« 「継時変化」の話:麺屋○竹【竹屋町高倉東入る北側】 | トップページ | 前 衛 の 条 件 ・ 1 »

2005.06.21

おのらーのこと:山長【京阪守口市駅近く】

だいぶ日が経ってしまった。先週の土曜日は枚方で行われた某集会(というとなんか怪しげだが、真面目な会です)に参加。会でもいろいろな方と出会えて楽しかったのだが、一緒に行った友人がぜひにというので、昼休みに足をのばして守口の山長さんへ。枚方から守口は電車で数駅、10分ほどの道のりなのだが、友人曰くその値打ちはあるとのこと(もっとも彼はラーメン食べてそのまま守口の自宅に帰っていったのだが:笑)。

行ってみるとカウンターだけの店内は満席。外で少し待ってから店内に。店内にはいたるところにいわゆる蘊蓄が書かれている。それよればスープは鶏ガラ×豚骨×小魚×昆布×背脂、麺は尾道からの直送とのこと。またスープは熱いうちに、麺はのびないうちにとの観点から大盛、替玉はなし、スープの味がかわるからキムチもなし、さらにスープはどんぶりから直接飲むのがおいしいのでレンゲはおいていないとのことである。またベストな茹で加減の麺を提供するために、複数のオーダーが入ってもかならず一人前ずつ麺を茹でるのだそうである。そんなこんなで出てきたのは、けっこうクリアなスープのおのらーこと、尾道ラーメンだった。熟成をウリにした麺はぷにゅっとした独特の食感。おいしいのだがのびるのが早いので要注意。スープも旨味が強く非常にいい。スープにも背脂が入っているのだが、いったものとそうでないものと両方使っているのだという。叉焼はモモかなあ、八角が利いていて、時間が経つとスープにもほのかに八角の香りがうつる。

じつは僕は尾道でおのらーを食べたことがない、というか尾道に行ったことがない。正直、おのらーを謳ったラーメンは京都駅ビル拉麺小路の「柿岡や」をはじめあちこちで食べておのらーを知ったような気になっていた。今回も「本場」で食べたわけではないのだが、それでも、山長さんのおのらーはこれこそが本物なのだと思わせる説得力のある一鉢だった。

今回のおのらーで一番面白かったのは、このラーメンがとっても日本的なものに思えたことである。じつは例の蘊蓄書きには「和食としてもお進めできる」(ママ)と書いてあったのだが、それを読んだときはそんなたいした意味には思わなかったが、食べ終わってみて、妙に納得、なのだ。Wスープのラーメンに「和」っぽさを感じた入りするのとはぜんぜん違う。これが一つの和食の料理であるという気がしたのだ。その理由はうまく説明できないのだが、作られたWスープとは違い(だからといってWスープを否定しているわけではない)、日本のある地域の中で土地の素材を使いながらその土地の既存の食文化と融合しつつ独自の発展を遂げたラーメン、といったところだろうか。

|

« 「継時変化」の話:麺屋○竹【竹屋町高倉東入る北側】 | トップページ | 前 衛 の 条 件 ・ 1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/113521/4649269

この記事へのトラックバック一覧です: おのらーのこと:山長【京阪守口市駅近く】:

« 「継時変化」の話:麺屋○竹【竹屋町高倉東入る北側】 | トップページ | 前 衛 の 条 件 ・ 1 »