Aleというビール。エールなのでこんな色だが、それほどエールだということを意識せずに飲める。ときどき日本でも売ってるけど、僕はエールのなかでは一番好き。これを僕に教えてくれたイギリス人の友人Andrewは、その後ほんとうにニューカッスルに引っ越すことになった。三年前にイギリスに来たときは彼を訪ねてニューカッスルまで「巡礼」に出かけたのだけど、街中のパブにニューカッスル・ブラウン・エールがあるというのが何とも嬉しかった。ちなみにニューカッスルのパブに行くとたいていはNewcastle Unitedのペナント(というのかな)がぶら下がっている。イギリスでもフットボールは当然地元贔屓が強いのだが、同じユナイテッドでもマンUの話なんかしたら生きて出られなさそうな雰囲気。今回は一日だけ休みがあるのだが、ニューカッスル日帰りはつらいかな……

P1010058手前の派手な(?)パッケージはまたチーズ。チーズの値段ははっきりいってピンキリ。この間も書いたが、同じスーパーの売り場の同じチェダーでも4倍ぐらいは平気で値段が違う。チェダーのようなイギリスのチーズを日本で買うような値段で買うのも、日本でも買えるフランス、イタリアのチーズを買うのもなんか癪に障るなあ、と思っていると怪しげなパッケージ発見。だって、「SERIOUSLY STRONG」ですよ! 語感としては「ヤバいぐらいキツい」でしょ。値段もちょい高(£2.09)ぐらいだったので即決。これすぐ右上の写真のように白いチェダーなんだけど、食べてみると激旨。わりと熟成したパルミジャーノのように再結晶化した塩(と僕は思ってる)がジョリっというようなチーズなんだけど、それでもしっとりしていてミルクのコクがある。Bが昔食べさせてくれたAlpenzellerを思わせるところも……

P1010052ということでワインを。Cantina Valpantena Quinto: Amarone della Valpolicella 2002。アマローネとはいってもエチケットの上に記されているとおり、Sainsbury'sブランド。これで£12.09。アマローネとしては破格だが、それでもSainsbury'sでは盗難防止用のタグが取りつけられる価格帯。味はというとそれほどアマローネらしさは感じられないというのが本音。C/Pでいえば一日目のクローズ・エルミタージュが一番だったかな。

P1010057で、最初の写真の右下のアイテム。これこそが「鶏ハム」。極薄スライスの鶏ハムが約70枚入って460g、これで£1.99。「reformed and cooked from peices of chicken breast」(鶏胸肉の断片を整形、調理)とあるから、いってみれば鶏胸肉で作るプレスハムといった感じ。しかし今回はしっとり感も味もちょっといまいち。これとはべつに鶏胸肉やターキーのローストの薄切りもあるのでまた試してみよう。

P1010056そういえば、部屋でぜんぜん野菜食べてないなあと思いこんなのも買っていた。袋の方は野菜の詰め合わせ。日本でいえば「ベビーリーフ」みたいなパックなのだが、これがじつにたくさんある。今回も売り場で一つ手にとってうーんいまいちと思い棚に戻したら、横で商品の補充をしていたおニイちゃんが「フンっ」とこれを僕に差しだす。じゃあまあこれでいいやとバスケットに入れたのだが、これがねえ(笑) 「washed and ready to serve」がウリなんだけど、おいおい、これそのまま皿に盛るのか、という感じ。野菜自体はしゃきっとしているが表面は乾きすぎ。とてもそのまま食べられたもんじゃない。どこのくにでもこんなものなのかなあ。おまけに一緒に買ったドレッシングがひどかった。「ヴィネグレット・ドレッシング」と書いてあるから、ちょっとこの色怪しいよなあと思いつつもきっと標準的なドレッシングであろうと選んだのだが、それが大間違いだった。甘く酸っぱくそして辛い。変な味付ける前に塩味ちゃんとしとけばいいのにな、と思う次第。

P1010053そろそろスーパー食も限界に来たので、仕事が軌道に乗るころを見計らって外食でもしようかと。そんなことを思いつつロンドンの日は暮れてゆくのでした。

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2006.02.20

サンヨー食品「名古屋麺屋横丁 新宿 竈」を食べてみた

まだ日本にいたころの残りのお話。

kamadoDSCF0270ぜんぜん知らなかったのだが、名古屋は栄に「名古屋麺屋横丁」なるラーメン・テーマパークができているんだそうな。名古屋駅の名古屋驛麺小路(ここが面白いのは既存の有名店のリーシングではない形で、各地のご当地ラーメンを再現している点)などはだいぶ前に全店制覇したことがあったりするのだが、ここは話すら知らなかった。何はともあれ、新宿の「竈[かまど]」というお店のカップ麺。行ったことのないお店のカップ麺というのはじつに微妙。当然ながらお店の味をどれだけ上手に再現しているかということは評価できない。かといって、お店系ではないカップ麺を食べるときのごとく、カップ麺としてどうかという側面にも集中しきれず、結局実店舗はどんなラーメンを出すんだろうというという空想に終始する。ここはどんな感じかというと……まずは醤油がしっかりめ。かといって醤油が立っているという感じではなく、揚げ葱の効果もあって旨味もじゅうぶん、という感じだろうと推測するのだが、まあようはカップ麺はこれを完璧にやってくれているというわけではないにせよ、こういう路線の味だった、ということです。パッケージに「名物くんたま入り(薫製風たまご)」という微妙な記述があるが、ようはほんとに燻煙をかけたわけではなくそういう液体で風味を付けたということらしい。でもこれも悪くない。実店舗に行ってみたくなる、という意味ではよくできたカップ麺。でもこういう味ってカップ麺で再現するのって難しいのよね。

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二日目

今日は日曜日。僕の今回の用事の先は月〜金(土曜日は半日のみ)しか空いていないところなので、今日は準備日。とはいっても、日本で片づけてくるはずの仕事などが終わっていなかったので、まずそれを。時差ボケとかの前に、日本にいた最後の一週間ぐらいは日に数時間仮眠をとるだけの生活だったので、こちらに来てからまっとうな生活を果たして遅れるものかと心配していたのだが、朝は順調に起床。ホテルは朝食付き。いつどこでホテルに泊まっても朝食はたいてい無駄になるのだが、これなら間に合うと朝食のメニューに思いをはせるが仕事を始めるとなかなかキリがつかず、結局は部屋で昨日のパン、チーズ、ハムを食べる。午後になると寝不足のせいか時差ボケのせいかやはり眠くなり、少々昼寝。

夕方起きてから仕事を再開するが、外はどうも雨模様らしい。日曜日はどこも終わるのが早いので、買い物にせよ外食にせよ早く出かけておこうと雨の中外に出る。昨日は入らなかったスーパーの類に入ってみるが、これといってめぼしい収穫はなし。しょうがないので昨日のSainsburyにいってみたら日曜は六時で終わり。しょうがないなあということで、近所に二軒あるTesco Expressのうちの一軒に。僕の昔の記憶が今でも正しければ、SainsburyとTescoはイギリスを代表するスーパー・マーケット・チェーン。この界隈では、Sainsburyは昨日行った大きな店が一軒あるだけだが、Tescoの方はコンビニのような小さな店舗を複数展開しているという感じか。

