2008.07.18

最近の魚

P1120359うちは魚を買って帰ってくるのはもっぱら家人。写真は昨日少しだけ触れたKなみさんの辛い中華宴会の日に家人が大阪の百貨店で買って帰ってきた金目鯛。白身魚で辛い中華料理といわれても何にも思いつかなかったので(というか辛い中華で白身魚はないだろ、ふつう)、前日はいつもの蒸し物になった。その残りの切り身一切れと、一晩経っても目玉が透きとおっている頭を、薄味で煮物にしてみた。ぶりんぶりんでおいしい身もさることながら、とてもいいだしが出るんだな、これが。以前いただいたあこうの煮物を思い出して薄味で炊いてみたのだが正解。

P1120363P1120366なぜチビが魚を前にえらそうにしているかというと、この雲丹とよこわとネギトロ、チビのかかりつけの小児科の近くの魚屋さんから来たのである。チビの小児科というのがそもそも京都の中央市場の近くにあるから、ようは、市場の近くの魚屋さんから来たのである。ふだんは具合を悪くしたチビを連れていくから家人もゆっくり買い物をできないのだが(それでもかならずネギトロを買って帰ってくるが)、この日はアレルギーの検査に行っただけなのでチビもぴんぴん(それも肝心の小児科は休診だった)。で、家人も魚屋さんを満喫できたということらしい。そんなわけで土曜日の昼ごはんにネギトロ+雲丹相盛り丼(?)。
P1120370P1120372そうはいっても、雲丹はやっぱり軍艦でしょと思っている両親だから、ちょっとだけ軍艦巻きに。やっぱり雲丹と海苔、酢飯の相性は抜群だと思う。よこわも超厚切りで握りに。寿司屋ではできない贅沢である。

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2008.07.17

キムチ二題

P11203486月の終わり頃、いつもうちに遊びに来てくれるKなみさんから連絡をもらった。聞けばご主人が一週間ほど留守にされるとか。じゃあうちにも遊びに来てよということになったのだけど、Kなみさんのリクエストは「辛い中華」。で、Kなみさんがおみやげにもってきてくれたのが、写真のキムチ。趣旨に合っているようで微妙に合致していないセレクションもKなみさんらしいが、食べてみるとほんとにおいしいところがますますKなみさんらしい。Kなみさんは、僕もかつて住んでいた左京区にお住まいなのだが、左京区には韓国のおばちゃんがやっている韓国食材屋が多い。そんなお店の一軒で見つけてきてくれたのだとか。奥の白菜キムチは見事なまでに鮮やかな唐辛子の赤。手前は、Kなみさんが「ちゃんと汁まで飲まなあかんで!」と注意(?)された水キムチ。水キムチっていつも思うのだが、漬物というより野菜料理、もっと平たくいえばサラダだよね。サラダの語源はsaltと同じ、本来は「塩漬けにした」の意と聞くが、まさにその意味での「サラダ」。

P1120485もうひとつだけキムチの話題。キムチはけっこう好きなので、できたら冷蔵庫の常備したいと思っているのだが、いつでも手に入りリーズナブルな値段でなおかつおいしいキムチってなかなかないので、いまだにいつもいろんなキムチを試している。そんななかで最近気に入ってるのがこれ。その名も(?)「キムチハウス」というところの「花ちゃんのキムチ」。辛味はほどほどだがわりと熟成が進んでいることが多く酸味が強いから、僕の好み。小泉センセも最近は調味液に漬けこんだだけの「偽物」が多いと嘆いていらっしゃったが、これってけっこう「本物」(って韓国に行ったことなんてないのだが)だよななどと思っていつつたまに買っている。ところがこの間買ったまま封を切らず冷蔵庫においていたこのキムチを二、三日前に見てみると、賞味期限はまだ三日先だというのにごらんのとおり袋がパンパンに。相当醗酵が進んでいるようで舌がぴりぴりするくらいの酸味で、僕は一人で大喜び(笑)。いやー、本物認定ということで、今日からこのキムチ、うちの「デア・キムチ」と呼ぶことにします。

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2008.07.16

今年の冷や汁

P1120281冷や汁のことはここでもちょこちょこ書いているが、今年もいつの間にか冷や汁の季節。写真は去年開眼した具だくさんの冷や汁。今年は、焼き魚、焼き茄子、豆腐、胡瓜、胡麻、茗荷が定番の具・トッピング。面倒でも、材料だけ準備しておいて、朝食べる直前に冷やしておいた吸い地に具を合わせたほうが断然おいしいと思う。

P1120320P1120283今年流行っているのは「甘い」冷や汁。甘い麦味噌に南瓜や玉ねぎなど甘みの出る野菜を合わせるのだ。右の写真で豆腐ともうひとつ、白っぽく見えているのは長芋。大きめに切った山芋が芯まで冷えているのがとてもおいしいのだ。

