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2006.02.05

日清「カップヌードル」──77gの宇宙

宇宙飛行士がカップヌードルの宇宙版、「スペース・ラム」が登場するCMはみなさんごらんになっただろうか。これは僕の個人的な意見だが、このCM、感動に値するCMではないだろうか。少なくとも僕の世代の男性にとっては「宇宙」というのは子供のときからの夢である。僕の世代というのはアポロ計画のまっただ中生まれ。僕の誕生日の翌日には五度目の有人月着陸を果たしたアポロ15号が打ち上げられている。正確に言えば、宇宙が人類にとって夢から現実へと変わろうとしているまっただ中に生まれた世代だ。そして、カップヌードルの発売もこの年である。もちろん、日清がその人類長年の夢である「宇宙」をうまく商業イメージへと変換した、といったことはいえるだろう。しかし考えてみてほしい。ソユーズ宇宙船に乗ってISS一週間滞在のお値段が、2,000万ドル。日清の売上高もそれはそれで相当な数字だが、僕はどこか日清のパイオニアとしての意地を感じてしまう。

cupnoodleDSCF0175そのカップヌードルを久しぶりに食べてみた。久しぶりに食べると、かやくもスープも別袋ではないつくりがまず新鮮だ。フタを開けてお湯を注いで後は待つだけ、という即席麺の原点(ちなみに今は待ち時間を楽しく待つためのアプリまでサイトからダウンロードすることができる)。ノンフライ麺全盛の時代にあっても違和感を感じさせない平たい揚げ麺、レトルトの具材など入ってなくとも不満を感じさせない充実のフリーズ・ドライ具材。しかし何より驚いたのはスープの味つけである。日清の起業はチキン「ラーメン」、しかしこれはカップ「ヌードル」である。麺であってもヌードルにはあらず。醤油をきかせつつもラーメンでもうどんでもない新しいスープ。これこそがカップヌードルがロングセラーたるゆえんではないかと思う。日清はGooTaのようにつねに新製品を市場に投入し続けるラインと、チキンラーメン、カップヌードルのように一部新製品もあり、マイナーチェンジは繰り返しつつも、「定番」を維持するラインナップを巧みに使い分けている。これだけの「定番」を抱えるマーケット・リーダー。トカレフ飛行士のCMの「夢」はこの現実に支えられている。

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受信: 2006.02.09 12:09

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