P1010043そこで買ったのは、まずこれ。「Large sushi pack」£2.99。じつはこれを買ったのには伏線がある。近くに「Koto」(古都? 琴?)という寿司と麺類を出す店がある。チャットで話した家人は話の種に行ってみろというが、「Sushi Deluxe Set」で£11.50。けっこう高いのである。中身もまともに刺身で出てきそうなのは鮪(しかしこっちの人がいう「tuna」というのはアテにならない)とサーモンと鯖のみ。そんなのがほんの数貫で2000円超というのは話の種にしては高すぎる。インド系の板前(?)が純日本風の板前帽を頭に乗せている光景とか、外から見ていてもいかにもネタ系ではあるのだが高い。そんなわけでとりあえず寿司パック、というわけである。寿司4貫、怪しげな手巻き2貫、細巻き3貫、ガリもワサビも醤油もついて600円強ならよかろうと思ったのだが、これがまたなかなかすごい代物で。4貫の握りのうち2貫はこちらもやはりサーモン。ところが一口食べると何か変。あわてて説明書きを見るとなんとスモークサーモンである。おまけにごはんがぼそぼそである。寿司飯を冷蔵庫に入れて放っておいたときのあの感じ。残り2貫のにぎりは玉子と海老。えびは日本で食べるのとほとんど同じ。玉子は……なんか粉を固めて作ってあるような感じ。説明によればあとは「怪しげな手巻き」はカリフォルニア・ロール。説明書きによれば中身はツナマヨとレタスと唐辛子。外側には白胡麻。これはなかなかいい香りがしていて、パックを開けたときには胡麻の香りが漂ったりする。ホームシックの日本人ならばキュンとくるかも(笑) 細巻きは胡瓜と大根とサーモンとあるが、僕のは胡瓜二つにサーモン一つでした。やはり新しい食べ物ということでそうなのだと思うが、説明が多い。でも、まあ街の寿司屋がどうかはわからないのだが、職人が握る寿司が定着する前にこういう寿司が売られるようになってしまったというのは残念なことである。僕らはこういう寿司を知る前に本物の寿司を知っていた。気がついたら廻る寿司や宅配の寿司やコンビニの寿司があった。何を食べるかは本人の好みや懐事情次第だが、少なくとも原点を知っている。生姜は生姜でこれまたえらいきつい生姜である。能書きには、「PICKLED GINGER can be eaten in-between wating sushi piecies to 'cleanse' the palette. It has a typical strong ginger flavour which is also very sweet and slightly pungent.」とある。たしかに寿司の合間に食べるものだし、口直しの意味もあるだろう(paletteというのは初めて聞いたが)。しかし、「典型的な強い生姜の風味」とあるがあまりにも強すぎるんだよね(笑) 「ややピリッとする」とあるけど、思いきりピリピリ(笑) 別添えの山葵(日本でもコンビニ寿司は別?)と醤油は日本からの輸入でした。

P1010044もう一つ昨日から気になっているのがこれ。Smirnoff Ice。日本でもだいぶ前から売られていて、最近ではコンビニでも見かけたりするけれど、ロンドンでもなかなか流行っている模様。ウォッカを甘ったるく割ったようなお酒なんだけど、これが飲みやすい。ついついあほほど飲んでしまうまさに悪魔の飲み物なんだけど、これがなかなか人気のようで、昨日のパブでもけっこう出ていた。日本では小さなボトルしか見たことないのだが、ロンドンには700cc入りの大きなボトル(£2.89)が。

P1010048寿司だけではお腹が減ったので、ワインを飲みながら昨日のチーズ、ハムを。今日のワインはRavenswood: Zinfandel Vintners Blend 2003。£7.26也。RavesnwoodはM田クンに一本いただいてからちょこちょこ飲んでいるが、どれも嫌味がないストレートなおいしさである。今回のも香りや後味はさびしいが、しっかりとした旨味。味の濃いハード・チーズにはとてもよくあっている。

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二度目のホルモン千葉【三条木屋町上がる一筋目西入る南側】

うちは細々とやっているのをおもに身内の方々に見ていただいているだけのブログだが、そんなネット上でやっている以上、当然ながら一見のお客さんもきてくださる。どんな人が見に来てくれているのだろうと気になるので、このブログを初めて何ヶ月目からはアクセス解析をつけてみた。アクセス解析の結果を見ると、このページにきた人がどこから来たのか、つまりブックマークからきたのか、検索ページからきたのか、検索ページだったらキーワードはなんだったのか、などがある程度わかる。これを見ていると、世間の人々が僕がとりあげてきた食べ物、お店のなかでいえば、いったいどのあたりが「気になる」と思っているのか、おおまかにではあるけれどわかるのである。最近だと、食材で人気があるのはのれそれ。ラーメンだと一神堂がちょっと前までは上位だった(時間とともにそのキーワードでのアクセス数が減るのは、記事が古くなると検索エンジンでのヒット順位が下がるせいでもある)。京都の焼肉でいえば、ホルモン千葉が大健闘。新しいお店ということもあってのことだとは思うが、それと関係あるのかどうかはわからないが、このホルモン千葉、前回いってから何回かチャレンジしているのだがいっこうに入れない。ちょっと早い時間だと一杯、ちょっと遅い時間だと今日は終わりました、なのだ。何度かふられ続けた後、この間ようやく二回目の千葉に行ってきた。

DVC00049_M千葉流ホルモンの食べ方が、刺身・土手煮→白(塩焼き)→黒(たれ焼)→シメは玉(うどん)で、というものであることは前回も書いたとおり。前回は白以降を込みこみでやってもらえる2,500円のコースをお願いしたのだが、せっかくの二回目だから食べたいものをちょこちょこ行こうかということで、今回はア・ラ・カルト。まずは刺身、ハツ刺し。塩か生姜醤油でと勧められるのだけれど、生姜醤油がとても美味しい。もちろんハツの方も申し分のないハツで。白はマルチョウとタンモト。マルチョウは小腸だから内蔵としてはホソと同じ部位であり、ホソの別名として紹介されていることもあるようだ。この日食べたのは輪切りになったマルチョウで、やや大きめ。仕入によって大きいときと小さいときの差が激しいそうで、この日のはなかでもとびきり大きいものだと聞いた。タンモトはホルタンと同じでタンの根本の部分。マルチョウもタンモトもちょっとしっかりめに焼くと柔らかくなり美味。黒は醤油系のたれをつけてのたれ焼。傾けておかれた鉄板には角に穴が空いており、その穴の下にたれの器を置くようになっている。肉(というか内臓)から出た脂はここに落ちてたれに混ざるようになっているのだ。たれ焼はこのたれをつけては焼きつけては焼き、を繰りかえす。たれで食べたのはホソとヤン。ホソはホソだが、ヤンというのは(僕の記憶が正しければ)第二胃ハチノスと第三胃センマイの間の部位。どちらもたれで、というとえっ、と思われるような部位かもしれないがこれが旨い。しっかりと脂の乗った正肉が、塩胡椒だけでも美味しいが、その旨味と拮抗するぐらいしっかりとしたたれで食べてもこれまた旨いのと同じことだろう。モヤシを初めとする野菜も一緒に焼いてもらえるのだが、たれだとモヤシも旨い。千葉のたれはかなりしっかりとした濃い味なので、ごはんを食べたくなること請け合い(というか、必ず勧められます:笑)。しかしここでごはんを食べてしまうと最後までたどりつけないので、ぐっと我慢して玉へ。写真はたれもからめ、トッピングの天かす、鰹節、玉子、葱を全部のせてもらったところ。それはそれでもちろん美味しいのだが、肉の脂がたっぷり入ったたれをからめただけで十分なぐらい。なかなか美味しそうでしょ?