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2008.07.15

麦とろ2.0

P1120085P1120087羽釜を買ったころから、麦とろごはんはゆっくりがっつり朝ごはんをたべれる日の定番メニューの一つ。麦もいろいろ試してみていたのだが、これは!、と思うものが今ひとつなかった。スーパーでよく見かける米粒麦は食感が「改良」されすぎていて麦を食べている感じがあまりしないし、押し麦は水にけっこう長いこと浸しておかないと美味しくないし、そうしてもイタリア産の丸麦には負ける、でも麦とろ食べるのにイタリア産の麦ってどうよ、ネットで探すと丸麦も売っているのだが、何かのついででもなければ送料がもったいない、などなどと悩んでいたのだが、ふらっと入ったスーパーで「もち麦」なる商品を発見。パッケージの説明によると「もち麦」というのは麦のなかでも「もち性の品種」なのだそうだが、僕にしてみれば加工していない丸麦だというだけでありがたいということで早速購入。食べてみた感じも上々。そんなわけでうちの麦とろ2.0です。

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2008.07.14

祝鯛

P11106874月のとある日、いつものバーPCで百万遍の某割烹の大将と久しぶりに会った。manavicちゃんもお父ちゃんか、ほないっぺんお祝いがてら店招待しよか、でも小っちゃい子は来られへんな、そしたら鯛でも焼いて来よか、とのお言葉。その日はいやいやそういっていただけるだけでという話で別れたのだが、数日後PCのIマスターより入電、早速PCに参上すると超!特大の天然鯛が。大っきな鯛を抱えて家に戻り、家人とこんなことしていただいていいのかしら、いや本当に有り難いことだと話しているうちに早起きの愚息登場。朝の6時半だというのに鯛の前で絶好調(笑)。

P1110707P1110694見た目に立派であることもさることながら、味がすばらしい! 早朝の朝ごはんと称して大人二人で軽く半身を食べてしまった。とにかく旨いのだ。鯛がおいしいと腐っても鯛とはよくいったものだ、やっぱり鯛は白身魚の王様だねなどとよくいうが、そんなのとはぜんぜん次元が違う。こんなおいしい魚は初めて食べました、という感じ。チビも出汁のなかで身をほぐして一緒にいただく。その日の晩ごはんには鯛飯にしていただいたのだがこれまた絶品。味噌汁にも骨のまわりを入れると一味どころか、ふだんとはぜんぜん違う味噌汁に。そんなこんなで鯛の旨さをそれこそ骨の髄まで味わい尽くした二日間。ほんとにごちそうさまでした。

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2008.07.03

香港・その参

その後さらに日が空き、もう7月。3月に行った香港の話を今さら書くか、って感じなのですが、途中で途切れてるのも何だか気持ちが悪いのでいちおう最後まで書きます。

Sany0560Sany05574日目(実質上の3日目)は、午前中だけ会議。これは初日から決まっていたプランでみんなそのために連日の会議に耐えてたんだけど(笑)、最終日のランチは飲茶。大学からそう遠くないお店にて。何がおいしいかってやっぱり皮がぜんぜん違う。主役たる「具」を包んでいる「皮」というよりも、おかずである具に添えられたごはんがわりの炭水化物、って感じである。だから、メインの「具」はいろいろ変わるけどおまけの「皮」はいつも同じ、ではなくむしろ、主食たる「皮」を食べるためにいろんな「具」が用意されているのだとでも思いたくなるような存在感。

Sany0564Sany0561それはビーフンでも同じことで、こんな味濃そうなのにだいじょうぶなの?、と心配になるけど、そんな心配などぜんぜん要らない存在感なのだ。10人近くで円卓を囲むと、点心なんて一皿一口ぐらいなのだけど、あれやこれやらいただいているうちにあっという間にお腹いっぱい。結論としては、やっぱりなるほど点心は香港で食べるだけのことはあるなあ、と。最後のデザートが右の写真。ここまでとっても上品なお店だったんだけど、うーん、何というか、やっぱり杏仁豆腐でも動物の型に嵌めるのが中国式なのかなあ(笑)。

Sany0567ホテルに戻り一休みして、夕方からはH萬と九龍をぶらぶら。噂に聞いていた、「魚屋と食堂が一緒になっていて、生け簀の魚介をこうしてああしてと調理を頼む店」がちらほらある。H萬とはこのまま晩ごはんも食べちゃおっかと話していたので、かなりいきたい気持ちになるが、やっぱり中国語通じないと厳しいかもねという話になり、もう一度ホテルに戻って他のメンバーと合流してみんなと一緒にごはんを食べることに。

Sany0571Sany0570全部書いているときりがないので、これは旨かった!、というものと、日本で食べるのとは一味違うね!、というものを簡単に紹介。これは貝の豆鼓炒め。大きさとしては蛤ぐらいの貝なんだけど、写真を見てもらうとわかるように中身はけっこう大きくてどこが何かがわかるぐらいのしっかりした(?)つくり。味もしっかりとした旨味があって豆鼓に負けない。豆鼓炒めだから豆鼓が利いていてコク感が強いのは当然としても、一服の清涼剤のごとくケイパーが入っているのがとても面白かった。

