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2005.06.17

中華そばの店 ちいふ【押小路小川通西入る南側】

日が変わってしまったのでもう一昨日の話。「スキヤキラーメン」で有名なお店に行ってきた。そういうメニューがあるわけではなく、お品書き上はあくまで、「ラーメン」〔¥500〕 これを頼むとおばちゃんが、「玉子いりますか?」と訊いてくれるのである。お願いしますと答えると、学生食堂の湯呑みのようなメラミンの容器に卵を一つ割りいれてくれた。

壁の貼り紙によると、この卵を溶いてスキヤキだれを混ぜ、そこに叉焼や麺をつけて食べるのが「スキヤキラーメン」らしい。出てきたラーメンはちょっと黒みの強い色の醤油ラーメン。油が若干多い気もするが、ごくごくふつうの醤油ラーメンである。さっそく玉子とたれを混ぜ、叉焼一枚、麺少々をつけて食べてみる。

これが旨い。じつに旨い。正直いって僕が予想していたのなんかよりはるかに旨かった。例えば新福の特製のような生玉子入りのラーメンなどとはぜんぜん違う(べつに新福がおいしくないというわけではない、別物だというだけだ)。玉子入りのラーメンというよりは本当にすきやきに近いのだ。すきやきというからには肉がメインでなくては困るわけで、とうぜん叉焼も多い。叉焼が残ったのでついつい玉子をおかわり〔¥50〕。

アイディアとしてはべつに特別なものではないのかもしれない。すきやきがおいしいように、肉+玉子を甘辛い味つけで食べたらおいしいし、玉子かけごはんがおいしいように、炭水化物にも玉子+醤油は合うのだから、ラーメンを玉子で食べたらおいしいのはあたりまえ、ともいえるからだ。ラーメンの方の醤油を強めにすると、この原理のおかげで玉子との相性がとてもよくなる。いずれにしてもこの「原理」がベースになっているということは、このラーメンがたんなる「アイディアメニュー」ではないことを意味している。ご店主は某ラーメン本のインタヴューで「すき焼きが好きなんです」とうそぶいておられるが、これがなかなかたいしたラーメンである。

しかしやっぱりご店主は「アイディアマン」のようで、今年の夏のイチ押しは「アイスラーメン」なのだそうだ。僕がスキヤキラーメンを食べている横で、隣のお客さんが件の「アイスラーメン」を食べていた。食べ終わったお客さんに「思ってはったようなもんでしたか?」とご主人。「どうやった?」と訊きたくなるのが発明家の性(笑) アイスラーメンがいったい何かここに書いてしまいたい気もするが、このご主人の楽しみを奪うわけにはいかないので、気になる方はぜひお店に(笑)

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