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2006.02.19

天使突抜第一次米飯強化計画(6)

P1010021プロジェクトスタートから一ヶ月、ロンドンに来てしまってはしばらくは米も炊けないのでその前にまとめを、と思っていたのだがそれを書く暇もないままこちらに来てしまった。この一ヶ月でほぼ10kg近くの玄米を精米して食べてみた。10kgの玄米を精米して9kg、一合150gとして60合。二人が一ヶ月に食べる量としてはちっとも多いこともないが、それでもよく米炊いたなという感じ。うちは平均すると一回に炊く米の量は1.5合だから40回ぐらい米を炊いた計算になるが、今まで以上にあれこれ気を遣いながら米を炊いてみていろんなことがわかった。とはいえ、気がついたことは折に触れここでも書いてきたのであらためて書くことはあまり残っていない。なので以下の雑談をまとめに代えることにしよう。

DSCF0250七分づきと五分づき、という話はすでに書いたが、三分づきもじつはちょっとだけ試している。三分づきだと写真のとおり色もだいぶ玄米に近い。なぜ最近まで三分づきを試さなかったかというとちょっと話が長くなる。僕が初めて玄米やら五穀米やらを白米に混ぜて食べ出したときに、それを昭和一ケタ生まれの母親に話すと、わたしはそんなのいや、麦だの稗だの混ぜるなんて、白いお米が一番、というのである。戦時中の白米が食べたくても食べられないころに代用食(と彼女はいう)として他の穀物(母は満州育ちだからコウリャンも食べていたのだそうだ)を食べていた母にとっては、白米に好きこのんで雑穀を混ぜるなんて、ということだったのだと思う。「白いお米」というのは戦後の日本の価値観を象徴するフレーズである。それが日本人の食生活にどれほどの影響を与えてきたかはわからないが、日本のお米が、白米として炊いておいしいこと、を目標に進化してきたことは間違いがない。こっちは米の旨味を最大限に生かす食べたい食べ方をしたい、白米で食べて美味しい米であれば分づきで食べたらもっと美味しいはず、などと勝手に考えているが、それはじつは最近の食をめぐる言説に踊らされているだけのことであって、お百姓さんのなかにも、こちとらせっかく旨い米を作ってるのによぉ、と思っていらっしゃる方だっているかもしれない。少なくとも、馬鹿げた「ナチュラル」指向のあおりで「精米」までが人為的な、つまり自然に反する「悪い」操作であるかのように考えるのは馬鹿げたことだ。そんな意味で僕は、白米=美味しいお米という価値観のあくまで延長線上で分づきの米を試してみたいと思っていた。話が長くなったが、それで三分づきに至るまでにはだいぶ時間がかかった、ということだ。

DSCF0253いろいろえらそうなことを書いたが、今回三分づきを試したのは、カレーと一緒に食べたかったから、というそれだけの理由である。以前にも書いたことがあるが、京都にはDiDiというカレー屋さんがあって、そこでは玄米を選ぶことができる。近くに住んでいたころはしょっちゅう行ったものだった。ナチュラル、オーガニックといったものがここの一つのウリなのだが、それが表層的でないから魅力を感じる。それを僕に印象づけたエピソードはこんなところに書いたらお店の人に迷惑がかかりかねないので書かないけれど、ほんとうに昔の田舎の人が美味しいカレーを作っているかのようなお店である。街中で「オーガニック」でぼろ儲けをしているような連中と一緒にしてはけっしていけない。でまあ、そこの玄米カレーを思いだしつつ三分づきでカレーを食べてみた。カレーのごはんにするというのは、ごはんそのものの味を味わうという点にかんしては正しいごはんの食べ方とはいえないのかもしれないが、それでもやっぱり美味しかった。

DSCF0211もう一つ余談。みなさん、玉子かけごはんって食べますか? どんな玉子かけごはん食べてますか? 僕は百万遍PCのマスター、I氏に玉子かけごはん(そのときは何とイクラまでのっていた!)を作ってもらってからというもの、いつもこのスタイル。ようは玉子のこしをきっちり切るぐらいに混ぜてからごはんにかけるというだけのことなのだが、これが旨い。写真には写っていないがわさびを添えるとさらに◎。こしの切れてない卵の白身をじゅる、っとか、崩したてのどろっとした黄身と一緒にごはんを……、とかももちろんいいのだが、とりあえずはおすすめ。

DSCF0281ついでにもう一つ。みなさん、ごはんって冷凍しはりますか? 僕はときどきしたりします。これもI氏に教えてもらった(でもみんなわりと知ってる)ことなんだけど、炊きたてのうちにぴっちりラップをして、そのまま冷まして冷凍すると解凍してもけっこう美味しく食べることができる。もちろん炊きたてが一番美味しいことには変わりなく、精米機買ってからは冷凍なんてほとんどせず、だったのだけど、日本を発つ前にカジンに精米の仕方とかわかってる?、と聞いたら、もういい、外食するという返事だったので、ちょっと心配になって何食分か冷凍してみた次第。やれやれ(笑)

そんなわけで、続きはまた帰国後に。

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さて、一日目

日本は今頃人々が日曜の朝寝をむさぼっているころだが、当地ロンドンはまだ土曜日の23時前。僕がロンドンに着いたのは今日の15時すぎ。飛行機は予定より早く着陸したが、ゲートが開いておらず滑走路でしばらく時間つぶし。結局飛行機を降りたのは定刻を過ぎてからのことだった。ヒースローは写真のとおり曇り模様。鉛色としか形容されないあの空の色である。さらにパスポート・コントロールでは長い列に並び、ようやく僕の逗留先、Russell Squareに向かう。ヒースローからは地下鉄で一本なのだが、一本とはいえ一時間ほど電車に揺られる(ほんとうに揺れる)。Russell Squareの駅を出ると、外はすでに真っ暗になっており小雨が降っていた。いろいろな方に、この冬はヨーロッパ寒いでと脅されていたのだが、大陸側に比べればまだましとはいえたしかに肌寒い。

ホテルで一息ついてから近所を散策。最大の目的は無線LANのホットスポット探しだったのだが、これはどうもうまくいかない。結局ホテルの部屋の高い有線LANを使っている(1分100円!)。ホテルよりちょっと北のEustonあたりからちょっと南のHolbornあたりまで歩いてみた。ちゃんとつながってくれるホットスポットは結局見つからず、あきらめてHigh Holbornあたりのパブでビールを一杯。ヨーロッパではよく見る、Stella Artoisだ。1パイントで£2.95。その後イギリスではおなじみのスーパーマーケット、Sainsbury'sに寄って買い物をしてホテルに帰る。

P1010041買ったのは、Red Leicester(チーズ)が300gで£1.69。同じRed Leicesterでも£6ぐらいするものもあったりするので、味は今ひとつだがそれでも安い。あとはハム類を。Westphalian German salami、15枚80gで£0.99。German sausage selectionというのはソーセージのスライス三種(真っ白、赤くてサラミ状、白いのに赤身が混ざってるの)の詰め合わせ、36枚120gで£1.49。これらも味は今ひとつだがそれなりに美味しく、何より安い。さらには飛行機で味をしめたのか、がらにもなくパンを。石挽全粒粉のパンを一斤。£0.65。お酒はBass Premium Aleの500ml×4缶パック(£4.49)と、Cave de Tain: Crozes Hermitage 2003(£7.69)。クローズ・エルミタージュは値段を考えれば申し分なし。台所さえあればこれまた安い値段で手に入るラムでも買って帰って焼くのになあ。

P1010042これをどうやって食べるかというとこんな感じ。チーズを切るナイフも、ワインのカップも飛行機から持ち帰ったもの。だから言ったでしょ、役に立つって(笑)

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ロンドンへ

P1010028しばらく更新できなかったのはとても忙しかったからで、なぜそんなに忙しかったのかといえば、後ろが詰まっていたからである。後ろに何が詰まっていたかといえば、ロンドン行きの予定を組んでいた。そういうわけで僕は今まさに機上の人。ロンドンという街がおいしいものへの長い道の途上にあるのかどうかはわからないけど、とりあえずそんなこんなで、今日から二週間ほどロンドンにいってきます。