Sany0575これはフカヒレのスープ。真ん中のあたりが赤く見えるのは、お好みでどうぞと勧められた赤い酢を入れたため。この酢が日本でいえばちょうど梅酢の酸っぱさの酢。スープも含め中国料理って酸味のあうものが多いけど、こういう酸味は中華では初めてでとても新鮮。

Sany0588Sany0580同じ貝でもこちらは蒸し物。ホタテのように見えるけどちょっと違う。帰りに生け簀の前を通ったら北京のの呉さんがさっきの貝はこれだよと教えてくれたのが右の写真。ニンニク、香菜がたっぷりでいい感じ。貝をごーっと食べるのももちろん美味しいんだろうけど、ビーフンまでのっていて具だくさんというのもこれまたよしといったところ。

Sany0581Sany0578で、お約束の「manavicさん何でも食べるネ!」コーナー(笑)。まず右の写真はアヒルの水かき。ゼラチン質というのかな、コラーゲンたっぷり。ここまで大きいと鳥類の水かきというよりはそれこそ豚足でも食べているような感じ。写真の左端に移っている骨の断面とか見るとけっこうアレなんですが、でもやっぱりおいしいです(笑)。こちらは濃厚な味つけ。左の写真は、一見ふつうの糯米の炊き込み(というか蒸し込み?:笑)ごはんに見えるんだけど、じつは白っぽい鶏肉ないしは豚肉のように見えるのが蛙。「manavicさん!、カエル食べれる?」と訊かれたので、ええ、好きですよ、と答えたら出てきたのがこれ(笑)。フランス料理でムニエルなどになっている蛙とはちょっと違って、川魚に似た臭みがはっきりとわかるので、好き嫌いは分かれるかもしれない(僕は好きだけど)。食べ終わってからメニューを見て蛙のことを「田鶏」と書くことを思い出したんだけど(料理の名前だけなのかな?)、これは言い得て妙である。

Sany0585香港に着いて以来この日初めて体験したのがこれ。「辣椒醤」(らーじゃおじゃん)という卓上調味料である。味はというと、甘み抜きのスイートチリソースに(ってスイートじゃないな:笑)、さらに魚介系の旨味を足したような感じである。XO醬のピリ辛ヴァージョンといってもいいかもしれない。麺類を含めて味が濃い炒め物にもよく合うが、蒸した糯米にもよく合う。まさに万能卓上調味料。すっかり気に入りました。

Sany0591食後は河岸を変えてデザート。やって来たのは香港全土(?)にお店のあるHoneymoon Dessertこと滿記甜品。最近では京都でもTawawaなどフルーツそのままぼーんみたいなデザートが流行りだけど、滿記甜品のデザートもマンゴープリンのようなものもあるが、僕が食べたもの(どうやら白雪黑珍珠というメニューだったらしい)のように、フレッシュのフルーツがいっぱい入っているものも多い。マンゴー、バナナ、龍眼などが入っているのだが、これらのフルーツ自体がむっちりしていて味的にも濃厚なうえ、それがココナッツ・ミルクに浮かんでいるのだから、フルーツたくさんといってもさわやかというよりはガッツリという感じ。お店もけっこう遅い時間まで空いているので、飲んだあとのデザートにぴったりといったところかもしれない。ごらんのとおりタピオカが入ってるんだけど、これは3日間ずっと一緒だったT川氏に、カエル食ったあとで見たらカエルの卵にしか見えないよなとコメントされ苦笑。

Sany0603その後は、一応観光らしいこともしておこうかということで、ヴィクトリア・ピークに。残念ながら、ただでさえ時間が遅かったうえにかなり曇っていて、100万ドルには遠く及ばず(100万ドルはこちら)。行きはケーブルカーでごとごと。帰りはタクシーで山を降りたのだが、まるで『マルホランド・ドライブ』みたいな山道でした(笑)。

Sany0606翌日は、午前中にみんなを見送って昼過ぎまで一人で香港をぶらぶら、のはずだったのだが、けっこう疲れていたので結局ホテルでだらだら。少し早く空港に行って昼ごはん。ホテルの近くには24時間空いているお粥屋さんがあったので、カエルまでに一度いかなくてはと思っていたのだが(他のメンバーは毎朝そこに朝ごはんを食べに出かけていたんだけど、H萬と僕は一度もその時間に起きられなかった:笑)、結局いけずじまいだったのを思い出し、空港ではお粥を。使われている米は短粒米で、北京で白ごはんとして食べたときにはぱさぱさで芯が残っていていまいちと思った米とおそらくは似たような米だと思うが、お粥になるとこれが美味しいのである。考えてみれば香港では、インディカ米も食べたし、糯米も食べたけど、インディカ米は汁気の多い丼物で、糯米は蒸し物で、といった具合に「使い分け」がちゃんとあって、それぞれの品種にあわせた「おいしい食べ方」が実践されていることに気がつきなるほどなあとつくづく思った。このお粥でもうひとつ気がついたのは、具として入っているのは鶏の胸肉なのだけど、それに骨がついている。骨が着いているなら食べにくいというだけの話なのだが、それが旨味に一役買っていて、ふだん骨から外された胸肉を料理して食べるときとは印象がぜんぜん違う。これにも関心。写真の右下にちょっとだけ写っているけど、この空港の食堂でも袋入りの辣椒醤が取り放題(?)でした。