P1010026家人と初めて(というか今のところ最初で最後だが)海外に出かけたときのこと。国際線って、のると最初のサービスはたいてい飲み物でしょ? そこで「お飲み物何にいたしましょうか?」と聞かれた家人、「ビールとトマトジュース」と答えている。その二つがテーブルに置かれると、家人はおもむろにレッドアイを作り始めた。ふーん、なるほどね、ということでそれ以来僕も最初の一杯はレッドアイ。要領を得たパーサーさんだったら胡椒をつけてくれたりもする。今日のトマトジュースは氷とレモンが入ったカップでマドラーとともに出てきたからちょうどいい。半量をビール用のカップにいったん待避させビールをフィル。なかなかいけます。今回びっくりしたのはビールを三種類から選べること。そしてその一つは何とエビス。そりゃ、エビスビール下さい、でしょ(笑)

飛行機といえば機内食。機内食が不味くて食えないという人がときどきいるが、僕はアタマがおかしいんじゃないかと思う。だってまずいもん、とかいって機内食を残す輩はこのまま真下のシベリアに落ちてまえと冗談抜きで思う。あるものを満足して食べる、できるだけおいしく食べられるように自分で工夫する、というのはものをおいしく食べる基本じゃないか。ちょっと技術的なことをいうと、和食か洋食かを選べるときは、僕の経験からすればしっかりとした味つけの洋食にした方がぜったい無難だ。往きのフライトで「和」を頼むなんて未練がましいことや、帰りのフライトで「和」を頼むなんて我慢の利かないチョイスは避けましょう(もっともJALの帰りの便で、あのぶよぶよのそばがどうしても食べたいばかりについつい和を頼んでしまう人、というのを知っていたりするのだが)。あと、使わなかった塩や胡椒などがあれば必ずとっておく。あとでぜったい役に立つから!

P1010029で、今日の機内食は、白身魚のフライ カレー風味ソース、中華クラゲ ソーセージと小エビ添え、フレッシュ サラダ マスタードマヨネーズ ドレッシング、アップル ケーキ、ロール、バター。というのは席に置かれている「MENU」を見て初めてわかったのだが、くらげはびっくりした。まさか本当にくらげだとは思わなかった(笑) 白身魚も、写真のとおり色が薄いのでパン粉焼ぐらいのつもりだろうと思っていたら、フライとは(笑) でも、何とかいいながらももちろん完食。一緒にワインをもらった。Les Chapelles: Bergerac。何年か前に乗ったエール・フランスでもヴァン・ド・ペイだったのにAOCですよ!、とも思ったがNV。味もそれなり。妙に枝っぽい香りがしてちょっと残念だが、こんなワインでも(失礼)、あるのとないのでは食事をする楽しみもぜんぜん違うものだ。

P1010032フライトも半分を超えたかというころにデニッシュが。僕が選んだのはピーナッツ・バター入り。玉子+マヨの方にすればよかったとちょっと後悔。↑のごはんのときもそうだったが、ふだんパンなどめったに食べない僕が(レストランに行ってもパンはソースをこそげるようである)、おいしそうにパンをむしゃむしゃ食べているというのは、我ながらなかなかレアな光景(笑)

P1010033さらに3時間ちょっとしてからもう一度ごはん。日本時間でいうと夜の10:30ぐらいだから、ちょっと遅めの晩ごはん、でも現地に着いてから晩ごはん食べるだろうから(現地着は現地時間で15:45)少し軽めにね、ぐらいのごはんである。メニューは、ペンネパスタミートソース、ゴボウのサラダ、フレッシュ フルーツ、抹茶のシフォンケーキ、ライロール、バター。学校の給食みたいなペンネのボロネーゼは少し味が薄いので塩、胡椒をふって食べる。前回のサラダはドレッシングがとても微妙な味だったのだが、今回はドレッシングが普通に酸っぱくて食欲をそそる。これももちろん完食。今回も同じ赤ワインを。

そんなこんなでロンドンに到着。さっきホテルにチェックイン。日本はもうすぐ夜明けですが、こちらは今からサタデー・ナイト、って夜遊びはしませんが、ごはんたべに行ってきます。どこかでこれをアップできるといいんだけど……

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2006.02.10

東洋水産「匠 旨コクとんこつ」 v.s. 明星「バリカタ豚骨」

umakokutonkotsubarikataあとの二つはどちらも豚骨。たまたま入ったローソンで、おっ、と思うものが(もちろんパッケージだけの問題なのだが)二つ並んでおかれていたのでまとめて購入、次々試食(笑) どちらも九州の豚骨ラーメンでは定番のいわゆる博多麺を意識した細麺。スタイルが似ていたのであわせてレヴュー、です。

DSCF0216最初に食べたのはマルちゃんこと東洋水産の旨コクとんこつ。こちらはローソンにて248円。パッケージを開けるといかにも博多麺という感じの細い麺。もちろんノンフライである。かやくは白胡麻とフリーズドライの葱だけなので後入れ。パッケージに「スープの熱さが旨さの決め手」とあり、もちろん何それと思ってしまうのだが、これは嘘ではない。熱湯を注ぎ4分経って食べてもほんとうにあつあつ。口の中をやけどしたぐらい。味はなかなかなのだが、ただひとつだけ難点をいえば、何をしたいのかがよくわからない。博多式の豚骨を忠実に再現すべく努力を払っているのはよくわかる。麺やスープは間違いなく及第点だし、これに白胡麻とくれば気分はもう天神。しかし博多式豚骨でこのメンマか、とか、なんで「炭火焼豚角煮」なの(ともにレトルト、じつはこの角煮叉焼はそれ自体としてはとても旨い)、とかいうあたりが若干意味不明。アレンジ豚骨にいくのか、オリジナルを目指すのか、そのあたりがはっきりしないのがちょっとだけ残念。

DSCF0219次のバリカタ豚骨は198円。価格差はレトルト具材がない分だと考えていいだろう。こちらの麺も乾燥した状態を見るといかにも博多麺なのだが、戻してみると案外そうでもない。博多麺というよりはカップラーメンの麺のように平たく戻る。スープはもちろん白っぽい豚骨なのだが、やたら濃い色だった後入れのスープのせいかそれほど博多風の豚骨スープという感じはしない。それに反してこちらも白胡麻、そして木耳、というあたりは妙に豚骨らしい。そういう意味では、二つを足していいとこだけとってくれたらほんとに博多風の豚骨になるのになあ、という感じ。

二つを食べ終わってから、匠の「スープの熱さ」のワケを考えてみた。最初のフタの写真を見てもらうとわかるとおり、匠のほうがずいぶんと大きい。それで、スープの量が多いから冷めにくいのではないかと考えた。ところが試しに「内側の線」まで水を入れてみると、どちらもちょうど500ml程度。麺の量もどちらも同じ70gだから、スープの量も指して差はないだろう。この熱さの秘密は……? 二つを食べ比べてもう一つ思ったのは、どちらも化調の味があとに残るということ。カップ麺に化調はもちろんあたりまえだが、それにしても、という感じ。やはり豚骨をごんごん煮だして出てくるあの旨味は、醤油もたくさん使えない豚骨カップ麺ではなかなか再現が難しいということか。

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2006.02.09

エースコック「池袋 大勝軒 中華そば」を食べる

taishokenDSCF0214しばらく昼夜が逆転していたのを、この間体調を崩したときに反省しなんとか矯正したつもりだったのだが、昨日は朝方布団に入り昼間を寝て過ごす一日。米も食べたがカップ麺もよく食べている(笑)。まずは大勝軒。写真を見てのとおりのスタンダードな「中華そば」。そのスタイルどおり、味も何がおいしいとか何がまずいといったわけでなく、バランスがよい。やみつきになる味ではけっしてないがほっとする一杯。乾燥具材のナルトや叉焼を食べてこの醤油味のスープをすする、というのは懐かしい感覚。