Sany0609Sany0610帰りの飛行機では、またお約束のレッド・アイを飲んで、ちょっと早め、軽めの夕ごはん。牛肉の中華風炒めでたしか山椒が利いていたように思うんだけど、中国の丼の続きみたいな気分で楽しかった。今回は関空発の便がとれなかったため成田発着だったのだが、成田に着いてからは東京に出て、久しぶりに会うえんちゃんと田町方面で一杯。たまたま東京滞在中だった京都のKなみさん、Kなみさんやよめ子さんの先輩にあたる(よめ子さんとは同級生?)の通称「携帯王」も合流してくれて、みんなでわいわい。中国でももっぱらビール、田町でもビールだったので、ちょっとだけ帰りに洋酒(笑)をひっかけて、品川のホテルへ。翌日は午後の飛行機で伊丹まで、のはずだったんだけど、午後まで待ちきれなかったので結局新幹線で京都へ。なかなか楽しい4泊5日+1泊でした。

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2008.04.13

香港・その弐

さて、また日が空いてしまったけれど、香港の話の続き。

Sany0538Sany0522用務先の香港大学が香港島にあるので、宿泊先も香港島。大学からほど近い「西環」Sai Wanと呼ばれるエリア。ホテルの窓からは九龍の高層ビルが見える。で、周りには何があるかというと、初日は夜中にホテルに着いたのでぜんぜん気がつかなかったんだけど、乾物屋さんがいっぱい。そう、乾物屋さんといっても香港の乾物屋さんだからフカヒレ(写真の看板に見えている「魚翅」というのがまさにフカヒレのこと)やナマコ(海参)などが売られているのだ。フカヒレをもどすのには一度挑戦してみたかったのだが、のぞいてみるとちょっと手を出しがたい値段。やっぱりこっちでもフカヒレはフカヒレだなと痛感。

Sany0517Sany0542三日目(といっても実質二日目)もやはり大学で朝から会議。左の写真が大学内のエリオット・ホールという建物。西洋風の建物に階段、そして竹に棕櫚?、椰子? 異国情緒がたっぷり……というか過剰な光景。この日もお昼は大学の食堂にて。この日食べたのは烤鴨飯。これも日本円にしたら300円程度。安い! 学食のランチというなかれ、骨付きの鴨肉をバン、バーン、と中華包丁で叩き切ってくれるあたりはさすが香港。前日の丼もそうだったんだけど、この日の烤鴨飯の「飯」もインディカ米。この点についてはまた後ほど。

Sany0547Sany0549晩は、「庶民的な店に行きましょう」と連れていってもらったお店が、テーブルクロスには日本でいったらしゃかしゃかのゴミ袋をひいているような、お箸と一緒に熱湯が出てきてそれでお箸を消毒するようなお店。おーこえーとは思いながらもなかなかわくわく。話を聞けば、大きいビル(笑)建てることになったときに、その場所に出店していた屋台がまとめてそのビルの最上階に入った、ということらしい。なるほど、日本でいったらいわゆる「フードコート」のような感じでフロアの中央に客席があって、それを取り囲むように店が並んでいる。左の写真は白身魚(鯛かな?)の清蒸。僕はふだんオイスター・ソースなどもつかってわりと濃い味で作ってしまうので、薄味なのがけっこう新鮮。へーっと思ったのが右の写真。四つ脚の腸かなと思って訊いてみると、「鴨の腸」との返事。大きさからすると家鴨だろうか。たしかに牛や豚の腸とはだいぶ食感が違って面白い。

Sany0550ここでおいしかったのはなんといってもこれ、糯米の炊き込みごはん(?)。これはごはんものとしてはけっこうポピュラーなようで、このあともいろんなヴァリエーションを食べることになった。これ以降に食べたものもそうだが優しい味つけでまさに食事のシメにはぴったり。この日のものには棗なんかものっていて、体にいいことをしているような気分(笑)。

Sany0552僕たちのホテルがある西環までは地下鉄が通っていないので、トラムに乗ってホテルまで帰る。地下鉄はたとえばロンドンなんかの地下鉄とは大違いでとても近代的できれいなのだが、この二階建てトラムはなかなか年季が入っており、ぎぃー、ごとんごとんごとん……ってな感じでじつに風情がある。2 HK$(=30円弱)という値段も素敵。隊長の王さんにどこで降りたらいいのかと聞いたら、ホテルが見えたら降りたらいいといわれた。それぐらいのんびりした感じ。気に入ってしまい、その後も香港を離れるまでずいぶんと利用させてもらいました。