ここからはおいしくない話で恐縮なのだが、今回初めてカップ麺にも賞味期限があるというあたりまえの事実を肌で感じた。ちょっと油が酸化したような味が気になるなあと思っていたら賞味期限は半年前。後でコンビニに行ったさいに店頭に並ぶカップ麺の賞味期限を確かめてみると、どうやら半年前後というのが相場らしい。ようはこのカップ麺、一年ぐらいおいてたんですね(笑) ノンフライ麺でも油の酸化臭がします、みなさんカップ麺もお早めに。

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神の涙の雫

ここ二週間ぐらいの間にちょっといいワインを二本も飲んでしまった。ワインはどちらも素晴らしかったが、けっして嬉しいことやおめでたいことがあって開けたわけではなかった。

DSCF0207一本はChâteau Lafite Rothchild: Pauillac 1988。収穫から今年で18年目を迎えるこのワインは驚くほど若かった。とても複雑な香りで僕には形容しがたいが、スパイシーな香りとともに青臭い葉っぱのようなにおいを感じた。葉っぱの香りと思っていたらそれがだんだんと下へ降りていくような感じで、これはむしろ羊歯や苔に感じるような香りではないかと思った。かといって熟成のピークを迎えたワインとも違う。どうしても苔が日陰にぴっちりと、しかし秩序を保って生い茂っている光景を想像してしまった。その味はまた濃厚だが、けっしてわかりやすいおいしさではない。口に含み飲み干すまでの途中のほんの一瞬だけ果実味を感じるのだが、待てど暮らせどそれが表に出るということはなかった。もちろんその日このワインを飲んだ訳もあってのことだが、喩えていうならば、喪に服す青年貴族。ワインはこれからも生きていく。僕たちも生きてこのワインといつかまた再会しなくてはならない。

DSCF0204もう一本は、Château Calon-Ségur: Saint-Estèphe 1982。これはいつものワインバーで頂いたのだが、じつはここのソムリエが一人店を去ったのである。そもそもそれを知ってあわてて店に出かけたのだった。その事情は僕は知らないし客の僕が聞くべきことでももちろんない。残念なのはここのカウンターに彼がもういないということ。82年のカロン=セギュールは、これまた思っていたより非常に若く、安定した熟成感を感じさせる。果実味も、というよりはカシスやチョコレートのような濃厚な甘味も強いがタンニンも酸もまだまだ元気。今年もまたこのハートのエチケット一年で一番よく見かける月が巡ってきたが、ゆっくりと愛を語る暇もないぐらい素晴らしい一本である。彼が店を去ったことはほんとうに残念。しかしまたいつか、そう遠くない未来に彼にワインを勧めてもらうこともあるだろうと僕は信じている。そういう奴やねん、あいつ(笑)

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深夜の一皿ランチ・第7回

DSCF0202久しぶりに一皿ランチ、といっても今回は家人作。ごはんにハンバーグ、ゆで卵、そしてその奥に見えているのはジャガイモのガレット。写真では見えてないが、ガレットの下には蒸し煮にしたほうれん草。何を食べたいかと聞かれ、あんまり和食っぽくないもの、とだけ答えた。僕自身が、何かしら作りたいものがあるときに違うものを食べたいと所望されるとちょっとがっかりするたちなので、よほど食べたいものでもないかぎりこんな答えをするのだが、じつはハンバーグが食べたかった(笑)。あまり和食っぽくないので、というのはイタリアンやフレンチではなく、という意味でありいわゆる日本的な「洋食」の婉曲表現なのである。で、そのハンバーグ、豚肉がメイン。なかなか旨い。だいぶ縮んでしまったのを、家人は豚肉の割合の性だと考えていたようだが、後ろから家人の作業を眺めていた限りではつなぎが足りなかったせいだと僕は思う。ガレットは僕が下手なので家人が嬉々として作る付けあわせ。ガレットは肉料理のソースがついてこそ(?)なので、ハンバーグなどにはもってこいである。ごはんは写真の量ではもちろん足りずおかわり。この日のお米は奥越産コシヒカリの七分づき。

DSCF0209ワインもDomaine Coulange: Côtes du Rhone Villages 2003。リーズナブルな価格帯の(これは、安い、の婉曲表現:笑)ローヌらしく、荒さもあるし、ひたすら陽を浴びて育ったかのような濃厚さ。ウスターソースやケチャップがたっぷり入ったハンバーグのソースにも負けない味。しかし人の料理にコメントするのって気を遣うなあ(笑)

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器の話

DSCF0183遊びに来てくれた人によく、manavicさんち、器がほんとすごいですね、とよくいわれる。褒めていただいているのか呆れられているのかは不明(笑)。うちにはたしかに二人暮らしにしては有り難い量の器がある。しかし僕が好んで買ったものはといえばそのほんの一部。いつも一皿ランチに使っているものなど、僕が気に入っているもの大部分は白くて形もシンプルなものの。いずれにしても僕が買ってきたものなどほんの一部。じゃあ誰が皿など買ってくるかといえばバカ家人である。もう食器棚には入りきらないというぐらい食器があるのに、それでもまだ買ってくる。僕がいい顔をしていないことに気がついてからは、買ってきては隠しておく。ここぞというタイミングが来ると、「あ、そういえばその料理にぴったりのお皿があるよ」と出すのである。こういうところだけは智慧が働くというのも困ったものだ。器を買うことに対する態度の違いは単純な性格の違いである。新しい素敵な器を買ってしまったら、これまである器は使われなくなるだろう、それはかわいそうだと思うのが僕の性格。これは器よりむしろ、新しい調理器具などを欲しくなったときに思うことでもある。家人にももちろん悪気があるわけではないのだが、家人は素敵な器を見つけると、この器を使ってあげたいと(厚かましくも)思うのだろう。それはわからないでもないが、そんなわけでうちには食器棚に入りきらない「家なき子」状態の器があふれている。写真の器は、「究極のラーメン鉢」プロジェクトによるもの。リンクを見ていただければわかるように、なかなか素敵な鉢が多い(ただしけっこうなお値段でもある)。サイズがそれほど大きくないので汎用性も高い。この日は久しぶりに家で中華、だったのだが、麻婆豆腐の器に。いつも麻婆は青磁っぽい色の(ほんとの青磁ではないと思う)の器か、真っ白な平皿に盛るのだが、小さめの一丁分ぐらいならこういうのも悪くないかと。

DSCF0186酢豚を盛った大皿は長崎の白山陶器のもの。デザインもシンプルでなおかつ機能的なものが多く愛用している。僕の個人的な感覚としては直線的、無機的になりがちなモダンなデザインのなかに、上手に曲線、ふくよかさを導入しているあたりが魅力的。酢豚は意見が分かれるところだが、うちではロース肉を使って上げ時間も短い柔らか酢豚が主流。酢豚の美味しさはそれちゃうやろ、と仰る方は多いが、ロース肉の旨味、ジューシー感も捨てがたい。

DSCF0190DSCF0188これが先ほど青磁っぽい色の、と書いた鉢。この日は炒飯に使ってみた。色合い的に中華のときに大活躍、のこのお皿だが、麺類もいけるし、炒飯でもスープでも煮込みでもいける。やはり家庭にあっては汎用性の高いものがありがたい、ということかもしれない。この日の炒飯は蟹肉入り炒飯なのだが、がんばってごはんたくさん入れすぎてちょっと失敗。なかなか難しいものです。炒飯のついでに玉子スープ。この器は……いまいち出自を覚えてないということは、気がついたらあった、というか……。

DSCF0217この日のワインは、Massolini: Barolo Digna Rionda Riserva 1996。年末にいつも行く中華屋さんのひとつでごはんを食べたときにお土産(!)に頂いたもの。これを下さったF氏のことを話しながら準備をしていたので、じゃあいってみようかということで。ブルネッロなどに比べるとバローロやバルバレスコの「あたり」にあたったことは少ない。「王のワイン、ワインの王」の異名に相応しいものにはなかなかお目にかかれないのである。比較的求めやすい価格帯のネッビオーロはべつにして考えれば、これはひとえにネッビオーロという品種の難しさ、もっといえば難解さによるものではないかと思う。今回もそんなことを考えながら飲んだ。ワインの王が僕に問うのである、汝はワインに何を求めるのか、と。

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2006.02.08

天使突抜第一次米飯強化計画(5)

精米機導入から早三週間。というかまだ三週間、という感じか。あっという間にすごい量のお米を食べている自分にふと気がつく。米が食べるのが楽しみ、米自身、あるいは米の炊き方に以前より気を遣うようになった、というだけでも精米機を買った効果はあったのかもしれない。今日はうちの精米機、象印「BT-AE05」の無洗米コースの話。

DSCF0157精米機を購入する前にいろいろ調べていたとき、ネット上で、無洗米が精米できるという精米機でもその米を水につけたら水が白く濁った、というクレームを見かけた。それに対して、無洗米なんて精米工場でも特殊な装置を使って精米するもんなんだからそれは当然だろう、無洗米コースといってもせいぜい白米以上に表面を削っているだけだろう、というコメントもあったが、無洗米ができるとうたうからには洗わないで炊ける米ができないとおかしい、というのも正論といえば正論である。ただ、水が白濁したということに対して、無洗米用の洗米機ではないからあたりまえだ、というのは短絡的すぎると思う。精米した米を水につけて水が濁るのは、精米が不完全(つまり糠の層が残っているから)というだけの理由ではなく、精米のさいにとれた糠層がきちんと分離、除去されているかどうかにもよるからだ。うちの精米機の場合、サイクロン方式といって(掃除機のあれと同じである、音も掃除機みたいな音がする)、渦巻き状の空気の流れにより、精米により米から出る糠、胚芽などを除去する。たまった米ぬかを見ると、あーらたくさんとれたわね、と思うが、これは糠が全部とれたことを必ずしも意味しない(床を拭いたぞうきんが真っ黒になったからといってそれで床が完全にきれいになっていないのとまったく同じことである)。だから家庭用精米機で精米した水につけると、精米してある米を買ってきた場合よりも水の濁りの程度は大きい。しかしこれはあくまで米からすでにとれた糠が水を濁らしているだけだから、ちょっと洗えばだいじょうぶというのが僕の見解。写真はうちの精米機の無洗米コースで精米した無洗米2合を水につけて軽く数回かきまぜたところ。水はびっくりするぐらい濁っているが、水を換えながら数回洗って炊いたらぜんぜん美味しく炊けた。糠が残っている感じもないし、逆に米を削りすぎて旨味が損なわれている感じもしない。ネット上では無洗米コースを使うと米がびっくりするぐらい小さくなる、などの情報もあったが、うちの精米機の場合、それほどの差はないようである。手を濡らさずにごはんを炊きたいから無洗米、という人にはもちろんお勧めできないが。

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サンヨー「麻辣麺」を食べる

maramenDSCF0193昨日(日が変わって一昨日)は、ここ数日の寝不足がたたったか体調を崩し、出席すべき会合も休み(すんません)一日静養。静養していても腹は空く。かといって自分一人のために料理をする気にもなれずカップ麺。体調の悪いときなどカップ麺なんて、といったことは僕でも人並みに思ったりはするがいいのがあった(笑)。そんなわけで、麻辣麺。サンヨーというと、えっ、っと思われるかもしれないが、いわゆるサッポロ一番の会社である。もちろんこの麻辣麺、「麻辣」の二文字に引かれて買って家においていたのだが、麻辣にかんしていえば僕はけっこううるさいほうである。その基準でいくとこの麻辣麺、どこが麻辣やねん、という代物。唐辛子は利いていないこともないが色を考えれば見かけ倒しだし、何より山椒などちょっと香りがする程度。山椒で舌が痺れなきゃ麻辣じゃないでしょ、などといってみたくもなる。おまけに、辛い系のカップ麺にはありがちなのだがスープにコクがない。コク、なんてたいそうなものじゃなくていいからもうちょっとちゃんと味をつけてくれよと思う。そんなわけで山椒と醤油を増量、さらにちょっと味を変えてみようと酢も投入。酢を入れるともちろんぜんぜん別物になるのだが、それはそれでまたよし。なーんていってはいるが、それはそれで悪い気のしないカップ麺。麻辣だけに文句も多くなるが、麻辣だけに許せてしまうというか(笑)。これで少しだけ体が蘇りました。

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2006.02.06

イタスパのこと(続)

DSCF0172名古屋名物イタスパの話は以前にも書いた。しかしどうやら肝心なことを書くのを忘れていたらしい。肝心なことというのは、名古屋で昼時に喫茶店でイタスパを頼むと、ごはんと赤だしが付いてくるということである。ようはイタスパがおかず、なのである。写真はつい先日知人が家に来たときにイタスパを出したときのものだが、このときもそれが話題になった。僕にいわせれば、炭水化物(スパゲッティ)をおかずに炭水化物(米)を食べるのはぜったいおかしい。同じ理由でむかごごはんも好きではない(季節のものだから一年に一度だけならば許せるのだけど)。大阪の人がお好み焼きと一緒にごはんを食べるのも僕にとっては???なのだ。そのとき客人に指摘されて初めて気がついたのだが、こんな僕でもラーメンとごはんは一緒に食べる。でもよく考えてみれば、そんなときはいつも餃子をつけている。餃子をおかずにごはんを食べる。味噌汁がわりにラーメンのスープを飲む。今度は何もなかったように麺を食べてスープをすする。ようはごはんを主食として食べるオレとラーメンを主食として食べるオレとを交互に使い分けているだけだ。そう思うと、イタスパのウインナーをつまみごはんを口に運び味噌汁をすする、というのも自然なことのように思えてくるのだから不思議なものだ。イタスパは「パスタ」をどう誤解するか、という「誤解」の上に成り立っている料理である。茹であがったパスタは水でしめる。さらに炒める。鉄板で供する。そんなんぜんぜん違うやん、と思うことしきりだが、イタスパのよさはまさにそこにある。