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2008.04.07

香港

Sany0543去年の12月頃から慢性的に忙しくこのブログの更新もほったらかしでした。3月の中盤、これさえ終われば何とか……と思っていた仕事が終わったのですが、その後もバタバタ。その仕事とは4泊5日の香港出張。今回の用務先は香港大学でした。帰国からもう3週間以上経ってしまいましたが、そのときの話などぼちぼちと。

Sany0510Sany0513今回は関西初の便がとれなかったので、成田発18:20の便で。なので晩ごはん付き。いつものようにまずはレッド・アイを飲んで(笑)、晩ごはんにハンバーグ。ワインはJALではおなじみ(?)のベルジュラック、Les Chapelles: Bergerac NV。エビのサラダがなかなか美味しかったのが印象的。これだったら赤・白一本ずついけたね(笑)。

Sany0516一日目は飛行機がちょっと遅れて夜の11時ぐらいに空港に到着。空港で前回の北京でも一緒だった盟友H萬と待ち合わせがてらビールを一杯飲んで、ホテルに直行してそのままおやすみなさい。翌日は朝から香港大学にて会議。昼休みも大学の食堂で。僕が食べたのは写真の丼。頼んだものとはじつは違うんだけど、なかなか美味。豚肉とブロッコリーで、味つけ的には醤油メインでちょっと甘みもといったところ。ごはんはインディカ米で、かなりぱさっとしてるんだけど、それに合わせてかあんもわりとゆるめのたっぷりで、全体としてはなかなかいい感じ。これで24HK$=360円。

Sany0529Sany0528夜は会議の参加者全員で火鍋の店へ。火鍋という料理自体は中華料理の知識としては知ってはいたけれど、本当に食べるのはこれが初めてなのでわくわく。食べ放題のお店なのだが、火鍋食べ放題、というのは香港でも最近の業態だということ、最近は肉が値上がりしているので、海鮮よりも何よりも肉を食べるべし、という二点を事前に教えてもらう。そんなこんなで料理がスタートしたのだが、料理本でしかみたことのなかったタオ・マークみたいな鍋に二種類のスープが入っている光景を見てまず感動(笑)。さらにはフルーツ入りのあっさりスープ(手前の鍋)もあり、スープは都合三種類。生け簀もおいているような店なのだが、肉も豊富、それも内臓類が多いのにびっくり。右側の写真は手前がハチノス、真ん中が羊肉。奥のほうにちょっとだけ写っているのは野菜(だったと思う)湯葉を包んで揚げたもの。これがなかなか美味しかった。ちなみに僕は友人である犬さんのおっしゃるところの「敬虔なホルモン教徒」であることが即バレ、内臓類がテーブルに届くたび「manavicサン!、ナイゾウッ!」っとかけ声がかかるのでした。内臓類は鮮度が非常に高くて、たとえば豚のレバーなど日本ではどちらかというと敬遠しがちなものもぜんぜんおいしい。変わったところでは、鶏のマメなども。
しかし一番驚いたのは、スープがぐつぐつと煮えたっていること! 本当にこんなもんなのかしらとも思ったが、家に帰ってみると中華の本でもやっぱりけっこう沸いてました(笑)。ぐつぐつの鍋は動画でどうぞ。

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2008.01.02

京やき肉・もつ鍋 よし田 に行ってきた

Dvc00083去年11月の最終更新以降のもろもろをぼちぼち書いていきたいのだけど、まず書かなくてはいけないのがこれ。去年最後に更新した記事に、「京やき肉、もつ鍋 よし田」さんからコメントを頂いた。このよし田さん、じつは以前記事でも書いた、昨年三月に閉店したリド飲食街の「てっぺん」さんなのだ。メッセージを頂いた日には、たまたま合流するはずだった会合に合流し損ね百万遍を漂流中。出先で自ブログを見てそのニュースを知ったのだが、五条烏丸サンクロレラ裏ってうちの超近所じゃないですか!、ということでその辺でお祝いにワインを仕入れ(コンビニワインでごめんなさい!)、即出撃。リドでは大将が焼いてくれるスタイルだったのが、今回は写真のとおり、自分の席で焼くシステム。まずはレバーをいただいて、相変わらずのおいしさにガッツポーズ(笑)。

Dvc00085Dvc00086続いていただいたのが、ホソとハネシタ。どちらも絶品でワインが進むすすむ。ごはんも大満足だったけど、お二人が元気に新しい店をやっていらっしゃる姿を見ることができたのが何よりの収穫。それもうちから徒歩5分のところで! 今後ともどうぞよろしくお願いします!