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2006.02.05

日清「カップヌードル」──77gの宇宙

宇宙飛行士がカップヌードルの宇宙版、「スペース・ラム」が登場するCMはみなさんごらんになっただろうか。これは僕の個人的な意見だが、このCM、感動に値するCMではないだろうか。少なくとも僕の世代の男性にとっては「宇宙」というのは子供のときからの夢である。僕の世代というのはアポロ計画のまっただ中生まれ。僕の誕生日の翌日には五度目の有人月着陸を果たしたアポロ15号が打ち上げられている。正確に言えば、宇宙が人類にとって夢から現実へと変わろうとしているまっただ中に生まれた世代だ。そして、カップヌードルの発売もこの年である。もちろん、日清がその人類長年の夢である「宇宙」をうまく商業イメージへと変換した、といったことはいえるだろう。しかし考えてみてほしい。ソユーズ宇宙船に乗ってISS一週間滞在のお値段が、2,000万ドル。日清の売上高もそれはそれで相当な数字だが、僕はどこか日清のパイオニアとしての意地を感じてしまう。

cupnoodleDSCF0175そのカップヌードルを久しぶりに食べてみた。久しぶりに食べると、かやくもスープも別袋ではないつくりがまず新鮮だ。フタを開けてお湯を注いで後は待つだけ、という即席麺の原点(ちなみに今は待ち時間を楽しく待つためのアプリまでサイトからダウンロードすることができる)。ノンフライ麺全盛の時代にあっても違和感を感じさせない平たい揚げ麺、レトルトの具材など入ってなくとも不満を感じさせない充実のフリーズ・ドライ具材。しかし何より驚いたのはスープの味つけである。日清の起業はチキン「ラーメン」、しかしこれはカップ「ヌードル」である。麺であってもヌードルにはあらず。醤油をきかせつつもラーメンでもうどんでもない新しいスープ。これこそがカップヌードルがロングセラーたるゆえんではないかと思う。日清はGooTaのようにつねに新製品を市場に投入し続けるラインと、チキンラーメン、カップヌードルのように一部新製品もあり、マイナーチェンジは繰り返しつつも、「定番」を維持するラインナップを巧みに使い分けている。これだけの「定番」を抱えるマーケット・リーダー。トカレフ飛行士のCMの「夢」はこの現実に支えられている。

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2006.02.04

一風堂のこと

DSCF0170DVC00045_M焼肉行こうと、バカラのバーに行こうとシメはやっぱりラーメン、というつもりはまったくなかったが、飲んでいるうちにちょっとお腹が減ったので、梅田の店は入ったこともなかったし、と一風堂に入った。いつもの赤丸新味である。クリーミーでコクがあり、舌の痒いところに手が届くとでもいえばいいのだろうか、刺激してほしいスポットをピンポイントで攻めてくるこのあざといけど旨い、旨いけどあざとい味は梅田でも健在。

ちょっとシニカルな書き方をしたが、梅田でも健在、というのはすごいことだと僕は思う。いつもの行きつけのラーメン屋、いつ食べ手もこの店の味なのだが、あのオニイちゃんの日よりもこのオッサンの日の方が旨い、といった経験はないだろうか。それでラーメンは難しいとかラーメンは微妙な料理だとかいうつもりは毛頭ないのだが、いつでも同じ味、誰がどの店で出しても同じ味、を実現するのはなかなか難しい料理であることは間違いないだろう(たとえその理由の一端が意識の低さにあったとしても)。それをここまで徹底しているところが一風堂はすごいと思うのだ。かえしや後入れのタレの量は計っているようだが、そもそもスープの量を量っていないのだから、量を量っているから味が一定なわけではない。だいたい火にかけているスープの濃度など時間とともに変わっていくものだろう。同じ店で同じ人が作っていても日によって味が違ってあたりまえなのに、店も人も違っても味が同じというのはすごいことだ。いや、むしろ怖いことなのかな?(笑)

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B barへ

DSCF0168その後、ヒルトン梅田に去年できたバカラのバー、B barへ。じつはちょっと前からねらっていたのだ。スタルクデザインの黒いクリスタルも見たかったし、グラスのためにお酒を出すという本末転倒的状況も何となく見てみたかったのだ。入り口からして非常に敷居が高く、焼肉帰りに寄るのもどうかと思うことしきりだが、バーにかんしては僕は怖いもの知らずなのでしゃあしゃあと入る。思ったほどバカラバカラしていない店内は落ちついた雰囲気。テタンジェ、カルヴァドス+ダヴィドフ(初めてno. 3というのを試した)、スプリング・バンクなどを頂く。帰ろうとすれば出口は入口とは別という造り。いや、凝ってます。お値段もけっこう……凝ってます。写真はその帰り道にあるシャンデリア。絢爛。

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やまがた屋のこと

DSCF0166久しぶりに大阪に行った。最後に大阪に行ったときも目的はホルモン屋だったが、今回もまたホルモン屋へ。今回はわりと昔からときどきいっている、関テレ近くのやまがた屋。ここが面白いのはホルモンの塩焼のみでコース仕立てになっているところ。ようは刺身もたれ焼もなし、ということだ。店もちょっとだけ移転し、メニューも少しだけ変わったが、厚切りのタンに始まりハラミでしめる、というところはいつもと同じ。以前は炭火で自分で焼くシステムだったが移転後客席数が減ったこともあり今は大将(僕と同い年)がちゃんと焼いてくれる。今回おいしかったのは厚切りのタン、キモグレンス、小腸。肉が一通り終わった後に焼いてくれる山芋もおいしい。お酒は基本的に焼酎。芋麹を使った富乃宝山がとても香りよい。ウルテ、肺が食べられなかったのでまたすぐいってしまいそうだな(笑)。

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2006.02.03

映画館の閉館

DVC00041_M先週の日曜日、京都では70年の歴史を持つ映画館がその歴史に幕を閉じた。京都宝塚劇場、京都スカラ座、京極東宝である(京極は戦後にオープン)。閉館記念で、土日は往年の名作のリヴァイヴァル上映。僕は午前中から『ベン・ハー』を。館内は閉館を惜しむ人たちであふれ、四時間立ち見(笑)。僕的には河原町といえばむしろ去年閉店した丸善だったりしたのだけれど、河原町の町並みがどんどんと変わっていくのはたしかにさびしい。一等地の家賃をまかなっていけるだけの業態がディスカウンターだったりカラオケだったりというのは、日本人の消費生活自体が大きく変わってしまったということなのだろう。年配の観客が多いしんみりとした館内の雰囲気と、お祭り騒ぎのバイト君たちがあまりに好対照で泣けてきた。

DVC00039_M帰りはすぐそばの寿司屋、金兵衛に。この日おいしかったのは焼蛤。握りなのだが、焼いた蛤を写真のような感じで出してくれる。キットみたいで可愛いでしょ(笑)。

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ちょっと問題

manavicがこの冬休みに、ま@だくんと、Bと貧乏旅行に出かけたときの話です。

鈍行を乗り継いで目的地のG県につくともう夜。三人は宿を探すことにしました。人気のない駅前をとぼとぼ歩く止めに入ったのがこの看板、

「か☆み旅館 素泊まり 1,000円」

仲居のあ★いに案内され部屋に通された三人は、さっそく一人1000円ずつの宿代を払いました。あ★いが三人から預かった3000円を持っていくと、女将のか☆みさんはこういいました。「あぁんた〜、もうなんべんいったらわかるのぉ〜。三人部屋のときは三人で2500円ってゆっとるでしょぉ。もぅこの500円、はよ返してこや〜」。そういってか☆みさんは100玉5枚をあ★いに手渡しました。「も〜、あのおかみ、でぇれぇ〜えらそうだてぇ。でぇれぇむかつくがね〜」とぼやきながら三人の部屋に向かう途中、あ★いは名案を思いつきました。三人の部屋に入ったあ★いは三人にこう提案しました。「ちょっとあんたらさぁ、あんたら三人部屋だもんで2500円でいいんだてぇ。でもこのおつりの500円、あんたら3人では割り切れんでしょぅ。だからワタシが200円もらったげるがね」。なんと手前勝手な提案だとは思いつつも、もともと思っていた値段よりも安く泊まれるのだしよしとしようということで、三人はあ★いから300円を受け取り、それを100円ずつ自分の財布にしまいました。

あ★いが部屋を立ち去った後、ふと何かを思いついたようにま@だくんがこういいました。「ちょっと待ってくださいよ、1000円払って100円返ってきたってことは僕たちは一人900円払ったってことですよね。900×3で2700円。仲居さんが持っていったのが200円。足して2900円、あれっ、僕たち最初に3000円払いましたよね……」。はっと我に返ったかのようにBが叫びます。「そうだって! はっきりいってねぇ、100円が消えたんだって、こりゃ! 僕たちは騙されてる? 騙されてる? あーっ!、ずーっるい! あのイナカさん、あっ!、なかいさん!、あの人はねぇ、ぶりっこだったんだって、こりゃ!」。

わかった人はコメント下さい。出典等はまた後日。理系の方は24時間以内のコメントはご遠慮下さい(笑)

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2006.02.01

日清「ラ王 しょうゆ」を食べる

rao_shoyuDSCF0155このブログでちょこちょこカップ麺のことを書くようになってから、ラ王は一度食べてみなくてはとずっと思っていた。べつにそんな大儀なことじゃないのでとっくに食べていてもいいようなものだが、今回ようやくラ王。即席麺は小さい頃から大好きで、サッポロ一番にしても、中華三昧にしてもなぜかそれを食べるのが嬉しくてしょうがなかった。めったに食べないものだから、というのもあったかもしれない。そうこうしていたらラ王が出た。それはそれは衝撃だった。僕の記憶が正しければそのころすでにレトルト食品はあったわけだから、原理は多少違えど生の麺がカップの中に入っていても何の不思議もないといえばないのだが、ちょうどチキンラーメンが僕たちの親の世代にとって魔法のラーメンだったのと同じく、僕にとってはまさにラ王が魔法のラーメンだった。

その後時代は変わり、比較的安価な即席麺でもおいしいノンフライ麺を食べることができるようになった。このブログでもさんざん紹介している凄麺にしてもノンフライ麺だ。もちろん日清もノンフライ麺を使用した即席麺は発売している。市場のトレンドに敏感な日清がそれでも生麺にこだわるのは、リーダーとしての意地なのだろうか。そんなところにとても興味をもった。

日清の即席麺のラインナップをみると、GooTaのように新製品を次々と登場させつねに回転を心がけているラインナップがある反面、シリーズ発売当初からの主軸商品をいまだにメインに据えているラインナップもあることに気がつく。カップヌードル、チキンラーメン、U.F.O.、出前一丁、どん兵衛等々、いまや「クラシック」となっている商品がどれだけ多いことか。クラシックを着実に売り、新製品でもヒットを飛ばす、まさに王者の貫禄である。

ラ王も今やクラシック・ラインナップである。今回年明けにリニューアルされる前のラ王を食べ、クラシックであることの意味を再び考えさせられた。そこにあるのは昔懐かしいカップラーメンである。しょうゆをうたいながらけっこう濃厚でえぐみもある典型的なカップ麺のスープ。レトルトの叉焼にしても、悪くはないが正直いって古くさい。例えばもっとすっきりしたスープを作ることや、もうちょっとしっとりした叉焼を作ることはもちろん不可能ではないだろう(GooTaのことを考えればそれは明らかだ)。だとすれば、あえてラ王はこの味を選び続けているといわざるをえない。そんなことを思わせるいっぱいだった。

しかしもちろん、日清が保守一辺倒のメーカーであるわけではない。カップヌードルは2005年、宇宙に飛んだ。明日は……カップヌードルかな(笑)

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仙石ハムのこと

DSCF0067DSCF0141去年の年末、お歳暮にハム、ソーセージを頂いた。京都、伏見の仙石ハムである。ちょっとシニカルにいえば、今風のナチュラルなテイストのハム、ソーセージということになるのだが、これがなかなか美味しい。年が変わり賞味期限が近づきあわてて頂いている。右の写真の大きなハムは左のハムエッグに。ハムエッグの上のソーセージも仙石ハム製。

DSCF0140これはちょっと太めのタイプのソーセージ。この通り皮がかなり黒くなるぐらいまで焼いたが中はジューシー。シャルキュトリーにうるさいBも満足(もっとも彼はなぜかルッコラを旨いうまいとしつこくいってもいたが……)。

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天使突抜第一次米飯強化計画(4)

DSCF0115精米機が登場してから早十日。うちで食べる米の量はしれているが、調子に乗ってうちに来てくれた方にお裾分け(?)したり、実家に送りつけてみたりと、けっこうな量の米を精米した。精米した玄米は二種類。一つは精米機と同じ頃に発注した平成17年新潟県魚沼産コシヒカリ。魚沼産と書いてあっても圏内の他地区の米をブレンドしているものも多い、などとよくいわれるが、パッケージには魚沼産100%とある。もう一つは20年前から食べている福井県奥越産コシヒカリ。こちらももちろん平成17年のもの。日本穀物検定協会の食味試験ではこの年は1ランクダウンの「A'」。15年以上連続して「特A」にランクされている魚沼産とは、食べ比べてみるとたしかに一味届かない部分があるのは否めない。つきかたもまた、五分づき、七分づき、白米、食べ方もふつうのごはん、お粥などといろいろ試してみた。

DSCF0117しかし今回10日間、ああでもないこうでもないと試した結果、いろいろなことを気づかされた。上述の二銘柄の違いにしても、たんに味が違うというだけではなく、じつにいろいろなことが違う。同じ五分づきの米を同じように洗って炊いても糠の残り方がまったく違う。魚沼産は比較的さっと洗っただけでもいいが、奥越産はそれだと若干糠のにおいが気になる(もちろん、ある程度糠の香りがするのは分づきの米を食べる以上当然だ、という前提の上での話である)。水の吸い方だってもちろん違う。よく米の通販ページの「お客様の声」みたいなコーナーに、「昨日注文したお米が届いたのでさっそく食べてみました。もう最高!」みたいなことが書いてあるが、ああいうのってちょっと変、とあらためて思った次第。一回目のデートではどこかぎこちなかったが……というのと同じで、あたりまえのことだがまず相手をよく知らないといけない。

DSCF0053他に思ったのは、白米と分づきの米はだいぶ違うが、七分づきと五分づきは思ったほどは違わない、ということ。ちょっと極端にいえば、七分づきか五分づきかは好みで変えるというよりは(もちろん、私は五分づき、三分づきはちょっと、という人は別だ)、米にあわせて変えるのがいいのではないかということ。今回の二銘柄でいえば、魚沼産は五分づきがおいしいし、奥越産は七分づきの方があっていると思う。もう一つ、これもあたりまえといえばあたりまえのことだが、つきたての米にこだわるのなら、炊きたてのごはんにもこだわるべきだということ。炊きたての魚沼産の五分づきなど、それこそ一口口に含み目を閉じれば、目の前には金色の稲穂が延々と連なる秋の水田がひろがるが(『神の雫』風、見開きぶち抜きでイメージしておいてください:笑)、糠や胚芽がある程度残っている状態で炊いているわけだから、そのまま電気釜に入れておいたら当然ながらにおいが気になるようになることもある(これは先述のとおり、炊く前の洗い加減によっても変わる)。白米ならどうか、というと、じつは分づきばかりよろこんで試していたので、白米はまだデータの蓄積があまりないのでした。白米についてはまた追って報告します。

そうそう、今日の一枚目の写真、ちょっと前にI+K夫妻に頂いた福岡は稚加榮の明太子。以前にも面白い味だとは書いたが、ちょっと冷蔵庫におく間に熟成感が出てくる(笑) 日本酒らしき味が利いているのだが、昆布かなあ、そういう種類の旨味が強くなっているのである。個性と深みのある味で、分づきの米にはもってこいのおかず。もう一つ笑ってしまったのは、この稚加榮の容器、うちでときどき弁当箱に使うタッパーにそっくりなのだ。ほんとうにそっくりなので重ねて比べてみたらまったく同じ大きさ。ところがよくよくうちで弁当箱にしていた方の容器を見てみると、「福岡 稚加榮」の文字が。食べたことあったとは……(笑)

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