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2008.01.01

謹賀新年

P109088111月の中頃からこのブログも更新できないまま年が明けてしまいました。何はともあれ、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

我が家にとって2007年一番の出来事の一つは子供が生まれてきたことでしたが、僕にとっては20年来の友人を亡くしたという意味でも、忘れることのできない年となりました。ちょうどうちのチビが生まれてくる十日ほど前のことでした。そういったことに偶然の符号を読みとることはぜんぜん好きではないのですが、それまでこれから生まれてくるはずの子供にたいして、人様に迷惑をかけたりしない人間になってくれさえすればよいと思っていた僕の気持ちが少しだけ変わりました。子どもが大きくなるまでの長い間、彼の一番近くで暮らす人間として、彼に伝えなくてはいけないことがもっとたくさんあるんじゃないかと思いました。僕は食べ物の話をブログにちょこちょこ書いているだけのつまらない人間ですが、人が遺してくれたものはせめて誰か他の人に伝えよう、そんな風に思いました。

そんなわけで、今年はもうちょっと真面目に更新します。今年も一年、どうぞよろしくお願いします。

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2007.11.15

子供が産まれてから・1

子供が産まれたからといって、まだ何にも食べるわけではなし、なにも特別変わるところはないのですが、それでもいろいろあったりして。そんなところをちょっとだけ書いてみます。

P1080532子どもが産まれて最初に作ったごはんは、恒例(?)の赤飯。家人が入院していた一週間のうちの何日かは、お見舞いに来てくださった方にお赤飯を持って帰っていただきました。前回妹のところに子供が産まれたとき以来なんだけど、炊き方も忘れてるし、四苦八苦しながら何とか。この日の赤飯は、たまたま妹夫婦のところから栗をもらっていたので栗入り。そうしたら丹波の曾お祖父ちゃん、お祖母ちゃんから栗を頂き、なんだか物々交換みたいになってしまった(笑)。

P1080923P1080946家人が子供を産んで初めて、何故世間のお嫁さんたちが「里帰り出産」をするのかがようやくわかった。誰かに助けてもらわなければ夫婦二人では、ふだんの家のことから子どもの面倒までとても手が回らないのである。そんなわけで、家人が退院してからというものは、毎食僕が食事を準備するのだが、これがなかなか大変。今までは趣味として楽しくやっていたものが、毎日の欠かせない「お仕事」になったとたん、プレッシャーがぜんぜん違うのだ。楽しむなんてとんでもない、という感じ(笑)。作るものにしても、僕はもちろん三食毎回ちゃんとその時間に家にいるわけではないから、作っておいておけるものということで煮物が多くなった。といっても、煮物なんて今までぜんぜん作ってこなかったジャンルだから、ネタもなければ、ネタが思い浮かんでもどう作っていいのかわからない。そんな状態ながらもとりあえず作ってみてるのが写真のようなメニュー。どれもよくわからずにとりあえず「炊いた」ってだけなので、何もえらそうにいうことはないのだが、水菜と油揚げの炊いたん(右の写真の真ん中)は、炒めてから炊いた方が美味しいというのがプチ発見。あと南瓜、南瓜はだしが旨いとほんとうに美味しい。できるだけ味をつけずにさらっと炊いてもそれだけでじゅうぶん旨いのだ。赤こんにゃくは仕事で行った滋賀県でスーパーに寄ったさいに買ったもの。片面だけに包丁を入れればよかったものを、両面に入れてしまいぜんぜん「隠し包丁」になっていないあたりが痛々しい(笑)。 茄子は揚げてから家人が漬けた塩山椒といっしょにさっと炊いてみた。ひじきは今やヘビーローテーション(笑)。ちなみに左の写真の左上の魚は生協からとった鰆なんだけど、これがなかなか旨かった。鰆というと味噌漬けのイメージがあるけれど(僕だけ?)、塩焼きでもほのかな旨味がじゅわっとこみあげてくる感じでなかなかでした。

P1080931P1080938そんなわけで、煮物にできる食材+煮物レシピ募集中なのだが、そんななかで見つけたのが、写真の切り干し大根。聖護院大根の切り干し大根なのだ。パッケージに同封されていたレシピを見ながら作ってみたのが、左側の写真。人参の千切りなどと一緒に戻した大根を胡麻油で炒めて少しだけ炊いたもの。これがなかなか旨い。食感は切り干し大根のそれのちょっと太め版といった感じだが、甘みというか旨味(甘みは砂糖で足したりもするので)などはさすがは聖護院大根といったところ。

そういうわけなので、煮物ならこれ!、という決め技をもっている人はぜひぜひ教えてくださいね。

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十勝新津製麺「札幌らーめん五丈原 とんこつしょうゆ」を食べる

Tokachiniitsu_sapporo_gojogP1080884五丈原」と書いてごじょうげんと読むのだそうだ。札幌のお店の豚骨醤油。見た目の通りの豚骨醤油なのだが、唐辛子がちょっとしたアクセントになっている。見た目を裏切らない味だし、最近の「豚骨醤油」カップ麺では、これぐらいのクウォリティはなかばあたりまえのようになっているから、とりたててコメントすることもあまりないのだが、バランスがいいのが何より嬉しい。麺とスープの相性がよいので(もちろん前回の吉村家の鶏塩そば新福に続いてミニサイズ(麺45g)だからというのもあるだろうけれど)、最後まで飽きずに食べることができた。吉村家の「とんこつ醤油」とはまったくの同型だが、これはこれでなかなかの一杯。

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2007.11.14

十勝新津製麺「京都たかばし新福菜館本店 濃厚醤油味」を食べる

Tokachiniitsu_shinpukusaikaP1080865十勝新津の新福菜館は一年以上前にも食べたが、小さいサイズのものが出ていたのでついつい。前回はめずらしくリアル店舗との「ずれ」が気になったのだが、以前に比べるとなんとなくリアルに近づいたような気がしないでもない。基本的には、前回も書いたように僕がいいたいのは、新福のラーメンのおいしいところは、薄切りでちょっとかすっとはしているけれど旨味のある叉焼をおかずに、スープを吸った麺をごはんがわりにむしゃむしゃと食べ、おつゆがわりにスープをすするところなのに、カップ麺ヴァージョンが再現しようとしているのはそれとは違うところだ、という、まあいってみれば、俺が好きなここんところを再現してくれてないじゃんというきわめて個人的な愚痴である。醤油の使い方あたりがなんとなくそれっぽくなってきた気もするのだが、今回の結論としては、新福だったらノンフライ麺じゃなくてフライ麺、叉焼もそりゃれとるがいいけどもっと薄切り、あともやしも乗せてよね、といったあたり。新福のラーメンってのは、十勝新津様がコピーするべきような高級ラーメンではないのかもしれない。僕は個人的にはかなり好きなんだけど。

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2007.11.13

十勝新津製麺「家系総本山吉村家 鶏塩そば」を食べる

Tokachiniitsu_yoshimuraya_tP1080535いきおい十勝新津四連発だが、今度は吉村屋の小さいカップ、麺45gの「秘蔵メニュー」、鶏塩そば。どうでもいいのだが、パッケージ恒例の店主写真、前回の「濃厚とんこつ醤油」のときとえらい違うなあと思ってよくよく見たら、こちらは二代目政和氏だった。に、似てる……(笑)。それはともかく味のほうなのだが、これがなかなかナイス。鶏を具材に、塩味のスープに唐辛子、胡椒でアクセントをつけて、という構成はけっして珍しいものではないが、適度な濃さのおかげか箸が止まらない感じ。もちろん量が少ないので通常量のカップ麺と比べても仕方ないが、飽きることなどなく、あっという間に最後まで完食。十勝新津の麺って、腰があるようなないような不思議な麺だと思うのだが、その氷結乾燥ノンフライ麺にもぴったりのスープ。なかなかの掘り出し物、という感じか。

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2007.11.12

十勝新津製麺「家系総本山吉村家 濃厚とんこつ醤油」を食べる

Tokachiniitsu_yoshimuraya_nP1080527またまた十勝新津。前回の王道家に続き家系のカップ麺化。王道家のときは麺とスープのからみがイマイチかなと思ったが、今回のものは全体としてのバランスがいい。家系云々というより、ふつうのこってり系カップ麺としてふつうに楽しめる。残念ながらリアル店舗の味はまったく知らないのだが、カップ麺だけ食べたら「総本山」の勝ちかな。

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2007.11.11

十勝新津製麺「豚骨しょうゆキムチつけ麺」を食べる

Tokachiniitsu_tonkotsushoyuP1080520魚介だしつけ麺」に続いては、キムチが入ったつけ麺。こちらは「豚骨」を標榜してるので前回のものよりパンチが利いたスープかなと思いきや、これがそうでもない。なので、「豚骨」から想像する濃いスープは断念せざるをえないわけだが、その分期せずして(?)キムチの酸味があるのでいかにもつけ麺らしい部分もあったりするのだが、フリーズドライのキムチが今ひとつ(ってキムチの入ったカップ麺を食べるたびに書いてるが)なのが残念。キムチをレトルトで、ってアイディアはないのかな。それともレトルトに封入してから加熱殺菌ができない、とかなのかな?

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2007.11.10

十勝新津製麺「あっさり醤油魚介だしつけ麺」を食べる

子供が産まれたり、中国に行ったりで、この一ヶ月、このブログもろくに更新できてませんでしたが、カップ麺の話もそろそろ再開です。子供が産まれて突然、自然食だ、カップ麺は危ないだのなどと叫んだりはしませんのでご安心を(笑:でもなぜそうなのかはいずれ書きたいと思ってます)。

Tokachiniitsu_assarishoyu_tP1080511さて、しばらくはだいぶ前に食べてたカップ麺の話。まずは、もう一ヶ月以上も前の話なんだけど、十勝新津のつけ麺シリーズ。最初に食べたのがこの「あっさり醤油魚介だし」。パッケージにあるように、「あったか麺」(いってみれば釜揚げ)「湯切り麺」(湯を切っただけ)「冷たい麺」(さらに水で冷やす)。正直なところ、やっぱり麺はシコシコしてたほうがいいよなあ、でも冷たい麺もいやだなと迷ったところまでは覚えているのだが、最終的に「湯切り麺」にしたのか「冷たい麺」にしたのかを覚えていない。それどころか、いっぺん氷水で締めたのをもう一回熱湯で温めたような気さえするのでぜんぜんレポートになってないのだが、麺の食感はとてもよかったように記憶している。スープは「あっさり」というわりにはけっこうしっかり目の動物系スープに魚介だしを合わせた感じで、わりとパンチが利いていた。意外だったのは、この手のつけ麺って、リアルのラーメン店では、徹底的に濃いかやや緩い感じで酸味が利いていたりするのが常だけど、そのどちらでもなかったこと。僕の個人的な好みとしては、しっかり目とはいえこのぐらいの濃さだったら酸味がちょっとあると楽しかったかなという感じ。とはいえ、最近の十勝新津でいえば久しぶりにヒット作かも。

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2007.11.07

三日目──其の弐

だいぶ日が開いてしまったけど、北京での最後の晩餐の話。

Sany0284Sany0287さて、夕方見つけた四川飯店。なんだホテルから歩いていけるところにもあったなんてということで、ホテルにいったん戻り一休み。出直したころには日もすっかり暮れていたのだが、屋台のほうはあいかわらず賑やか。

Sany0289Sany0292メニューを見ると、僕的には「本で読んで知っている」料理がずらり。二本で食べたことのあるものもそうでないものもあるけど、気になるものをいくつかピックアップしただけで、もう食べられんだろうなあという数に。左の写真は四川泡菜。人参をはじめいろいろな野菜を乳酸発酵させた漬物である。四川では専用の壺に漬けるのだと聞いたことがあるが、マイルドな塩加減と乳酸発酵によるいい感じの酸味で箸が止まらない。右の写真は蒸し鶏の和え物。名前を忘れてしまったのだが、ようは棒棒鶏の辛味噌ヴァージョンといったところ。ところがこれがじつに旨いのだ。かかっているソースは豆板醤+甜麺醤といった感じなのだが、豆板醤の味も芸がないぐらいにストレートに出ていて(豆板醤混ぜました、みたいな感じ:笑)、甜麺醤のコクや甘みもほどよく、こりゃ旨いや、って感じなのだ。これに青葱という組み合わせが最高。日本でも十分好まれそうな味だから、僕だけが食べたことないのかな?

Sany0290こちらはくらげと麻婆豆腐。くらげは、前日の北京烤鴨の店でもそうだったけど、からし(だと思う)で辛みをつけてあるのが面白い。その分、日本の中国料理で食べるくらげに比べると甘みは少ないのだが、前菜だと考えるとこれはこれで絶妙の味つけだなと思う。さて、麻婆豆腐。本場の味が一番気になっているメニューの一つ、麻婆豆腐がこんな最初のほうで出てきちゃうと、後の料理をどう食べていいかわからないんだけど(笑)、とりあえず食べてみる。味つけとしてはもちろん辛いんだけど、何ていうのかな、辛みが味の底の方に沈んでいる感じの辛さだ。鈍い辛みとでもいった感じ。口に入れた瞬間にからいというのとも違うが、後からだんだん辛くなるというやつとも違う。で、この辛さは何かというと、唐辛子も山椒も豆板醤もよく焼いて使ってあるからなんだと思う。それが料理全体の独特の風味になっている感じ。豆鼓なんかよりも焼かれた香辛料の香ばしさやコク(?)のほうが強く感じられる。あと、スープを片栗でとめた、というよりは油の多いどろっとしたスープの中に豆腐が浮かんでいる感じ。この油が辛みや肉の旨味を含んでいて美味しいのだ。

Sany0294こちらは担担麺。昼の王府井小吃街にも担担麺はあったのだが、四川風のが食べたから我慢してたのだ(笑)。じつは前の晩、仕事で一緒になった呉さんという中国の方に、中国の担担麺は汁なしなんですよね、と訊いてみたのだが、呉さん曰く、いいえ、そんなことないですよ、とのこと。えええっ、そうなの?、と思っていたのだが、なるほどこういう状態でした。ようは、ラーメンのように、いわゆる「スープ」に麺が浮かんでいるという状態ではないけれど、「汁なし」ではないということらしい。でもこんな状態だから、混ぜて食べる。これが旨い。饂飩のような真っ白な麺は好き嫌いはもちろんあるだろうけど、これはこれで、どっちかというと(カップ麺ではないけれど)辛い油そばとでもいいたくなるようなこのスープに合っている。

Sany0298Sany0297最後に水煮牛肉と酸辣湯。水煮牛肉は、以前京都の龍門で食べたときも、器の大きさとヴォリュームにびっくりしたのだが、今回もLサイズ。ただ肉が底まで入っているわけではもちろんなく、下の方は白菜。僕が知っている久田大吉さんのレシピではそこに入っているのは中国セロリで、それも量的にかなり少ないのだが、中国ではこれがデフォルトなのかも。辛みの素として、生らしき大ぶりの唐辛子が使われていたのがちょっと新鮮だった。味的には予想どおりの麻辣味。これまたすごいヴォリュームの酸辣湯は、前日の昼に食堂で食べた酸辣湯と同じく黒酢の香り。前日のものはマイルドで、四川だとも